- Amazon.co.jp ・本 (446ページ)
- / ISBN・EAN: 9784150309886
感想・レビュー・書評
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『メニー・メニー・シープ』とは場所も時代も違う物語が始まって、え?と思ったら、ああ、ちゃんとつながっているんだね。
それにしても恐ろしい病気を考え付いたもんだ。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
喫茶店で読みました
喫茶店で読むのにちょうどいい
私に至福の時間を提供してくれる作品群 -
パンデミック
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いきなりわかりやすい時代に戻って、冥王班の発生した頃の地球の様子。2も割と救いがない・・・どうなるのか読み進めるのみ。
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ーーー西暦201X年、謎の疫病発生との報に、国立感染症研究所の児玉圭伍と矢来華奈子は、ミクロネシアの島国パラオへと向かう。そこで二人が目にしたのは、肌が赤く爛れ、目の周りに黒斑をもつリゾート客たちの無残な姿だった。圭伍らの懸命な治療にもかかわらず次々に息絶えていく罹患者たち。感染源も不明なまま、事態は世界的なパンデミックへと拡大、人類の運命を大きく変えていく―すべての発端を描くシリーズ第2巻。
既に傑作の風格を感じる、小川一水の「天冥の標」シリーズ第2章
舞台はグッと現代に立ち返り、全ての発端となった災禍と謎の存在が描かれる。
散りばめられた要素が、この物語の遥かなる広がりを予感させてワクワクが止まらない。
「冥王の裳裾に触れた者が、いかなる過程を経てその腕に抱かれていくのかを、私は我々の言葉で語ることができるだろう。」 -
蓋を開けてみれば、まさかの現代劇だった。
時代は前作から800年ほど遡った2010年代が舞台。
謎の疫病「冥王斑」のパンデミックを防ぐため、日本を始めとした各国の医師団が絶望的な戦いを繰り広げる。さらに裏では、各国の思惑が絡んだ政治劇まで行われる。医師や患者、冥王斑に関わった様々な人間の苦悩が描かれたサスペンスSF
合間合間で、一巻で見られたキーワードがかいま見られ、ここからどう八百年後に繋がるのか気になる。 -
打って変わって、現代を舞台にしたパンデミックもの。
疫病の恐怖に加えて、前巻の異形の世界の「発端」を思わせる伏流のようなものが見え隠れして、不気味かつワクワクできる話だった。