1Q84 BOOK 2

著者 :
  • 新潮社
3.79
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本棚登録 : 21831
感想 : 1717
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  • Amazon.co.jp ・本 (501ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784103534235

感想・レビュー・書評

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  • 少しずつリトルピープルたちの姿が見えてきて理解できてきた

  • よくわからないけど(内容がよくわからないというよりは、)なぜか先が気になって仕方がない。
    早く続きが読みたい。

  • 夜空に月が二つ出ている。 リトルピープルが出てくる。 展開がすごく速くなった。 その中でも猫の町という小説が出てくるがこの小説に興味を持った。 この本は月の黄色に近い。 ただ、ちょっと、いささか自分の力量に溺れているように少々話しの流れが偏っているかなぁ? でも、筋道はしっかりしている。

  • 初読。★3.5くらい。

    リトルピープルも空気さなぎもすっかりお馴染み。フフ。
    というか、どういうものなのか、この巻で大分説明されてきた。

    2は青豆が老婦人の家でさきがけのリーダーへの仕事の話、
    天吾に謎の財団からの助成金の話を牛河が持ってくるところから
    青豆が天吾を見つけすれ違い、父親のベッドで天吾の空気さなぎが登場するまで。
    そして……青豆ーー!

    1に比べて具体的に物語が動き始めた、かな。

    夏の日の午後の常温のシェリーとかバーニー・ビガットのクラリネットだとか
    そういうデティールも相変わらず散りばめ、
    私は1の方が好きだったけど、それでも早くねっちり楽しみながら
    3を読みたい!

  • やっと読み終わった。。。
    確かに、これで完結した感じはしないね。
    BOOK 3、読まなくちゃ。。。

  • 発売のころ、神保町の三省堂にて購入。
    本がタワーになっててすごかったなぁ。お祭りだった。

  • 幼いころの (ある特殊な) 空白を埋めること、それを核として生きてゆくことになった人々による物語だった。具体的で分かりやすく、故に共感や尊敬や希望といったものが混じりまじる。この BOOK2 はしかるべきところへ丁寧に着地させたなあ、という印象。ずいぶん面白かった。

  • 天吾と青豆の物語が漸く交錯し<BOOK1>よりは楽しめる展開になったものの、相変わらず提示され続ける謎、意味有り気な文章、青豆と“リーダー”との分かったようで解らない会話…、『説明しなくてはそれがわからんというのは、つまり、どれだけ説明してもわからんということだ』と突き放されて、尚且つ読み進めて行くのだけれど、う〜ん、最後まで掴み処の無い摩訶不思議な物語でしたね。
    サスペンス、ミステリー、ハードボイルド、ファンタジー、あるいは社会派、哲学、宗教…、確かに色々な読み方が出来て格好の論議のネタになるわなぁと嘆じつつ、興味深くはあるけれど面白いとは思わぬ中で、無理やり言うと、私は天吾と青豆の叶わぬ恋の物語として、もうひとつに、天吾と父との物語として読みました。
    この5日に首都圏の駅には“青色の「Q」”が描かれた広告が貼られたそうで、謎が謎のまま収束した物語が改めて解き放たれるのか、読みたいような、もういいような。

  • 読書記録その2

    「1Q84」の中に「空気さなぎ」という小説が出てくる。小説イン小説。だから小説の中で小説を語る部分がかなりある。
    それが「村上春樹が考える小説」を吐露しているようにもとれる。
    例えば、「わけのわからない小説ほど優れている」だとか「曖昧な小説を書くのは作家の怠慢ではない」とかいうようなことが文中に出てきて、それが村上作品を思うと素直に腑に落ちる。
    しまいには「説明しないとわからないことは、説明してもわからない」ということが繰り返されて、ああ、わからないんだ、と呆然としてまったり。

    パシヴァ(知覚する者)としてのふかえりとレシヴァ(受け入れる者)である天吾のコミュニケーションが不完全であることも、ふかえりに、つまり知覚する側に語る意思だとか能力が抜け落ちているように、あるいは語る必要が無いように設定されていることからも、明らかに、構造的に「わかる言葉で説明する」ことをしない小説だった。
    この小説には暗示的なキーワードがいくつも出てくるけど、そうなるとそれが意味するところはずばり暗示的であることだけにあるような気さえする。
    過去に読んだいくつかの村上作品でも、やっぱりそういう風ではあった。ただ「1Q84」では小説を扱っているだけに、小説を読みながら小説そのものを意識させられる。
    暗示的な何かは、その小説の世界で使われる言葉でしか形容できない。それは小説の外側では代替不可なものである。
    少なくともそういう小説が村上春樹の小説であって、この「1Q84」の中であえてそれに言及してるんではなかろうか。まったく物語とは関係ないけど。

    まぁ、けっこうそんなことばっかり考えて読んだ。
    09.8.25

  • そうかふたりは別の暮らしの中でも思い合っていたのか。天吾と青豆にいろいろな人や事柄が交錯して、ふたりはどこでどういう形で出会うのかというのが目下の私の興味であったが・・・とりあえずストーリーを追いかけるだけで、読み終わったが、さて作者は何を伝えたかったのかとか、何を感じればいいのかと考えると私は首をかしげるのだった。難解なのである。まあ村上春樹全ての作品に言えることだけれど。全世界で絶賛されている氏であるけれど、日本人の私に難解な内容が世界各地の言語の違う人たちが認めるという事実はすごいことだと思う。

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「世界各地の言語の違う人たちが認める」
      ですよね。
      日本人にしか判らないような、ローカルな内容もあるのに、普遍的なんですね。
      「世界は村上春...
      「世界各地の言語の違う人たちが認める」
      ですよね。
      日本人にしか判らないような、ローカルな内容もあるのに、普遍的なんですね。
      「世界は村上春樹をどう読むか」を読み直さなきゃ。。。
      2012/09/21
    • カレンさん
      nyancomaruさん、こんにちは。
      国際何とか映画祭とかで、日本の映画が絶賛を浴びて○○賞受賞、なんていうのを聞いても首をかしげてしま...
      nyancomaruさん、こんにちは。
      国際何とか映画祭とかで、日本の映画が絶賛を浴びて○○賞受賞、なんていうのを聞いても首をかしげてしまいます。
      日本のこんなところが外国の人に理解できるの?って。
      同じような感じでしょうかね。
      2012/09/22

著者プロフィール

1949年京都府生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。79年『風の歌を聴け』で「群像新人文学賞」を受賞し、デビュー。82年『羊をめぐる冒険』で、「野間文芸新人賞」受賞する。87年に刊行した『ノルウェイの森』が、累計1000万部超えのベストセラーとなる。海外でも高く評価され、06年「フランツ・カフカ賞」、09年「エルサレム賞」、11年「カタルーニャ国際賞」等を受賞する。その他長編作に、『ねじまき鳥クロニクル』『海辺のカフカ』『1Q84』『騎士団長殺し』『街とその不確かな壁』、短編小説集に、『神の子どもたちはみな踊る』『東京奇譚集』『一人称単数』、訳書に、『キャッチャー・イン・ザ・ライ』『フラニーとズーイ』『ティファニーで朝食を』『バット・ビューティフル』等がある。

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