補給戦: 何が勝敗を決定するのか (中公文庫 B 14-10 BIBLIO S)
- 中央公論新社 (2006年5月25日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (422ページ)
- / ISBN・EAN: 9784122046900
感想・レビュー・書評
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三十年戦争から第二次大戦まで、18世紀以降の主要なヨーロッパでの戦争や、名将として評価されるヨーロッパの軍人らのいくさの仕方を、兵站や補給から再検証する一冊。教科書的に戦史を知ってるだけだったので、全てにおいてこれまでの理解を覆された。
古い時代の戦争の補給で重要だったのは食料や馬の餌で、銃砲の弾は携行品で賄えたとか、鉄道は戦闘初期の兵力移動では役に立つものの、補給の面でみると十分に機能しないこともあったとか、なるほどという内容が多い。十分に理解できていないのでまた読み直したい。
基本的にヨーロッパが事例として出てくるので、三国時代の中国とか、日露戦争とか、太平洋戦争とか、東アジアの補給戦も気になってくる。
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序章 戦史家の怠慢/第1章 一六~一七世紀の略奪戦争/第2章 軍事の天才ナポレオンと補給/第3章 鉄道全盛時代のモルトケ戦略/第4章 壮大な計画と貧弱な輸送と/第5章 自動車時代とヒットラーの失敗/第6章 ロンメルは名将だったか/第7章 主計兵による戦争/第8章 知性だけがすべてではない
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なかなか読みごたえがあった。
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何度も読み返す名著です。これを読まずして戦争を語るなかれ。
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2021.03 『世界の古典 必読の名作・傑作200冊』より
http://naokis.doorblog.jp/archives/Koten_SatoMasaru3.html -
兵站のお話。
軍事の天才的な将軍は小説だけの中の話というのが、良く分かった。でも、ナポレオンはやはり偉大ですね。 -
ナポレオン戦争といい、シュリーフェンプランといい、ノルマンディ上陸作戦といい、目から鱗がボロボロと落ちるというか、ショックですよ!!今更かなあとか思ったけど、読んで良かったね。ホント
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研究書としての価値、意義は高いのかと思うが。
読む側の力量を求める本。