- Amazon.co.jp ・本 (269ページ)
- / ISBN・EAN: 9784104596072
感想・レビュー・書評
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「籠城物」と称する作品だったが、楽しく読み進めることができた。
黒澤は伊坂幸太郎シリーズのレギュラーだったような…詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
前情報無しに読んでたらまさかの黒澤登場でかなり嬉しくなった!相変わらず黒澤は冷静で独特でおもしろい。泥棒なのに律儀だしね。今回は「レ・ミゼラブル」のような言い回しらしく、ちょいちょい作家目線?のような文が入るんだけどそれまた面白くて伊坂さんの書き方はやっぱり大好き。
今回も悪党なのに何故か憎めない悪党や、本当にサイコな悪党は最後にきちんと成敗されるところとかもとても良い。
オリオン座が好きな折尾さんとか、いとしの綿子ちゃんとか名前もおもしろくていいね。綿子ちゃんは善人なのに最後まで悪党の旦那さんを信じてて偉い。よく失望しなかったなぁ。いつも伊坂さんの書く女性は強くて良い。 -
愉快な裏稼業の面々と、普通ではない一般人。みんな魅力的でみんないい。
読み終わった瞬間にもう一度読みたくなる秀逸な一冊でした。 -
疾走感あふれる展開に謎解き、散らばった話がすっきりとたたまれる結末、そして人生の不条理ややり切れなさに対する感情、どれも伊坂さんらしさ溢れる一冊だった。
レ・ミゼラブルの筋をあらかたでも知っているほうが奥深く楽しめると思う。 -
邪道だとは思うんだけど・・・実は私、ネタバレされてから読みたいタイプ
その意味ではこれは分かってたんだけど、それでもやられた感満載(´ε`;)ウーン…
回りくどい書きまわしも嫌いじゃない
伊坂作品の中でも結構お気に入り上位かも( ̄ー ̄)bグッ! -
楽しかった!!
ピタリとハマるジグソーパズル感は80%ほどかな。でも、最近の伊坂作品にハマり感が薄れてきた感じがあったものだから、期待以上ではないが期待通りの作品だ。
トリックに驚くというよりも、登場人物の波乱万丈さが飽きない展開に厚みを加える。良かった! -
さすが伊坂さん!
前半の伏線をどっぷり後半で回収してくれる、気持ちの良い作品でした!
犯罪系のお話は伊坂さんの得意分野だけれども、ここまで登場人物がことごとく罪を犯しているパターンは珍しいと感じた。
一気に読めて、終わり方も爽快なので、伏線をきちんと拾うためにも、もう一度読みたい! -
泥棒とか立てこもりとか銃などが出てくるシリアスな場面なのにクスリと笑える。伊坂さんの持ち味であるユーモアが最初から最後まで展開していく。ちょっとしたミスが、まさかの出来事が、人間違えが、が変な具合に絡み合い予期せぬ方向に物事がすすむのですが、ラストはスッキリ。人情味溢れる一冊でした。