- Amazon.co.jp ・本 (528ページ)
- / ISBN・EAN: 9784105090142
感想・レビュー・書評
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¡¡¡¡¡¡¡¡¡Fue marabilla este cuenta!!!!!!!
Cuando leí Eléndira, si, fue bien tambien, pero este vez, esta cuenta fue mejor, o me hizo feliz.
Es una cuenta del hombre que creía en un amor por 50 años.
Bueno, intenté a escribir el contento de este cuenta aquí, pero no sabía como puedo,
entonces, si la olvide, la leo otra vez.詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
書籍にも読み刻、つまり旬がある。
この夏にちょうど旬が来た作品があることに気がついて、雲天合宿に行く前に銀座の Book1st にガブリエル-ガルシア=マルケス(Gabriel Garcia Marquez)の「コレラの時代の愛(El amor en los tiempos del colera)」を買いに行き、合宿の電車の中で読んでいた。
作者マルケスは、ラテンアメリカで四番目のノーベル文学賞受賞者。南米コロンビアのカリブ海に面した小さな漁村の生まれ。ボゴタとカルタヘナの大学で学び、それなりに破天荒に生きている。やはり、読み刻なのだろう。本の帯から内容をちらっと垣間見てみると、
『夫を不慮の事故で亡くしたばかりの女は72歳。彼女への思いを胸に、独身を守ってきたという男は76歳。ついにその夜、男は女に愛を告げた。困惑と不安、記憶と期待がさまざまに交錯する二人を乗せた蒸気船が、コロンビアの大河をただよい始めた時…。内戦が疫病のように猖獗した時代を背景に、悠然とくり広げられる、愛の真実の物語。1985年発表。 』
『51年9カ月と4日、男は女を待ち続けていた…。コロンビアで内戦が疫病のように猖獗した時代を背景に、困惑と不安、記憶と期待がさまざまに交錯する。愛が愛であることの限界に、細緻かつ壮大に挑んだ長篇。』
というものだ。
小説はここまでできるのかという驚嘆を禁じ得ない。
大変、細部まで描き込まれたリアリティと、そこかしこに散りばめられている含蓄深いセンテンスに、深く強く感動した。読み手である自分にも、この本を読める受容性がちょうど満ちていたのかも知れない。2004年に書かれた「わが悲しき娼婦たちの思い出」も読んだけれど、こちらが断然良かった。
終盤、老いた二人の主人公を乗せた船がコロンビアの大河マグダレーナ川を遡る描写は、幻想的で悲しくも美しい。さまざまな階層と年齢の男女の生き方や振る舞いが細やかに描き込まれ、人生は思いの他、思い通りにはいかないものだけれど、思っている以上に、思ったように生きていいと思わせてくれる、味わい深い結末が待っている
(2007/8/9) -
とてもヘビーでした。
今更ながら愛とは、結婚とはいかなるものなのかと思わされました。たくさんの女性と関係を持ちながらもなお「君のために純潔を守り通した」というフロレンティーノ・アリーサ。常識的な意味でない、ほんとうにそれぞれの人にとっての「純潔」ということも考えました。この小説は映画化されてちょっと前まで巷でかかっていましたが、見逃しました。映画も見てみたくなりました。
ストーリーとは関係ありませんが、フロレンティーノ・アリーサのしたためる手紙の出し方(香水はどんな香りだったのだろうとか、彼のサインはどんな飾り文字だったのだろうか)などと想像するのも楽しかったです。アニス酒の味や、フェルミーナ・ダーサの吸う煙草の味を想像するのも楽しかったです。なすのピューレのお料理も。 -
一行目からもうその世界に誘い込まれる。
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私は原作を先に読みたい派なのですが、「コレラの時代の愛」は昨年、日本発売直後に購入していたにも関わらず、昨年はガルシア・マルケスの全集が次々に出版されたので、買うスピードに読むスピードが追いついてなかったんだよねぇ…。ということで映画にあわせて慌てて読み始めたのだけど、先週は予想外に仕事がバタバタしていたこともあり、結局半分ちょいのところで当日を迎えました。残念…。
が、映画は期待以上に良かった!!「ガルシア・マルケス」の名から想像する以上に、ユーモラスで軽やかなラブストーリーであったものの、その世界観を上手に映像化していたと思う。
まず、オープニングのタイトルロールで、南国の植物がにょろにょろと生い茂り、その中からオウムが現れるシーンは素晴らしく私好み。そして、コロンビアのカルタヘナの町や、マグダレーナ川を川船が航行するシーンの美しさ。フェルミーナ・ダーサの邸宅の美しいパティオや、従姉妹ヒルデブランダ(原作の和訳ではイルデブランダ)の住む村、特にお風呂のシーンは素晴らしかった。
もともと、アンリ・ルソーの密林の絵や、トーマス・シュトゥルートの森の写真が大好きで、密林好き。中南米の風景は憧れる。しかも、コロニアルな建築やファッションも大好きなので、映画全般、私の大好物ばかりだったわけです。
音楽も良かったな〜。主題歌を歌っていたのがシャキーラだったことは後から気づいた…。
さて、帰宅後、気を取り直して原作の残りを読み進め、読了。
いやー。やっぱりすごい。マルケスは。読むのに相当根気と神経を使うので、気軽に読めるものではないんだけど、ものすごいエンタテイメント性に溢れているし、あのストーリーテリングの見事さは神業。「百年の孤独」のような幻想的な側面よりも、人間の「生」のエネルギーを彼独特の「リアルさ」で描いている。年齢を重ねてからの作品もますますエネルギーが増しているような気がする…。
やはり映画よりも、原作の方が心にジンときた。ラストシーンも映画は映画で良かったんだけど、私は原作の方が好きだ。でもあれを映画にするのはちょっと難しいかな…。
そうはいっても、映画は映画で個人的には好きな映画でした。上記のようなビジュアルの面以外も、脚本やキャストも良かった。
マルケスの神話的な雰囲気や重層的なエピソードの洪水はやはり再現が難しいけれども、ねっとりとした濃密な空気感はうまく出ていたような気がする。しかし、主要キャストが英語で喋り、使用人などはスペイン語で喋る…というのはなんかちょっと変だったなぁ。やはり全編スペイン語であった方が雰囲気出たのに。
しかし、なんか、ラテン人って本当にすげーな…、と思った。「老いらくの恋」といって日本人が想像するようなもんをはるかに超越してます。マルケスの現時点の最新作、「わが悲しき娼婦たちの思い出」を読んだ時もしみじみと感心したけど…。でも、老いていくに従っていろいろなものから解放されていき、シンプルに自分の欲望に忠実になっていくというのは、極めて合理的なような気もする。
そして、なんか最後(というか、「最期」か…)に人間に残されているものはやっぱり「愛」だの「恋」だのなんだろうかなぁ。フロレンティーノ・アリーサのように53年と7ヶ月と11日も待てるとは思えないけど、まぁ、私も気長に待てばいいんだろうかなぁ…。
…でも、同じくマルケスの作品の「愛、その他の悪霊について」には、「愛は成就されず、成就されるのは愛でないものばかり」って言葉もあったなぁ…。(2008Jul)
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超傑作。コレラ(=死に至る病)とは、愛。多分、女性は好きだと思う。男性の反応は、分からない。何せ、手紙では愛を語り合ったけれども、ほとんど話もしたことがない少女を、「51年9ヶ月と4日」待ち続ける話なので。私は凄く好きです。
それから、『百年の孤独』よりも、読みやすいのではないでしょうか。主人公のフロレンティーノ・アリーサと、恋の相手フェルミーナ・ダーサの物語が、全編をつらぬいているし。また、それ以外の登場人物についても、感情の動きを丁寧にていねいに書いてあるので、少しだけ登場した人にさえも愛着を感じてしまう。そんなわけで、『百年の孤独』は時代の流れにのって、一気に読みたい本だったけど、この本はじっくりゆっくり読みすすめました。特に最後の30ページくらいは、終わってほしくなくて、かなりゆっくり読みました。
終わり方も、超ロマンチックで大好きです。少女マンガ好きにもど真ん中だと思います。
詳しい感想はブログに書いています。
<a href="http://sanoua-cinema.seesaa.net/article/105558817.html" target="_blank">こちらからどうぞ</a>。 -
El amor en los tiempos del colera
タイトルを見て、コレラの時代っていつなんやろ?って疑問が・・・あとがきによると、19世紀後半から20世紀前半を舞台にしているのだとか。
コロンビアのマグダレーナ川が出てくるので場所はその辺。
「五十一年、九ヵ月と四日」、恋した相手を待ち続けた男の話です。
半世紀の片思い!!!ありえない・・・。
その主人公の男、フロレンティーノ・アリーサは若い時に恋したフェルミーナ・ダーサと何年間も文通を交わしていたが、彼女がハタチになったとき捨てられ(現実に気が付き)彼女は別の男性と結婚してしまう。
彼女の夫が自分より早く死ぬはずだ、未亡人になるのを待とうと決意したフロレンティーノ・アリーサの長い長い終わることのない恋はそうして始まった。
彼女が2時間ばかりうつっていたレストランの鏡を買いとっちゃたり、ちょっと変質者的な行動は気持ち悪いけど、気持ち悪いのが片思いの醍醐味かもしれん。
分かりたくないけど、分かる!
フロレンティーノ・アリーサは彼女一筋ってわけじゃなく色んな女性と恋に落ちたり関係を持ったりしてたけど(70歳代なのに13,4歳の女の子とも・・・)やっぱりずっと心の中は彼女だけやったんやね。「君のために童貞を守り通したんだよ」(最後のほうに彼女に言った言葉、うそやん)っていう言葉が本当なら、救いようがなかったから良かったよ。ほ
こういう王道からは逸れた恋の話も面白いなと思いました。
<愛の営みにとって、過剰な愛は、愛の欠如と同じくらいよくないんだよ> -
「El amor en los tiempos del cólera」
ガルシア・マルケス原作の映画。この気候でこの服って暑そうだなあ、くらいしか感想をもてなかった、確実に原作のほうが面白いだろうと思えてしまう映画。どうでもいいけど、ハビエル・バルデン、英語うまい。 -
積読
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いやー面白かった。
日常の数多のエピソードを描き、それらが集積される先に、フロレンティーノ・アリーサ、フェルミナール・ダーサ、フベナル・ウルビーノ博士達それぞれの愛が深く語られています。
その圧倒的なエピソードの数、コレラが流行していた時代背景、脇を飾る個性的な人々、そして何よりも51年9ヶ月と4日間一人の女性を愛した男という突拍子もない話が独特の作品オーラを放っていて、読んでると本当に引き込まれます。
個人的には、ウルビーノ博士とダーサ夫人の夫婦生活が語られるエピソードが、博士のボンボン気質やダーサの庶民的で気の強さがよく現れていて好きです。
恐るべしガルシア・マルケス。