- Amazon.co.jp ・本 (448ページ)
- / ISBN・EAN: 9784150118631
感想・レビュー・書評
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フィリップ・K・ディックの短編傑作集。
どの作品も短いので読みやすいとは言え、それでも、SF初級者の私には難しかった。いつか、すらすら理解できるようになりたいものだ。
「ミスター・スペースシップ」と「マイノリティ・リポート」が良かった。
未来の物語の中に人間の本質、社会の歪みを突いて来るので、気づきが多い。SF小説の深さなんだろうな。 -
表題となるトータル・リコールを含む短編集。
一番面白かったのはやはりトータル・リコール。
映画で観たなぁと思って読んだら全然違う話でびっくり!でも面白い。
なんというか落語にもなりそうだし「世にも奇妙な物語」にも出てきそうな、ありそうでありえない、子どもが夢想しそうなことを一流作家が書いたらこうなる、といった感じの短編小説。
他の映像化作品もぼちぼち面白いのでファンの方が読む分には良いと思う。 -
藤子・F・不二雄みたいな世界観だった。
なんか、映画みたいな壮大なSFを想像してたんだけれども、藤子・F・不二雄とか、星新一とかに近い感じ。
原作がある映画は絶対に小説読んだ方が面白いって持論なんだけれど、SFに関してだけは創造力が及ばなすぎて、映画の方が分かりやすい。
決して、面白くなくはないのだけれど、映画のイメージが強すぎて、ちょっと物足りない感じはある -
短編集だけどひとつひとつのスケールがすごくて、ちゃんと面白い。いくつか映画化されてるけど全部やれそう。
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この作者の短編集を読むのは初めてだったが、トンデモ系の話ばかりで楽しめた。アイデアはすごく面白い。「トータル・リコール」は、おいおいって感じの落ちだけど笑える。「世界をわが手に」は太陽系に生物がいないことがそれほど重要なのかピンとこないけど、ラストには共感してしまった。私も小さい時に同じ事を考えた。1番面白かったのは「マイノリティ・リポート」。未来を知った時点で、その未来は分岐したものと考えてくと面白い。デイックは短編の方が好きかも。
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短編10編収録。短い文の賞の中で、死の灰に侵された世界や、行動をコントロールされていたりと、技術が進んでいるはずなのに、執筆当時よりも生きにくい世界を構築しているところが面白い。オチも深く悩むものからツッコミどころの多いものまで、よりどりみどり。
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映画はトータル・リコールでも問題はないけれど、原作はトータル・リコールというよりバーチャル・リアリティという感じ。
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購入書店:楽天kobo; 読書環境:kobo Touch; コンテンツ形式:EPUB