小林秀雄全作品 22

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  • 新潮社
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感想 : 5
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  • Amazon.co.jp ・本 (333ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784106435621

感想・レビュー・書評

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  • 「近代絵画」は 小林秀雄氏が ボードレール、モネ、セザンヌ、ゴッホ、ゴーガン、ルノアール、ドガ、ピカソといった画家の作品を批評した本

    小林秀雄氏が 芸術家の内面や 作品を分解して、芸術家や作品のモチーフや創作方法を洗い出しているように見える

  • 2021/1/6

    よくもまぁこんな文章を書けるな、と改めて感心していたら足掛け5年の一切をこの『近代絵画』に捧げたそう。本書は絵画の評論というよりは人間劇から絵画に迫っていく。これが批判される所以でもあるが、いかにも小林秀雄らしくて僕は好き。巻末の中村光夫「小林秀雄論」もその理解を深めてくれる秀作!(画家の個性をヘーゲルやマルクスの史観によって埋没させる現代人に対する警鐘は特に)

    絵画は分からん、という多くの声から巷に「教養としての絵画」を謳った本が流布する現状に一石を投じるかのように、小林秀雄は書簡から画家という人間にアプローチする。寧ろそういう方法を以てしか理解できない絵画も一定数あることは疑い得ないのではないか。ゴッホを筆頭にピカソなんかもそうだろう。

  • 130727 中央図書館

    うーん。小林の代表作とも言われるが、あまりピンとこなかったな。また、機会があれば。

  • 詩人ボードレールと近代絵画を並べて、その革新性を論じている。これはおもしろい。光学を紹介しつつ、モネの色彩感覚と光についての評論が特に気に入っている。

    しかし、まだまだ自分は小林秀雄を読み込めていない。見えていない。読後にそう感じた。

    またいつか読み返そう。

  • 2009/
    2009/

    近代絵画. 「近代絵画」著者の言葉. 平凡な寄稿家. 私の空想美術館. 幸田文全集. 写真. マルロオの「美術館」. 蓄音機. ゴッホの病気. 論語. 小林秀雄論 中村光夫著.

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著者プロフィール

小林秀雄
一九〇二(明治三五)年、東京生まれ。文芸評論家。東京帝国大学仏文科卒業。二九(昭和四)年、雑誌『改造』の懸賞評論に「様々なる意匠」が二席入選し、批評活動に入る。第二次大戦中は古典に関する随想を執筆。七七年、大作『本居宣長』(日本文学大賞)を刊行。その他の著書に『無常といふ事』『モオツァルト』『ゴッホの手紙』『近代絵画』(野間文芸賞)など。六七年、文化勲章受章。八三(昭和五八)年、死去。

「2022年 『戦争について』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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