センス・オブ・ワンダー

  • 新潮社
4.06
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  • Amazon.co.jp ・本 (60ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784105197025

感想・レビュー・書評

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  • レチェルカーソンの遺作。病気で最後まで書き上げることができなかったと訳者のコメントで知る。
    美しいもの、未知なもの、神秘的なものに目をみはる感性『センス・オブ・ワンダー』は、生涯もち続けるべきもの。しかし、普通に生活しているとその大事な感性を忘れがちになってしまう。
    子どもと一緒に自然の中で過ごすことがどれだけ私達の感性を呼び起こしてくれるのか、どれだけ大事な尊い時間なのかを著者は教えてくれている。

    子ども達と森に足を踏み入れたくなる本。

  • センス・オブ・ワンダーとは、神秘さや不思議さに目をみはる感性のこと。世界中の子どもに、生涯消えることのない「センス・オブ・ワンダー」を授けて欲しい(本文より)

  • 大学の環境の授業にて紹介されていたのを深掘り
    写真や翻訳の綺麗な本です。

    ────────────
    2020.1.9
    800円にて売却済

  • 大学卒業時、社会教育の恩師から卒業祝いにいただいた本です。

    これって美しいな、きれいだなという感性を大事にすることで、
    将来人間力、生きる力が蓄えられると言われています。

    制限をしない子どもの世界を大事にし、
    いろんな発見を子どもと共に見つけて行く。
    そんなセンスオブワンダーを大事にして子育てしなきゃなと思います。

    何年かごとにいつも急に読みたくなって、
    振り返りながら読みこんでいる本です。

  •  “センス・オブ・ワンダー”
    自然の中の神秘に触れる感性。
    それは、人によって、時期によって、変化するものだと思う。
    心の状態や、体の状態。そして、その人を取り囲む環境。
    大切なんだけど、忘れてしまいがちで。
    でも、ふっとしたときに思い出す感覚。
    大切にしたいし、ちゃんとたまに思い出したい。

  • 夏の恒例行事はテントを持っての子供との夏山縦走だった。
    夜には、テントの入り口を少し開けて頭を出して、流星を眺めたり。雪渓の脇で高山の花たちを眺めながら、掘った雪に練乳をかけて食べたり。真夏にも高度を上げれば雪があり、別世界のようなお花畑があること、星座すら見分けられないほど多くの星が見られること。自然の不思議さや、かけがえのなさを、子供達は感じ取ってくれただろうか、とこの本を読んで感じました。

  • “子どもといっしょに自然を探検するということは、まわりにあるすべてのものに対するあなた自身の感受性にみがきをかけるということです。それは、しばらくつかっていなかった感覚の回路をひらくこと、つまり、あなたの目、耳、鼻、指先のつかいかたをもう一度学び直すことなのです。”(p.28)

  • 改めて自然に触れてみようと思えた。美しく染み入るような文体と、科学者でもある彼女の確かな見識が織り交ぜられた名著。

  • この本を通して自然の偉大さ、神々しいまでの美しさ、宇宙の神秘に思いを巡らすことができた。

    著者が紡ぎ出すみずみずしい表現、それに添えられる
    キラキラとした写真にはっとさせられる。

    世界はこんなにも美しいのに、自分はそれを見過ごしている。見ようともしていない。そして息子にもその素晴らしさを伝えられていない。

    感受性を磨こうと思ったら、ちいさな自然のひとつひとつに目を向けて、注意深く観察することが大切。
    そこから繊細な感性、センスというものが磨かれる気がする。

    センス・オブ・ワンダー
    こどものような好奇心と繊細な感性をいつまでも持っていたい。

    以下、読書メモ

    子どもたちの世界は、いつも生き生きとして新鮮で美しく、驚きと感激にみちあふれています。残念なことに、わたしたちの多くは大人になるまえに澄み切った洞察力や、美しいもの、畏敬すべきものへの直感力をにぶらせ、あるときはまったく失ってしまいます。
    もしもわたしが、すべての子どもの成長を見守る善良な妖精に話しかける力をもっているとしたら、世界中の子どもに、生涯消えることのない「センス・オブ・ワンダー=神秘さや不思議さに目を見はる感性」を授けてほしいとたのむでしょう。

    わたしは、子どもにとっても、どのようにして子どもを教育すべきか頭を悩ませている親にとっても、「知る」ことは「感じる」ことの半分も重要ではないと固く信じておます。
    子どもたちがであう事実のひとつひとつが、やがて知識や知恵を生みだす種子だとしたら、さまざまな情緒やゆたかな感受性は、この趣旨をはぐくむ肥沃な土壌です。幼い子ども時代は、この土壌を耕すときです。

    人間を超えた存在を認識し、おそれ、驚嘆する感性をはぐくみ強めていくことには、どのような意義があるのでしょうか。自然界を探索することは、貴重な子ども時代をすごす愉快で楽しい方法のひとつにすぎないのでしょうか。それとも、もっと深いなにかがあるのでしょうか。
    私はそのなかに、永続的で意義深いなにかがあると信じています。地球の美しさと神秘を感じとれる人は、科学者であろうとなかろうと、人生に飽きて疲れたり、孤独にさいなまれることはけっしてないでしょう。たとえ生活のなかで苦しみや心配ごとにであったとしても、かならずや、内面的な満足感と、生きていることへの新たなよろこびへ通ずる小道を見つけだすことができると信じます。
    地球の美しさについて深く思いをめぐらせる人は、生命の終わりの瞬間まで、生き生きとした精神力をもちつづけることができるでしょう。

    「死に臨んだとき、わたしの最期の瞬間を支えてくれるものは、この先になにがあるのかというかぎりない好奇心だろうね」

  • 自然の中で子どもの感受性を最大限に引き出すことと、大人が子どもと等身大に過ごすことの美しさ。私も泥だらけになって遊びたいなぁ。
    「もしもわたしが、すべての子どもの成長を見守る善良な妖精に話しかける力をもっているとしたら、世界中の子どもに、生涯消えることのないセンス・オブ・ワンダーを授けてほしいと頼むでしょう。」

  • 環境の破壊や汚染について書いた『沈黙の春』の著者レイチェルカーソンの作品。
    センスオブワンダーは、神秘さや不思議さに目を見はる感性と訳されており、自然を「知る」のではなく、「感じる」ことの重要性を説いていた。私の子供の頃は毎日のように遊びに行って自然と触れており、大人になってからも自然遺産を見に行き、自然は人知を超えた存在として感じていたが、そういった経験が生きることへの満足感やよろこびの根源に繋がっているかもしれないと感じた。
    地球の美しさと神秘を感じられる人は、人生に飽きたり、孤独にさいなまれたりすることはないでしょうと書かれてあり、特に子供時代に自然界を探検することの意義を感じた。子供には自然と触れ合う経験をしていきたいと感じた。

  • 【いちぶん】
    もしもわたしが、すべての子どもの成長を見守る善良な妖精に話しかける力をもっているとしたら、世界中の子どもに、生涯消えることのない、「センス・オブ・ワンダー=神秘さや不思議さに目を見はる感性」を授けてほしいとたのむでしょう。
    (p.23)

  •  『沈黙の春』のレイチェル・カーソンさんの遺作が本書。『沈黙の春』を読んだのが学生の頃で、発表から四半世紀以上が経過していると、文庫の解説に書かれていた。さらに30年以上経過して、本書にたどり着いた。同著者の『われらをめぐる海』や、『海辺』は読んだ記憶があるけれど、ようやく、遺作までたどり着いた。”ようやく”感がすごい!と個人的に感慨深い。

     甥っ子と一緒に海辺にまで降り立ち、あるいは森の中を歩き、大自然の不思議を身体いっぱい感じていく内容だ。海の描写、雨の降る森の描写、夜の描写は美しく、部屋に居ながらにしてセンス・オブ・ワンダーが刺激される。甥っ子と一緒に体験していく内容だけに、子供が小さいうちに読んでおくべきだった・・・少し後悔・・・。

     訳者あとがきには、本文に出てくるのは甥ではなく、姪の子供だと書かれていた。そうだ、僕にも姪の子供がいるではないか。お正月に、かんちゃん(姪の子供)に会うのが楽しみだ~!

  • 自然の力を感じる本。
    すぐに読み終わるくらいの短い本だが名著として残されている。
    若干落ち込んでいる時に読んだが特に感じることはなかった。
    しかし確かにタイミングによっては自然の大きさを感じる内容なのは間違いない。

  • 自分の中のセンス・オブ・ワンダーは失われていると思う。自然を探検して美しいもの、不思議なものを見つける感動より、清潔で快適な屋内で読書やスマホを楽しみたいと思ってしまう。子どもも、テレビやYouTubeに触れず自然の中で育てたとして、友だちが出来るだろうかと心配してしまう。これは、感受性が貧しいと言うのだろうか。それとも時代のせいだろうか。一回読んだだけでは共感できなかったので、そのうち再読してみようと思う。

  • 6/5は環境の日
    環境汚染にいち早く警鐘を鳴らした『沈黙の春』
    著者、レイチェル・L.カーソンの遺作を。

  • AI時代だからこそ,感性が重要だと思います.イノベーションを起こす人材になるため,感性をみがきましょう.

  • 自然の美しさ。
    それに気付ける心の美しさ。
    子どもの時は持っていても失われていく心。
    それを取り戻そうと訴えている。
    自分にはその心があるのか?
    子どもが生まれてから、地面の近くに目線を持っていくことが増えた。気づいたことは、鳥や虫の種類の多さ。
    どこにでもある自然を面白がる心を忘れないようにしよう。そう思えた一冊。
    また、その短さと写真がいい。
    トイレの時間四回分で読める。

  • レイチェル・カーソンが、大切にしていたもの、それを子供世代に、人類に受け継いで貰いたいものをやさしい語り口で伝えている。人類は、自然の一部であり、それらを日々実感できる環境と感性がとても大事であることがひしひしと伝わってきた。

  • 「知る」ことは「感じる」ことの半分も重要ではない
    出会う事実は知識や知恵を生み出す種子。情緒や感受性は種子をはぐくむ肥沃な土壌。

  • もし子どもの心が分からなくなったら読み返したい

  • 雨の日が楽しみになった一冊。日常にすり減らされて美しいものに気付けなくなった時に読みたい。

  • サイエンス

  • 【展示用コメント】
     沈黙の春が訪れる前に

    【北海道大学蔵書目録へのリンク先】
    https://opac.lib.hokudai.ac.jp/opac/opac_details.cgi?lang=0&amode=11&place=&bibid=2000964306&key=B154510103911999&start=1&srmode=0&srmode=0#

  • 2014.01.30 Amazonの中を徘徊していて見つける。

  • センス・オブ・ワンダーとは「神秘さや不思議さに目を見はる感性」。
    子どものときは多くのひとが持っているのに、大人になるといつしか忘れていくもの。
    著者は甥の少年とともに感じた感覚を本書でとても詩的な美しい文章で記している。

    子どもの目線、知識ではなく感性で見ること。海の匂わいをかぎ、苔の感触を楽しみ、鳥の声を聴き、美しい星空を眺める。加工されてないありのままの地球を体内に取り込むこと。
    私もそんな「センス・オブ・ワンダー」を働かせられる人間でありたいと思った。

    日本語訳もとてもすてきなんだけど、原文で読んでみたいと思った。

  • 『沈黙の春』(新潮社)で有名なレイチェル・カーソンが最後に書いた本である。
    甥っ子のロジャーと過ごした体験をもとに自然に感動する、自然に学ぶことの意義について触れている。

  • 大切にしたい本。

    自分の中では環境エネルギー館の本というイメージ。
    感想はブログに。

  • 本文はふむふむと読み、
    (地元が田舎なので、自然描写にはそこまで感激とか感動とかしないほう)
    あとがきを読んだら、うるっときた。

    仕事柄、どっちかっていうと商業ベースの環境対応やらなんやらをしていて、口でならいくらでもこの世界の大切さを語れる(地元の環境も好きだったし)。けど、それに真剣に打ち込む、取り組むことの大変さとか、ましてやこの時代背景を考えたら、一途にひたむきに取り組んだのだと思えて、頭が上がらない、と思わせるあとがきだった。

    本文は後で読み返す。

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