正義で地球は救えない

  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (190ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784104231058

感想・レビュー・書評

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  • 「石油を使うことは、時間の圧縮」という説明にはっとさせられました。
    すごく、納得したのです。
    人類が石油を使う前と後では、スピード感が全然違う感じがしていたので。

    その他、二酸化炭素と地球温暖化の関係についても意見が述べられていて興味深かったです。
    二酸化炭素だけが原因なのか。とか。

    「生態系は変化するのが当たり前」という言葉も印象に残りました。
    そうですよね。
    変化=悪いこと、ではない。
    環境問題の話題になると、とかく変化は悪者扱いされるということに改めて気付かされました。
    世界は変わりゆくもの。
    そのことをふまえた上で、改めて環境問題について考え直していきたいと思いました。

  • 国や自治体が「分別せよ」と命じるとゴミの分別が新たな常識となる。唯々諾々(いいだくだく)と従う国民は指定された有料のゴミ袋を購入し、ペットボトルやプラスチック容器を洗浄する。つまり自治体はゴミ袋という新たな税金と余分な水道料金をまんまと手に入れることができたわけだ。
    https://sessendo.blogspot.com/2019/07/blog-post_28.html

  • 難しい記述がなく気楽に読める本。環境問題をはじめ、様々な社会現象を批判的にとらえ、口述的な文体で意見を述べている。原理主義が蔓延っていることに警鐘を鳴らし、いかなることもほどほどにすることが大切との意見は面白い。

  • 最後の方はおっさん二人の居酒屋対談になっている気がするんですが(笑)
    ただまぁ、深く考えない正義というのは、タイトル通り地球を救えないんだなと思う。この本の内容がすべて正しいとも思えないけど、自分の中に問題提起を投げかけてくれた。

  • 相対思考相対思考

    サイエンスベースではなしをするべきだと思います

  • 自分でよくよく考えられるおっさん達のぼやき。
    視点を変える頭の体操には、絶好。

  • 温暖化防止が正義とは限らないという意見もあります。
    果たして二酸化炭素による地球温暖化の仮説は本当なのか、、著者は、これはあくまで仮説であって他の可能性も考えるべきだと主張しています。往々にして、ある特定の原因で危機感を煽り、実は間違ってましたという例が科学にはいくつもあります。
    もしかすると、今の環境や温暖化に原因を求める風潮も経済活性化のネタのひとつかもしれません。そうであって欲しくないですけど。

  • 前作に引き続き環境問題について多角的な視点を提供してくれる。

    物事に対して多角的な視点を持つということ、結局みんな自分の手の届く範囲で自分の利得を最大化させたいだけということが分かった。

    ただ、環境の話からそれた時がそれを一概に環境の話とリンクできるのかなと思うこともあった。

  • これもまあまあ面白かった。
    やや偏っている気もしないでもなかったけれど…

  • 本書で取り上げる人口問題のように、倫理的な批判が予想されることは実際に深刻でもほとんど話題に上らない。
    「無難」で世の中を切り抜けようとしているのだ。

著者プロフィール

池田 清彦(いけだ・きよひこ):1947年東京生まれ。生物学者。東京教育大学理学部生物学科卒、東京都立大学大学院理学研究科博士課程生物学専攻単位取得満期退学、理学博士。早稲田大学、山梨大学名誉教授。専門の生物学分野のみならず、科学哲学、環境問題、生き方論など、幅広い分野で60冊以上の著書を持ち(『構造主義科学論の冒険』 講談社学術文庫ほか)、フジテレビ系「ホンマでっか!?TV」等、各メディアでも活躍。

「2024年 『老後は上機嫌』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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