あなたを選んでくれるもの (Shinchosha CREST BOOKS)
- 新潮社 (2015年8月27日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (245ページ)
- / ISBN・EAN: 9784105901196
感想・レビュー・書評
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絶対映画観なきゃだわ!
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台風の翌日家の目の前に丸太が。どかさないと家から出れないので「超めんどい」がミランダは抱えて運び出す。一方他の人には至って普通の穏やかな1日で台風も丸太もなく、ミランダが丸太を抱えているのを見て、「あの人なぜわざわざあんなことしてるの?」ミランダは近くの森っぽい所まで運び終わる。さわやかな達成感と共に、鳥が赤ちゃんを産んだ所に遭遇したりする。自分は丸太に気付くも「うぜえ」と言いながら丸太の上で寝転ぶ。周りに「ばか」と言われ、道を教えられ「こんなこともわかんないの!」と叱られる。ミランダと私は大きく違う。
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『ご本、出しときますね?』で紹介された本。「エゴサーチにまつわるオススメの一冊」
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本書の著者は映画の脚本家。脚本を書く合間に(行き詰まり、悶々としていた時に)フリーペーパー「ペニーセイバー」に売買広告を掲載する人たちにインタビューすることを思いつく。電話をかけ、広告に載せた商品を確認しに行き、インタビューをする。カメラマンと共に。ちょっと危険な雰囲気にもなることもある。
アメリカの片隅に暮らす、様々な人々。いろんな人生を歩んできた人たちが大切にしている何かを語る。革のジャケット10ドル、インドの衣装 各5ドル、スーツケース20ドル、ウシガエルのオタマジャクシ1匹2ドル50セント、等実に様々なものが掲載されているらしい。生き物が含まれていることにもびっくりするが、売り物になるのか微妙なものも含まれている(気になったら、本書を読んでみてください)。
私には無い感性が刺激された本だった。 -
西加奈子だか、誰か作家が薦めていた本で読みたいと思っていた本。小説のつもりで借りたらインタビュー集だった。広告を出す人は一体どんな人なのか、どんな人生を送って来たのかをインタビューする。
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筆者ミランダ・ジュライが出会った人にしたインタビューをまとめたエッセイ。同じアメリカ国内に同時代に暮らしながら、自分自身の通常の生活圏にいたら決して出会わない類の人々が存在する。その人達と出会ったときに、何を見て、何を思ったか。
けっきょく、人は同じ?違う?格差?紋切型ではくくれない部分をミランダなりにすくいとろうとする試みは刺激的で、映画やドラマのように面白かった。 -
フリーペーパーにはえっと思うようなものが売ってある.その売主に突然電話してインタビューするという発想,なかなかできないようで興味深かった.ミランダもインタビューする中で見失っていた自分を取り戻していく
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素晴らしく映画的。
フリーマガジンに変なものを「売ります」と出品している人たちにインタビュー、見えてくる本当にいろいろな人生のあり方、絶望の形。著者のスランプも相まって、pathetic な気持ちになってくるけど、最後の出会いが奇跡を運んで、救われる。
日本でもメルカリの出品者に取材していったらこんな経験できるかしら。いやいや、かなり殺伐としそう… -
個々に出てくる人は全くの無関係。「売ります」のコーナーに投稿しているという以外ではなんの共通項もない。孤立し、大きな大義=物語のために生きていない。まぎれもなくポスト近代の物語だが、村上龍の『ライン』とは真逆の方向性である。人を信頼する、ときに迷惑なほど、無垢さをもっている。
最後のジョーで、ミランダは動かされてしまう。
その小ささに、生きる意味を感じるとは人間とはなんと愛おしい存在であろうか。