- Amazon.co.jp ・本 (446ページ)
- / ISBN・EAN: 9784150309886
感想・レビュー・書評
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1巻メニーメニーシープから舞台は大きく変わり、現代地球で起こるパンデミックを描いた作品となっています。
正体不明の疾病、冥王斑によるパンデミックに対し、人々はどう立ち向かうのか?高い感染能をもつウイルスを保持した回復者達は世の中からどのように扱われていくのか?単独の作品としても非常に読み応えがある作品です。
タイトルの救世群、対をなす医師団、冥王斑、ダダー、フェオドールなど、一巻で呈示された天冥世界の情報が少しずつ明かされてきました。これから、メニーメニーシープの話にどのようにつながっていくのか楽しみです。 -
前巻に引き続き、本作も楽しませてもらった。今回は前作の過去にあたる話で、地球で引き起こされたパンデミックを描いているが、読みやすいのでさくさくとページが進む。まだまだ謎の多いシリーズではあるが、いざこういう事態に陥ったときの人々の行動が、できれば共感したくない面でも理解できてしまうのが何ともやりきれない。
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シリーズ物なのになんでこんなに一つ一つがしっかりしてるんだろう。先を予見させるような、でもやっぱ先の読めない伏線を敷いて、絶望的なのか希望があるのかも分からないまま、終わってしまった。でも、ちゃんと終わるんだよなーすごいなー。次巻、『アウレーリア一統』へ。
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一巻とは打って変わって、現代と近い、日本のお話。
未曾有の感染症に世界が飲み込まれ、
日本人医師児玉圭吾と、感染者であり、奇跡の復活を果たした會澤千茅がメインで物語が進められる。
ジョプや弥彦、華奈子といった、人間臭く魅力的な登場人物もさることながら、
何より、一巻であまりに謎を残した伏線が、
巧妙に二巻へパスされているのがわかる。
しかし、まだ伏線の謎が解けたわけではなく、言葉の紹介があっただけ、という感じ。
これからますます面白くなって行きそうな予感を残したラストになってます。 -
舞台はガラリと変わって現代の地球。そんなに飛んで話が繋がるのか?と不安だったけど、全くの杞憂でした。
冥王斑、救世群、医師たち。前回与えられたキーワードの紐がほどかれ、それがメニーメニーシープにどう繋がっていくのか楽しみでしかたがない!
2だけでもパンデミックものとして十分に話がまとまっているので、単独でも面白いという事実に驚きです。
小川さんすごい。 -
前作とはうってかわって、いきなり現代の地球を舞台にした、アウトブレイクものになってました。どうつながるんだと、思ってましたが、後半からいくつかSF的な仕掛けがちりばめられてきて、前作へつながる伏線らしきものも。羊がキーワードやな、きっと。