1Q84 BOOK 3

著者 :
  • 新潮社
3.75
  • (1407)
  • (2225)
  • (1730)
  • (425)
  • (102)
本棚登録 : 19481
感想 : 1890
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (602ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784103534259

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 1Q84の第3巻。
    季節は秋になり、冬の気配がする。
    第2巻までは青豆と天吾の章が交互に描かれていたが、第3巻ではそこに牛河の章が入ってくる。
    物語は収束していく。登場人物の輪は徐々に狭まっていく。
    ある種のハッピーエンドで終わっていて少しほっとする。
    ふかえりはどうなったのかとか、戎野先生はどうなったのかとか、気になることは色々あるが、とりあえず結末は来た。

    イサク=ディネーセンの「アフリカの日々」が引用されていて嬉しかった。

    まだ買っておいて読んでいない(または途中で読みやめた)村上春樹の本が何冊かあるので、この際だから読んでしまおうと思う。

  • 壮大なラヴの物語や。

    青豆と天吾のハッピーエンドでよろしかったです。

    分からないものは分からないままに後ろに置いてきたし、良かったです。

    好き。

  • 単純にこの世界観が好き

  • ジョージオーウェルは未来のことを書き
    村上春樹は過去のことを書いたというのは
    こういうことだったのかと、はっとした

    看板の顔が反転していて、どこか狂ったこの世界でも
    強く生きていこうというメッセージが素敵だった

  • ノルウェイの森やダンスダンスダンスみたいに何度も戻ってきたいと思うような作品ではなかったと思う。
    でも、早く読み進めたいと思った。あと、青豆と天吾の生い立ちや孤独は不条理で、でもどこかしら共感できるものもあった。

    BOOK3より、「空気さなぎ」とはなにかをふかえりを通してだんだん理解していく過程のBOOK1,2が私は好きだと思った。

    月にはなにかしら惹かれるものがある。
    It is only a paper moon

    私たちが虚構と現実を判断する要素は一体何なのだろう。
    どの要素で、これが現実だと判断できているのだろう。

  • これからはどうなるかわからないが、
    現時点ではhappy!
    良かった。

  • 村上春樹の長編小説。普段住んでいる1984年とは別の世界、1Q84年に入り込んでしまった青豆と天悟は、マザとドウタの関係性として巡り合うべくストーリーは動き出す。空気さなぎ、二つに増えた月、ゴムの木、ふかえり、処女懐胎などの非日常的な要素と、お互いに小学生の頃の思い出を追い求め、抱いていた純粋な愛という普遍の要素が上手く絡み合い、一気に読ませる魅力があった。年齢を重ねて様々な異性関係を積んでも、本当の意味で愛することができなかったというのは、現代の希薄な人間関係による一般的な悩みの一つかもしれない。この作品を読んで、大人として生活することの心地よさと、純愛を思い返して素直にそこに想いを寄せることの愛しさを感じることができた。都会の文化的な生活の美しさを感じるとともに、得体の知れない、説明のつかないような不思議なことを日常の中に求める気持ちにさせてくれた。

  • ・ちょっと謎がまだ解けてないと思う

    ・全巻2009~2010の発刊か、そんなに昔ではなかった、少なくとも私がもう小学生のころ。
    実際、平成初期に書かれたものと思っていた

  • "1Q84"という、存在しない世界をどこまでも美しく、魅力的に描いた作品。
    この世界にはまだ多くの謎があり、明らかにならないことも多く残される。
    そんな、常識もない、1984年と似た世界で、だからこそ出会えた2人。それだけで充分、語ること無し。

  • とっっっっっっても面白かった…………一巻から止まらずに読み続けた。もしかしたらここ数年読んだ本の中で一番面白かったかもしれない。リトル・ピープルについての謎が最後まで詳しく明かされずぼんやりとした謎に包まれて終わったのがとても良いと思ったし、言葉にしてはいけないものがあるのだな、言葉にすることで失われてしまうものが確かにあるのだなと感じることができた。世界の入り口と出口が首都高の途中の非常階段であるという設定も突飛で面白いし、村上春樹独特の語り方である英語の翻訳のような文体もとても魅力的だった。初めて村上春樹の本を読んだが、今後もこの作者の本をたくさん読みたいと思った。

著者プロフィール

1949年京都府生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。79年『風の歌を聴け』で「群像新人文学賞」を受賞し、デビュー。82年『羊をめぐる冒険』で、「野間文芸新人賞」受賞する。87年に刊行した『ノルウェイの森』が、累計1000万部超えのベストセラーとなる。海外でも高く評価され、06年「フランツ・カフカ賞」、09年「エルサレム賞」、11年「カタルーニャ国際賞」等を受賞する。その他長編作に、『ねじまき鳥クロニクル』『海辺のカフカ』『1Q84』『騎士団長殺し』『街とその不確かな壁』、短編小説集に、『神の子どもたちはみな踊る』『東京奇譚集』『一人称単数』、訳書に、『キャッチャー・イン・ザ・ライ』『フラニーとズーイ』『ティファニーで朝食を』『バット・ビューティフル』等がある。

村上春樹の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×