思わず考えちゃう

  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (144ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784103524519

感想・レビュー・書評

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  • おもろい。ヨシタケさんの思考回路、おもろい!やわらかいし、あたたかいし、おもろい!最後の章にある、人の間違いや失敗を、受容していく話。有り難くて、読み返すこと度々♪

  • 超人気絵本作家、ヨシタケシンスケのエッセイ集。
    「りんごかもしれない」を初めて見たときは、これは反則……と思ったものですが、あっという間にメジャーになり、公的な機関でのイラストなどもちらほら見たりと、今や押しも押されぬ人気の絵描きさんです。ただ、なんとなく初見から、ニヒルというかシニカルというか、もしかしたら照れなのか、子ども向けに多いまっすぐな視点ではないなあというのが少し気になっていました。ということでどんな人なのかを知りたく、エッセイを読んでみたわけです。
    読んだ感想としては、あ、やっぱりすごくナイーブな人なんだな、でしょうか。そして、そのナイーブな点を自分でうまくハンドルするためもあって「思わず考えちゃう」んだろうなあと納得しました。同じようにナイーブな人にはとても共感でき、もしかしたら生きるヒント・考え方のヒントにもなるエッセイだと思います。私は……正直、膝を打つほど「わかる」と思えるものは多くなく、自分は繊細じゃないんだなあ、と思いました。
    本書で一番面白かったのは、「おわりに」の3コマ目、『くそう…あの髪型のおもしろさはスケッチでは表現しきれない…あれは「写真派」の担当物件だ…』でした。気になる方は読んでほしい!

  • 腑に落ちるとはこのこと

    と言いたくなる、自分の悩みや感情を言語化されたような…

    「好きなことをやればいい」↔️「でもどうすれば良いんだろう」の無限ループってところは、まさに自分のことと身に積まされました。

  • 明日やるよ。すごくやるよ。

    この言葉が明日の自分をパワーアップさせてくれました。この作品を読むと、自分の人生の中の忘れても困らないどうでもよいことに気づかせてくれます。どうでもよいけど、気付けると、何だか人生の楽しさが増します。

  • わかる〜。わかり過ぎる〜。自分のことかと思うほど、似てるエピソードが。私はとても心配性でいつも不安を抱えているけれど、私と同じような人が他にもいたんだ!と思うだけで少しだけ楽になります。
    世の中の、自信満々に生きてる(ように見える)人たちには、この気持ちわかんないだろうな〜(笑)
    「心配事を吸わせる紙」あぶらとり紙みたいに心配事を吸い取ってくれる紙があったらいいのに…の話に大きく頷いてしまいました。
    酷いことをされた時、相手に後悔させたい!と思うけど、その相手は後悔するという複雑な心の仕組みを多分持ってないんだろうな…の話、その通りだなと。
    できない事がどんどん分かってくるという事は、できる事が増えてることでもあるとか、裏を返して考えるとネガティブがポジティブになることも、改めて気づかされます。

  • ヨシタケシンスケさんのネタ帳を元にしたエッセイ。ストレスがある時にたくさん描くらしい。
    ついつい考えちゃう、父だから考えちゃう、ねむくなるまで考えちゃう(仕事編)
    自分で選択するのが苦手で、できないことはできないままに、どんなものからでも何かの役に立てる、などなど、筆者のものの見方が分かる。

  • 表紙のゆるふわ感と題名に惹かれて買ったが、
    表紙とは裏腹にやんわりとふんわりと物事の核心に迫るような本でした。

    影響を受けた作品はゆくゆくはその作品プラス自分の考えを加えることで新たな自分の考えを作り、元々の作品が自分にとって必要なくなるというのは深く刺さった。

    軽く読めて深く掘り下げているいい本でした。

  • 他人がどんな風に考えてるのかって、改めて読むと面白い。
    言われてみるとそうだよね、とか。
    自分に当てはめて考えるとどうなのかな?とか。

    この本を読んだ事を無駄にせずに自分の糧にしていくにはどうすれば良いのかな?って考えてしまう所はちょっと似てるのかも、なんて偉そうに思ってしまいました。

    短時間で読み切れるので、隙間時間にどうそ。

  • イラストで色々つぶやいているけど、後ろのページに行けば行くほど話が暗くなる。くすっと笑えるようなネタ本かと思って手に取ったので最終章は初見の人にはつらいかもしれませんね。わたしはつらかったです。言いたいことはわかるんだけどね。

  • 図書館で目に留まったので、久しぶりにヨシタケシンスケさんの本読んでみるか~って感じで読みました。

    「嫌な気持ちとかっていうのは、実は、体の内側じゃなくて、外側につく性質があるんじゃないか」
    という言葉に、なるほどと感じました。
    嫌だなって感じるのは当然気持ちですから、内側だと感じがちですが、体本体に付いているかもってことですね。その嫌な気持ちの払拭をお風呂で洗って落とすように、物理的に落とす。確かに、気持ちがもやもやしているときに外の風にあたると気持ちが軽くなることありますしね。
    でも少し納得できないなって思うこともあります。外側に付いているなら今の私は心配事も不安もないですから。ほとんど内側にあるんでしょうね……涙で流します(笑)


    心配事を吸わせる紙、欲しい。
    深く考えすぎました。

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著者プロフィール

1973年神奈川県生まれ。絵本作家。筑波大学大学院芸術研究科総合造形コース修了。スケッチ集や、児童書の挿絵、装画、イラストエッセイなど、多岐にわたる作品を発表。2013年に初の絵本『りんごかもしれない』(ブロンズ新社)を出版し、第61回産経児童出版文化賞美術賞、第6回MOE絵本屋さん大賞第1位を獲得。その後、『もう ぬげない』(ブロンズ新社)『りゆうがあります』『なつみはなんにでもなれる』『おしっこちょっぴりもれたろう』(PHP研究所)『あつかったら ぬげばいい』(白泉社)『あんなに あんなに』(ポプラ社)で7度にわたりMOE絵本屋さん大賞第1位に輝く。

「2023年 『しかもフタが無い』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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