- Amazon.co.jp ・本 (274ページ)
- / ISBN・EAN: 9784106002212
感想・レビュー・書評
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本棚より
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2008/04/13 読了 ★★★★
2010/09/24 読了 -
本箱を整理してたら出てきた。読み直し。
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文明が衰亡する時の諸条件を歴史的にも理論的にも答えてくれる本である。この本は1970年代に出版されたものであるが、現代に慣用できるものもかなり多い。
基本的には国際関係の本であり、個人、社会システム、国際関係などのパワーの総量から文明の行く末を見ている。なぜローマが衰亡したのか、なぜベネツィアが衰亡するのか、そして日本が通称国家としてどうなっていくのか述べている。
筆者の予想は大方当たっているだろう。
日本は戦後通商大国になり、特に湾岸戦争以降プロテクションレント(他国からの脅威に対して準備する費用など)が増加してきている。そしてそのような現状において、もはやアメリカ、アジアなどと枠に捉われた外交をしているようでは遅い。もっと積極的に脅威に対応できるシステム(軍事ではなく対話の面)を構築するべきである。
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文明がどのように衰亡していくかの可能性を追求した本。 これもまた結構好きな本です。ローマ帝国とヴェネツィアを初め、アメリカや日本にも言及する良書。 高坂さんはお亡くなりになるまで、国際政治論者としてよくテレビなどに出演されてました。