TUGUMI(つぐみ) (中公文庫 よ 25-1)

著者 :
  • 中央公論新社
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  • Amazon.co.jp ・本 (245ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784122018839

感想・レビュー・書評

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  • 登場人物もお話も好きな感じだったけど
    読み終えなかった…


    またいいタイミングで出会えたらいいな




    ばななさんの映画、見たいです。


  • 18歳、この本に出会って私は読書すきになりました。
    吉本ばななさんの初期のころの本が好きです

  • よしもとばなな作品の中で一番好きかも。

  • つぐみ含め登場人物全員が素敵だ〜。

  • つぐみの子供から大人への成長を描いた物語

    そして読めば読むほど
    子供の頃の夏の思いが蘇ってきた

    家族、時にはじじばば、
    いとこ、友達家族と数え切れないほど旅行に行った

    私にとってそれらの思い出はとても大切で
    私の心をあたためてくれるもの
    特に毎年家族で行く夏の旅行はなぜか特別だ

    夏の空、空気の描写
    広大な海の描写
    何もかも吸い込む深い夜の描写
    秋の訪れを感じさせる描写

    どれもこれも綺麗すぎて
    読めば読むほど
    子供の頃の思い出がポロポロと

    私は家族と旅行をしているとき
    一分一秒がものすごく特別に感じられた
    すべて自分の頭の中に録画したいと思っていた
    できれば時間がゆっくりとすぎて欲しい
    この時間を留めておきたいと
    それと似たような思いが
    まりあの心の描写にも度々書かれてて
    すごく懐かい気持ちになったのかもしれない

    ツグミが言う
    なんだかんだいってもまだ19だ
    要するに子供の夏休みだと

    当たり前だけど
    人は年齢を重ねれば重ねるほど成長する
    刻々と変わっていく
    先に進んでいく
    それでもつぐみ、まりあ、陽子、恭一のように
    こんなにも濃い子供の夏休みを過ごした記憶は
    ずっとあたたかく、丸く、心に残るものだと思う

  • 顔を見てると手に持ってるソフトクリームとかをぐりぐりってなすりつけてやりたいくらい、好きなんだ

    ここが好き。
    私のなかで吉本ばななは秋の文学です。

  • 第2回山本周五郎賞受賞作 
    病弱でクソ生意気な美少女つぐみ 姉の陽子 恭一 語り部の従姉妹のまりあ 。
    西伊豆らしき美しい海の街でのひと夏物語。
    真っ直ぐ生きることに憧れていたはずの若い頃に読みたかったかも。

  • 初めての吉本ばなな。夜通し、一気に読んでしまった。もう30年前だけど、青春時代を思い出して、心がざわついた。

  • ありきたりな感傷じゃない。懐かしい思い出とか、夏とか、儚くて胸が苦しい、今にも消えそうなものを閉じ込めている。どの一瞬も忘れたくない、記憶に刻みたい熱い想いを感じるようなことも最近はなくなってしまったなあと思う。潮のにおいや海の見える景色が少し好きになれる気がする。

    吉本ばななさんの本は初めて読んだけど、言葉選びがとても好き。なんだか心地よくて、自分の中の言葉にできなかった言葉を、言葉にしてくれて、自分の中にすっと入り込んでくる、そんな感じ。

  • 大好きだった本を十数年ぶりに再読。きらきらした海と、終わりゆく夏と、終わりゆく子供の時代。病弱でわがままでズル賢いつぐみに、それでも魅力を感じてしまうのは、似たような感情を少なからずみんな持っているからなんだよね。素晴らしい作品は、何年経っても相変わらず素晴らしく、こちらが歳をとったことすら忘れさせてくれるような、懐かしさすらあった。

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著者プロフィール

1964年、東京生まれ。日本大学藝術学部文芸学科卒業。87年『キッチン』で第6回海燕新人文学賞を受賞しデビュー。88年『ムーンライト・シャドウ』で第16回泉鏡花文学賞、89年『キッチン』『うたかた/サンクチュアリ』で第39回芸術選奨文部大臣新人賞、同年『TUGUMI』で第2回山本周五郎賞、95年『アムリタ』で第5回紫式部文学賞、2000年『不倫と南米』で第10回ドゥマゴ文学賞(安野光雅・選)、2022年『ミトンとふびん』で第58回谷崎潤一郎賞を受賞。著作は30か国以上で翻訳出版されており、イタリアで93年スカンノ賞、96年フェンディッシメ文学賞<Under35>、99年マスケラダルジェント賞、2011年カプリ賞を受賞している。近著に『吹上奇譚 第四話 ミモザ』がある。noteにて配信中のメルマガ「どくだみちゃんとふしばな」をまとめた文庫本も発売中。

「2023年 『はーばーらいと』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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