穂足のチカラ

著者 :
  • 新潮社
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感想 : 23
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  • Amazon.co.jp ・本 (548ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784104402045

感想・レビュー・書評

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  • 営業成績を残せない浩、パチンコ依存症で借金がある月代、最近ボケ気味の十三郎、登校拒否の太郎、未婚の母の七星。そして七星の子供の穂足(ほたる)。穂足が事故病院に運ばれたあとから穂足にふれた家族は異変に気付いた。

    ファンタジー好きなんですがちょっとこれはついていけませんでした。何がダメかというと万能の存在が人類を救うためにさわるといい人が感染していくのって。
    黄泉帰りを書いた方なんですね。熊本在住で熊本舞台というのはいいと思いますが。

  • 処女懐妊に救世主・・・?にはふいたw欠点が次々に改善されたら本当に良いだろうなぁ。そんな願望というより妄想を話にしてみた、それだけの話。つまらない事は無いけど、全くお勧めはしない。

  • えー、「おもいでエマノン」の流れで、「・・・よし、読んでみようか」と思ったのです。

  •  途中まで読んでいて、どんな作風かわからず、「こんなにいい話でいいものか…」とドキドキしながら読んだ。最後まで安心できる作風でよかった。

  • 熊本密着のSF小説。「黄泉がえり」で見直したんだけど、相変わらずオリジナリティには少し欠けるが、うまく料理してほのぼのの調味料を加えている。崩壊寸前家庭の4歳の子供。家族個人の問題を追いながら、問題は凄まじく大きくなる(笑)
    まぁ、メルヘン部分を含んで、あまりイヤミがない。気楽に読めばいいんじゃないかな〜

  • 七星が生んだホタルくんが実は・・・
    最初の家族の話からどうなってこうなるのか(笑)
    でも、まぁ、おもしろかったです。4歳児なのがよかったのかも。

  • うだつの上がらない父、パチンコ依存の母、引きこもりの長男、冴えないことこの上ない海野一家だが、唯一の救いは愛らしい三歳児の穂足だった。その穂足が、大怪我で入院した時から、家族の大逆転が始まった。奇蹟としか思えない出来事の数々には、どうやら穂足が関係しているようなのだが……。


    内容は悪くなかったと思うのですが、私にはなぜか読み進める意欲を湧かせなかったです。でも、日常生活から、いきなりSFチックになっていくときの移り変わりは巧く描かれていたと思います。こういう世界は理想的ではありますが、果たしてどうなることやら・・・

  • 2008.12.10. こんなにうまく、いかないよ。

  • 著書お得意の(多分)ほのぼの超能力モノ。光に導かれて三賢人かよーとベタな展開ではありますが、穂足(ホタル)ちゃん4歳が可愛いし、殺伐とした世の中なのでこのぐらい浮世離れした幸せ感を期待するのも悪くはないでしょう。

  • 穂足(ほたる)。
    海野家の、若干3歳の男の子。
    彼はその出生も謎に包まれ、不思議な能力をもっていた。

    穂足の身にふりかかった事故をきっかけに、海野家の面々はそれまでのダメダメ人生から抜け出すきっかけを与えられる。
    そんな話があっていいのか?
    そんなに都合よくみんな善人になるのか?
    ひねくれ者の私は「そんな、アホな。」と何度も突っ込みつつ読んだ。

    分かっている、世の中丸く収まったほうがいい。
    争いごとのない、みんなニコニコできる毎日の方がいい。
    簡単にそれが叶うならそんな素晴らしい事はないではないか。

    でも、どこかひっかかる。
    他力本願でよいのか?
    努力せずに能力を手にしてよいのか?

    ファンタジーだからめくじらたてる必要もないのだけど、ね。

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著者プロフィール

熊本県生まれ。「美亜へ贈る真珠」でデビュー。代表作に『地球はプレイン・ヨーグルト』『怨讐星域』「あしびきデイドリーム」(星雲賞)『未踏惑星キー・ラーゴ』(熊日文学賞)『サラマンダー殲滅』(日本SF大賞)、そして映画化した『黄泉がえり』や、舞台・映画化した『クロノス・ジョウンターの伝説』など。

「2022年 『未来のおもいで 白鳥山奇譚』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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