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- Amazon.co.jp ・本 (218ページ)
- / ISBN・EAN: 9784121011787
作品紹介・あらすじ
奈良時代、寺院建設はもちろん、道路や河川・池溝の整備や掘削、あるいは架橋と、多くの事業を行ったという行基の実像は俗説の奥に隠れて未だ明らかではない。行基はなぜこれほど多くの事業を成し得たのか。行基像、あるいはその背景を、文献資料だけでなく、事業の足跡を実地に検証するとともに、彼の行動の背後にある有力な渡来人と技術集団、また同時に彼らによりもたらされた神や神仙思想を、行基八十余年の生涯にとらえる。
感想・レビュー・書評
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歴史地理学の専門家で、歴史上の地名の現地比定などの仕事をおこなっている著者が、各地に伝説をのこしている行基の業績の実態を解明することを試みています。
本書ではまず、行基と渡来人によって日本のもたらされた文化とのつながりについて検討をおこない、彼を取り巻く技術的・宗教的なバックボーンについての考察をおこなっています。そのうえで、行基がおこなったとされる土木事業や寺院建設にかんする業績について、その歴史的事実にせまる試みがなされています。
著者の論証の妥当性については、わたくしにはまったく判断がつかないのですが、行基のバックボーンについての解説などについてはおもしろく読みました。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
行基が行きた時代の資料は少なく、また不確かであるが、いくつかの資料を元に行基の人生をたどってみたもの。
著者は朝鮮からの移民(と言っていいのかな)との繋がりがあったお陰で様々な建築や土木工事がなし得たのではと。
関東在住者には関西の地理がわかりにくかったかな。
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