- Amazon.co.jp ・本 (467ページ)
- / ISBN・EAN: 9784122051386
感想・レビュー・書評
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失踪課・高城賢吾シリーズ2巻目。1巻目の「蝕罪」よりも先に読み始めてしまったが、2巻目からでも十分楽しめた。続巻にも期待
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2009.05.05 読了
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警視庁失踪課−高城賢吾2作目。
捜査一課から失踪課に、ある事件の目撃者であり情報提供者をして消えた「堀」という人物を捜してほしいと協力要請された事から始まる。捜査一課の尻拭いは御免だと言い張る高城の元に、3日前から少女が失踪しているので捜して欲しいと、友人である少年が訴え出る。気になった高城は少女の両親に話を聞こうとするが言動が怪しく、何かを隠していると感じる。醍醐と共に非公式に少女の行方を調べ始める。
やはりこの人の作品は”読ませる力”はあると思う。読み進めても飽きが来ず、出来れば一気読みしたいと思わせてくれるんだけど「贖罪」同様、展開は巧いとは言い難いけれど決して悪くはないのに伏線が甘い為に粗方ストーリの行方を読めてしまうのが残念で仕方ない。「高城賢吾」シリーズは前作の「贖罪」を含め、まだ2作なので何とも言い難いが「刑事−鳴沢了」シリーズよりはこちらの方が比較的好きな感じ…?ではあるかな。
ただ、この人の作品はどれもこれも無駄に長い!長々と長ったらしすぎ!文庫が無駄に厚い。そして無駄に登場人物は増やさなくて宜しい。そしてこの人の描く全ての女性は何故こんなに小癪で鼻持ちならず、魅力的ではないのだろうか?ここまで魅力がない女性を描けるのは一種の才能?読んでいて苛々させられる。なんたらでなんぞや…みたいな説明は要らない。無駄を省いた展開をさせる事が出来れば、もう少し読める。