詩経 中国の古代歌謡 (中公新書 220)

  • 中央公論新社 (1970年1月1日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (268ページ) / ISBN・EAN: 9784121002204

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テーマは、古代中国の詩を通じて人々の心の動きを探ることです。詩経の成立やその後の解釈過程を解説したこの作品は、詩文そのものだけでなく、歴史的背景や文化的意義を理解するための手助けとなります。著者の白川...

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  • 詩経
    中国の古代歌謡
    中公新書 220
    著:白川 静
    出版社:中央公論新社

    詩経は、3部 風(国風)、雅、頌

     風とは、諸国の民謡
     雅とは、西周の貴族の詩
     頌とは、周、魯、宋の廟歌



     周南 洛陽の南 周公の子孫の地
     召南 洛陽の南 召公の子孫の地 この2つをニ南という
     邶風 殷王朝 王畿の地:河南省黄河以北の地
     鄘風 殷王朝 王畿の地:河南省黄河以北の地
     衛風 殷王朝 王畿の地:河南省黄河以北の地
     王風 洛陽 周の都
     鄭風 河南中部
     齊風 山東
     魏風 山西の西南部
     唐風 山西の西南部
     秦風 陝西渭水流域
     陳風 小国:河南 
     檜風 小国:河南
     曹風 小国:山東
     豳風 秦の北部 陝西北部の山地



     小雅 貴族の宴会の歌
     大雅 公式の席の歌



     周頌 周王室の廟歌(祭祀につかう歌)
     魯頌 魯の廟歌
     商頌 宋の廟歌

    詩経も古代歌謡の一つであり、リグ・ヴェーダ、ホメロス、聖書の詩篇、万葉集など民族を代表する歌謡のひとつである

    原始の歌謡とは、本来、呪歌であった

    神霊はあらゆるところに偏在しており、その姿もさまざまであった。草木すら言問ふ、草木にもまた神が宿ると信じられていた

    神が地上を支配していた時代は、人々の生活はまず神を祀ることから始められた
    山川の秀麗の地、叢林など、神が住むとされていた聖地である
    そこでは、季節的に祭礼が行われ、周辺の諸氏族が参加した。その時に歌われたのが、歌謡である

    孔子はそういった詩を集めてきて、詩経を作った。

    目次
    第1章 古代歌謡の世界
    第2章 山川の歌謡
    第3章 詩篇の展開と恋愛詩
    第4章 社会と生活
    第5章 貴族社会の繁栄と衰落
    第6章 詩篇の伝承と詩経学

    ISBN:9784121002204
    出版社:中央公論新社
    判型:新書
    ページ数:268ページ
    定価:740円(本体)
    1970年06年25日初版
    2003年07年10日17版

  • やっぱり教養として抑えておきたいとは思うけどハードルが高い私にはぴったりの一冊でした。白川静氏の著作は文章がとても流麗で好きです。

  • 260ページほどの本で、詩経の詩文そのものではなく、その成立やその後、経学の聖典となったその解釈の過程について説明された本です。いきなり注釈本に入るよりも、まず全体を把握しておくことで、全体を俯瞰的に見ながら学ぶことができると思います。
    特に白川先生の場合は、甲骨文字や金文と言った、口承を文字にしていく過程の当初の漢字の起源でも著名な方(異端という話もありますが)ですから、説得力があります。
    後世、説話的、徳性の根拠や政治の正当性解釈の根拠として度々引用されてきた詩経の詩ですが、本来民衆の素朴な民間歌謡がその成立の根源であり、その後の解釈は全て本義から外れるという説明はとても腑に落ちます。そういうものですから、詩経の解釈が大変に難しいというのは、間違っていると。
    詩経からは、今も昔も変わらない市井の人々の純粋な心の動きを感じ取ることこそが大事だと私も思います。尊敬する広瀬淡窓先生も詩を学ぶことの本義を「淡窓詩話」に記されています。

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