新・地政学 - 「第三次世界大戦」を読み解く (中公新書ラクレ 549)
- 中央公論新社 (2016年3月9日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (238ページ)
- / ISBN・EAN: 9784121505491
感想・レビュー・書評
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新しい情報はあまりなく
中東は宗教とアメリカ
欧州は難民含めた民族移動
中国とは戦略的対話による調整
韓国は・・・
そんな内容詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
佐藤さんの現代を見る力は毎回すごいな
日本、イスラム国、ロシア、アメリカ、サウジ、、
難民問題なと世界が抱えている問題を明快に分析してくれている。 -
もはや定番となりつつある国際情勢対談本。地政学はあまり関係ないような。佐藤氏お得意のいつもの安倍批判は控えめな印象。対談相手に気を使ったのか。
対談本の量産もどうかと思うが、自分のように手にとってしまう人がいるから、やっつけ仕事で次々と出版されるのだろうな。 -
山内昌之先生は、知らなかったけど北海道出身なんですね。経歴でいうと政権に近いところで仕事をされてきており、中東問題・情勢の専門家だ。地政学という言葉はよく聞くけど、
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佐藤優先生と山内先生の対談。
佐藤優先生の言葉を借りると、日本が誇る最高レベルの知性が、圧倒的なコンテキストの知識を元に世界の流れを解説していく。
理屈が通っていて、そう考えていくのかと感心させられる。ISやロシアの外交政策が今の自分の世界に影響を及ぼしたとしても、自分にできることはないのだが、物事に大事な考え方や臨み方はとても参考になる。
ウイグルと中国におけるISの影響や、シーレーンにおける日本の海峡の重要性などは刺激的だった。また、沖縄における民族のテンションは我々本土の人間の皮膚感覚でははかりきれていない問題が潜在化していた。
最後の日韓問題、日中問題については、このれべるの知性を持ってしてもそう評価するのかと、面白かった。
なお、安部談話への評価や解説、各国からの評価は勉強になった。
ラストのリーダーに対する考え方は、ビジネスマンも重要視した上で修練しなければならなず、勉強になる。
流石佐藤優先生。 -
トニー・ブレア 北アイルランドに議会 シン・フェイン党 IRAの政治部門 結果的に武装解除
プレスビテリアン 長老派 スコットランドからはじまる
1946 ロシアの正教会とウクライナのユニエイト教 合同という体裁をとりつつ後者は禁止
ソビエトの支配を潔しとしないウクライナ人は亡命 亡命先はブラジルとカナダ カナダで離されている言葉の第三位はウクライナ語
ウイグルの民族意識、半中国ナショナリズムにISの要素が結びつくと、とんでもない地殻変動がおこる
シリア難民 ロシアやイランにはいかない
ヨーロッパ ユダヤ教やキリスト教の一神教、ギリシャ古典哲学、ローマ法という3つの伝統が一つの文化システムを確立している
ヘブライズム(ユダヤ主義)、ヘレニズム(ギリシャ主義)ローマ支配(ラテン主義)の融合によって形作られるヨーロッパ
難民問題でギリシャ債務問題が完全に飛んだ
タジキスタン テロ対策をしていた警察幹部がISに寝返った
シリアから国外 400万 半分がトルコ 150万湾岸諸国
ロシアがシリアに介入の理由 シシアにいるチェチェン人がロシアへ流入しないようにするため
イスラエル シリアは4つに、イラクは3つに分割されるだろうといっている
沖ノ島問題 限りになく、海洋法だと岩に近い 排他的経済水域には重要
南沙諸島は満潮には沈んでしまう暗礁の上につみあげて作っている。
日の丸油田として開発したカフジ油田から撤退したのが2008 サウジがしめした2400億円の鉄道施設計画をけった
それなのにウクライナに2400億円提供
エネルギーミックスについて国民に説明するのがエリートの責務
国家には正の歴史も負の歴史もある。双方にバランスをもって生対する必要性あり
安倍談話 あえてロシアの悪口はかかず
韓国の最大の問題は、日韓関係は世論が決めるという構造が頑としてあること
ムハマンドのころ戦争が多い 成年男子がすくない。一夫多妻制認める
現在が世界史の転換点にあり、有事であるという国民の意識なしには、日本に真のリーダーシップを発揮する人間は登場しないでしょう
チャーチル 第2次隊線回顧録
リーダーに必要な資質とは、自分の仕事に直接関係のないものに触れないというのではなく、リーダーとして成長するのに役立つのであれば、なんであれ手にするという姿勢です。知見をひろげ、感覚を磨く機会は、なにも読書に限りません。賢い人にあって刺激をうけるでもいいのです。
フィンランド3度もソ連の侵攻 自国の安全保障のためソ連との関係を強化しつつ、一方でフィンランドの独立を維持するという、綱渡りのような外交政策を展開してみせた
世界一の水準を誇る初等、中等教育 -
テロ、IS、難民、米露、イラン、日中韓関係……混迷をきわめる世界情勢。「歴史学の泰斗」と「インテリジェンスの第一人者」が潮流を読み解くための「羅針盤」を示す。豊かな世界史の教養と、外交現場を知り尽くしたリアリティにもとづき、日本の針路と、真のリーダー像を問う一冊。