オオカミの護符

著者 :
  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (204ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784103316916

感想・レビュー・書評

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  • 話しに入っていけなかった…
    2012.5.13

  • 関東に住んだことはないし,里山に住んだこともないので,イマイチピンと来ない点はあるが,学問的な信憑性はともかく,オオカミと昔の人の暮らしとの結びつきが,著者の足で徐々に明らかにされている様は,読んでいておもしろかった.里山というか山の中だからこそ,近代以前の痕跡が今も残っているのだろう.あと20年,いや10年で失われる可能性が高い文化(生活文化)の話.久々に読んだノンフィクション.

  • 日本の
    原風景を
    辿っているような
    気にさせてもらう

    すぐそばに
    ある 日常にあるもの
    にこそ
    「日本の原風景」
    が宿っている

    私の
    「オオカミの護符」

    何だろう?

    思わせられる
    一冊

  • 神奈川の土橋に伝わる「オイヌさまのお札」。その意味と起源に迫るために、自らも土橋出身の著者がオイヌさまの周辺を丹念にたどります。

    オイヌさま=絶滅したニホンオオカミ、御嶽講、土橋の農家の人々の暮らしぶり、などなど題材はとても好みでしたが、文章がちょっと読みづらくて残念。もとがドキュメンタリー映画がそうなので、映像で見たらもっと違う印象なのかも。映画と本はやっぱり違うんだなあ…

    オイヌさま以外のテーマが全体を通してたくさんちりばめられている。それがオイヌさまの理解をさらに深めればいいのだろうけど、どちらかというと話があちこちにとんでしまってわかりにくい印象。どのテーマもオイヌさまと関連があることはわかるのですが、それぞれの掘り下げ方が浅いので、おもしろさを感じる前に話が終わってしまう。各章も短い。章のほとんどが「~だと思う」とか「~かもしれない」などでしめられていて、推量の域を出ていないことも、消化不良の印象を余計に強めているように思いました。

    民俗学ははっきりとした”枠”がない部分もあってそれがおもしろさでもあるので、この題材だけではいたし方ないのかもしれないけれど、まずはオイヌさまの話を最後まできちんと追って、そのあとにいろいろなほかの話に触れてもよかったのかも。純粋に「オオカミの護符」にまつわる部分を抜粋したら、本の厚さはかなり薄くなるはず。

  • 武蔵野国、オオカミ信仰を歩く、

    山ノ神とオオカミと山犬、焼き畑の民、

    「オオカミの護符」  害獣除け、盗難除け,火難除け、

    モンゴルの「神なるオオカミ」を思い浮かべながら読んだ

  • 愛媛新聞2012.2.19読書欄。

  • 西日本にはオオカミ伝承は数少ないと思う。
    本書は、関東のお話、、、。
    能登にもオオカミにまつわる伝承は無いのでは、、、。

    • dssatoさん
      さて、今夜から読み始めます、、、。
      さて、今夜から読み始めます、、、。
      2012/01/30
  • 期待するほどのオオカミ本ではなかったが、出版のタイミングはいいのではないかと思う一冊ではある。

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著者プロフィール

1963(昭和38)年神奈川県川崎市宮前区土橋生まれ。
アジア21世紀奨学財団、ヒューマンルネッサンス研究所勤務を経て、2006(平成18)年に(株)ささらプロダクションを設立。
2008年 映画『オオカミの護符——里びとと山びとのあわいに』で「文化庁映画賞文化記録映画優秀賞」、「地球環境映像祭アース・ビジョン賞」受賞。
2010年 映画『うつし世の静寂に』(支援:トヨタ財団)公開。
2011年『オオカミの護符』を新潮社より上梓。
2017年「川崎市文化賞」受賞。
2021年 映画『ものがたりをめぐる物語』完成予定。

「2020年 『諏訪式。』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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