あなたを選んでくれるもの (Shinchosha CREST BOOKS)

  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (245ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784105901196

感想・レビュー・書評

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  • 紙媒体のフリーペーパーに「売ります」広告を出している個人に会いに行くフォトドキュメンタリー。
    映画の脚本がかけずに苦しんでいた著者の思い付きからはじまったドキュメンタリー。
    知らない人々の、生々しい人生が垣間見れた。

  • フリーペーパーに売買広告を出す人たちに電話を掛け家を訪ね話を聞くインタビュー集。偶然にも出会う人々は個性的かつドラマティック。著者自身が製作中の映画と進行を伴い、感動的な結末はフィクションでは想定できない世界。

  • 映画「THE FUTURE」の脚本を書きあぐねていたミランダ・ジュライが、ネット検索に逃避するよりまし、と敢行した「ペニーセイバー」という無料オークション紙の出品者たちへのインタビュー集。他者とはこんなにも強烈なものだったのだろうか。

  • こんな奇跡が現実に起こるのかと、ものすごいドラマを見たような気がして読後くらくらした。

  • ミランダ・ジュライの最新作はインタビュー集。
    『ペニーセイバー』という小冊子に広告を出している人々にインタビューしたものなので、相手は何らかのものを『売りたい』と考えている。それは革のジャケットであったり、オタマジャクシであったり、カラーペンのセットであったりと様々だ。そして商品同様、売り手の人物もそれぞれ全く異なっている。インタビュー集として1冊の著作になっているせいか、それが2作目の映画にも使われたせいでもあるのか、売られているものも、作中に登場する人物も、いっぷう変わったものに見える。変わっていると言えば、『売りたい』という広告ばかりが掲載されいる『ペニーセイバー』というフリーペーパーの存在も、今の時代、けっこう変わっている。ちょっとクラフト・エヴィング商會を思い出すエピソードもあるが、こちらは基本的に実話というのが面白い。インタビューに行ってみたら、ちょっとヤバそうな感じの人だった……というのも実話ならではだろう。
    さて、この本が書かれたのは、著者が脚本に行き詰まっていたのがきっかけだが、その映画も無事に完成し、日本でも公開された。本国では長編小説も上梓されたようだ。この長編の邦訳が出るのはいつになるのだろう……。

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著者プロフィール

ミランダ・ジュライ(Miranda July)
1974年、バーモント州バリー生まれのアーティスト、作家、女優、映画監督。本名はミランダ・ジェニファー・グロッシンガー。
バークレーで育ち、16歳から舞台の脚本、監督を務めている。カリフォルニア大学サンタクルーズ校に入学するが2年目に中退、ポートランドに引越してパフォーマンス・アートを始める。1996年に短編映画集製作のプロジェクトを始め、2005年に映画「君とボクの虹色の世界」を監督・主演。非常に高い評価を得る。
2005年から小説の執筆を始めている。代表作に『いちばんここに似合う人』。ほか、『あなたを選んでくれるもの』『最初の悪い男』など。

ミランダ・ジュライの作品

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