天冥の標 2 救世群 (ハヤカワ文庫 JA オ 6-12)

著者 :
  • 早川書房
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  • Amazon.co.jp ・本 (446ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784150309886

感想・レビュー・書評

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  • あまりの臨場感に本当に冥王斑という病気が実在するような気がして、セキをしている人をみるだけでどきどきしたり・・・。
    舞台が現在に近いのと、いろんな伏線で徐々になぞが解けてきたりと、これからに期待がもてる。

  • シリーズモノだけれど、この話だけでパンデミックものの傑作と感じた。

  • 医者って言うのはとんでなくやるせない職業なんだなぁと思います。それと同時に、集団の力の恐ろしさの断片を感じたように思います。
    個人の声が黙殺されたり、政治や外交の問題なんかが絡んでくると、事実が捻じ曲げられてしまったり、故意に視点を別の方向へと持っていかれたりするんだな、と改めて思い知らされます。
    それと同時に、新聞やニュースを額面通りに受け取ることは、おそらく、無知と変わらない様にも感じます。

  • この巻で、このシリーズにぐっと惹き込まれた。
    --2010.07.16--(再読)

  • 読書中、ずっとボードゲームの「パンデミック」が脳裏をよぎっていた。すべての始まりの話だが、さて、ここからどう1巻の内容につながるのか、実に楽しみだ。

  • 口蹄疫が猛威を振るうそして新型インフルエンザも
    記憶にあたらしい2010年5月であれば
    昔々のエボラ出血熱などの話より
    パンデミックの恐怖は想像しやすい。
    一部ハンセン氏病に対する愚策を感じる場面もある。

    羊、フェオとともに第1巻で最後に語られた
    医師団、救世群、亡霊に触れられたのであれば
    これから8巻の間に抗した、深く恨んで隠れた救世群と
    六勢力の話があるのだろう。
    医師団とチカヤがかかわるのか興味深いが
    次はアウレーリア一統とか。

    完結まで気長に待つしかないのだが
    咀嚼者が何処でどのような形で現れるのかが一番の興味。

  • 「天冥の標Ⅰ」は植民星メニー・メニー・シープでの話であった。大きな変化が起こるメニー・メニー・シープ。忘れ去られていた過去・・・。今回、話は西暦201X年に発生した謎の疫病と人類との戦いへと遡る。国立感染症研究所の児玉圭伍、矢来華奈子たちの治療、調査活動は続く。しかし、有効な治療法のない未知の強力な感染症による被害は広がる。たとえ回復したとしても、ウイルスが体内から消えない感染者。自然宿主の謎。これらは人類の運命を大きく変えることになるのか。回復感染者である檜沢千茅たち。フェオドール・フィルマンのプログラム内被展開体フェオドール・ダッシュ。これらはメニー・メニー・シープにどう繋がっていくのか。様々な布石が感じられる本作品は、このシリーズ必読なのかもしれない。

  • 2010/05/08-2010/05/09

  • 流行病の怖さを考えて、ぞっとした。利己的な自分の身に置き換え、体力をつけたい、たとえ病にかかっても、回復して生き残りたいと思いながら読んだ。けど、生き残った果てに起きること、感染しないことで起きること、どのパターンも想像しただけで辛い。
    少し世界がみえてきたところで終わってしまったので、続きが気になる!!!

  • すごい!流石「本の雑誌」で大森さんが★4つつけるだけことがある。小川一水版「復活の日」現場の医師が、患者が、周辺の人々がよく描かれている。このネタでどんどん引張ってもいいのに大きな物語の一編なんですね。1巻目も読まなくては!

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著者プロフィール

’75年岐阜県生まれ。’96年、河出智紀名義『まずは一報ポプラパレスより』でデビュー。’04年『第六大陸』で、’14年『コロロギ岳から木星トロヤへ』で星雲賞日本長編部門、’06年「漂った男」で、’11年「アリスマ王の愛した魔物」で星雲賞日本短編部門、’20年『天冥の標』で日本SF大賞を受賞。最新作は『ツインスター・サイクロン・ランナウェイ2』。

「2022年 『ifの世界線  改変歴史SFアンソロジー』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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