ステップ (中公文庫 し 39-2)

著者 :
  • 中央公論新社
4.15
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本棚登録 : 3828
感想 : 304
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  • Amazon.co.jp ・本 (366ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784122056145

感想・レビュー・書評

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  • 人との繋がりは素晴らしい。
    奥さんと死別した男性が幼い娘を育てていく子育て記。
    子育てしていく家庭に様々な人たちとの出会いがあって主人公やその娘が成長していく過程が面白かった。娘の美紀がベビーカーにのって保育園に通うところから物語は始まったのに終盤には中学生。自分は男だけど、こんな感じで成長して来たのかなと思う反面、自分の両親の苦労も想像しました。
    読み終わったあとに心がジーンと暖まるそんな内容だと思います。

  • 娘と父 家族の絆の話しでとても、よい話しでした

  • 4.7

  • 主人公である父と娘の日々の成長物語。

    登場人物達が、様々な形の温もりを持って接してくれる。その温もりを感じ取れるのも、朋子を亡くした悲しさを持つ、思慮深い主人公ならではのようで、じんわりと胸に来るものがあった。
    また、全てが2人の成長に繋がっていて、ステップしていく様が、読んでいて微笑ましく素敵でならない。

    ゆっくり抱っこしてもらえなかった幼少期や、学校での嫌な経験や寂しさを経て、
    わたしは、世界一幸せな女の子とだと思います。
    と書ける美紀ちゃんは、朋子へのメッセージ通り本当に優しい子なんだと思えた。

    言葉への微妙な意識や、そっと目を逸らす配慮など、細やかな動作だけでどんな人物なのかが伝わったわり、この作品に出逢えたこと、それがまた小説で出逢えたこと、本当に良かった。素晴らしい本である。

  • 母が亡くなった娘と父の成長の物語。
    死と向き合うことは怖いし、大切な人が死ぬなんてことは想像もしたくないけど、一瞬一瞬を大切にしたいと思えた。あの時ああしていればと思ってからでは遅いから。
    私は幸せなことに、父も母も元気に生きている。世の中には、この物語の主人公たちのようにどちらかだけという家族もある。最終章の、男手ひとつで育てるなんていうけど、それは違っていて母も一緒に育ててくれていたという言葉にハッとした。亡くなった人は何もできないと思われがちだけど、その事実が死の痛み、悲しみがわかる優しい人へと繋いでいくんだなあ、と思わされた。

  • 男手一つで女の子を育てる物語。保育園から小学校卒業まで。続きも読みたくなる。

  • 家族の死により残された家族がどんどん強く成長していくのが良かった

  • 春4冊目
    何回も電車で泣きそうになった。
    幼い時にお母さんをなくしてしまった父と娘の生活を描いたお話。その家族と関わる人たちみんながすごく温かくて、ほんまに応援したくなる人達やった。

  • 忘れることなんてできない、寂しさも哀しさも抱えて生きていく。いないけど、いる。
    映画でも号泣したけど、やはり原作でも泣いてしまった。

  • 何回も泣いた、、、

    子育てで大変な時期なんてあっという間。
    もっと子どもとの時間を大切にしたいと思った。

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著者プロフィール

重松清
1963年岡山県生まれ。早稲田大学教育学部卒業。91年『ビフォア・ラン』でデビュー。99年『ナイフ』で坪田譲治文学賞、『エイジ』で山本周五郎賞、2001年『ビタミンF』で直木三十五賞、10年『十字架』で吉川英治文学賞を受賞。著書に『流星ワゴン』『疾走』『その日のまえに』『カシオペアの丘で』『とんび』『ステップ』『きみ去りしのち』『峠うどん物語』など多数。

「2023年 『カモナマイハウス』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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