- Amazon.co.jp ・本 (119ページ)
- / ISBN・EAN: 9784104025039
作品紹介・あらすじ
サハラ砂漠の最奥部、現在は極限の乾燥地と化した山中に、8000年にわたって描き続けられてきた、人々の営みと多様な動物たち-世界遺産、タッシリ・ナジェールの岩壁画群。著者が半生をかけて追い求めた"もうひとつのサハラ"の全貌。
感想・レビュー・書評
-
かつた、サハラは緑豊かな草原だった。
そこには驚くべき観察眼と表現力を持つ画家たちがいた
明日への祈りや深い思いへの記録が垣間見れる写真集。
感性が磨かれます。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
スケール、出来栄え、ミステリー、すべてにおいてヨーロッパのものを上回っている。
一読して驚き、熟読して畏敬の念に駆られる。
2010/06/20追加
ラスコー、アルタミラに比して、技術的に優れているとは言えないかもしれない。彩色、色の残り方はヨーロッパの方が状態がよい。ただしこれらが基本的に牛が多いのに比べ、こっちは牛も多いがキリン、ゾウ、ガゼル、カバとかがある。人物描写もバリエーションに富み、ミステリアス。 -
アフリカはわたしたちの母。
-
1978年に撮られた写真が中心とのこと。その約30年後に、自分が実際に訪れた時には劣化が進んでしまった絵もあり、大変貴重な資料的価値がある作品だと思う。
写真からは、あの乾燥した空気が、岩肌のザラザラした質感まで伝わって来る。かつて緑が溢れていた土地の、変わり果てた姿を感じてみて下さい。
日本とは対極にある自然の厳しさ。この本を手にしたのを機に、出来れば実際に体験してみて欲しい。写真集には収録されていない膨大な数の岩絵があり、自らの足で歩いて行くことで、大層な充実感が得られると思う。