- Amazon.co.jp ・本 (248ページ)
- / ISBN・EAN: 9784103342335
感想・レビュー・書評
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ナゼの真相が全く響かず。
毎話、半席云々等、同じ描写の繰り返しが紙幅の無駄との感。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
徒目付の青年が主人公の連作短編集。彼は徒目付を旗本になるための足掛かりとみなしているが、上司からの頼まれごとを断りきれずに役目から離れた探索事を引き受ける。それらは既に起きた事件の犯人と対峙し動機を探り出す事なのだが、話を引き出すためには当たりをつけておかねばならない。少ない手がかりから相手の心底を想像する過程が面白い。さらにそんな探索を重ねることで、ひとくくりにはできない人の心の機微を知ることで、主人公の生き方も変わっていく。雑に生きてるとこういう物語が染みるなあ。
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時代小説は好きで、結構読んでいるつもりだったが、まだこんなに知らないことがある、ところどころ感じる作品。
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読み始めてすぐ「しまった~、2度借りしちゃった。」と思ったら違ってました。少し前に借りた「約定」に収められていた短編「半席」を連作化して出版された本でした。最初の短編「半席」だけが既読、その他の5編は未読でした。
徒目付・片岡直人が、事件を起こし既に刑の決まった武家の「なぜ?」を調べる時代ミステリー。いずれも恨み・妬みのような単純なものではなく、心理的な屈託が動機になっているのが面白い。
もっとも、バラバラに発表されたものをそのまま短編集としてまとめた為なのか、”半席”という言葉の意味や徒目付の役割などが全ての短編で解説されているのが煩わしく。そこらは整理して出版してほしかった。
ひょっとしたら、青山さんにとってのこの作品は、藤沢周平さんの「用心棒日月抄シリーズ 」のようなものなのかな。まだまだ続きそうだし。 -
なかなかに、洒落た味わいがある。
続編は望まないけど。 -
秀逸な連作推理短編集。