天冥の標Ⅴ: 羊と猿と百掬(ひゃっきく)の銀河 (ハヤカワ文庫 JA オ 6-16)
- 早川書房 (2011年11月25日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (423ページ)
- / ISBN・EAN: 9784150310509
感想・レビュー・書評
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西暦2349年と、断章の始まりが交互に語られ、繋がる。
それぞれ異なる想像力が必要になる感覚で、たのしい。宇宙農業はお仕事密着ドキュメンタリー、断章は地球の成り立ちなどのCGで構成された番組みたい…と緩い感じで読んでいたけれど、タック視点もノルルスカイン視点も、最初は個人の悩みや問題が語られていたのに…終わる頃には太陽系どころか宇宙規模の話になってた。
フェオドールじゃないノルルスカインに初めて感情移入できた。最初のミスチフには、もう会えないのだろうか。 -
20/05/17読了
登場人物と舞台設定がひとととり揃った、のかな。 -
宇宙農家と、ノルルスカインらの話が交互に。いつの時代も農家は大変、子育ても大変だ。一見無関係なこの二つの物語が、最後に集束してゆく。そして被展開体の話が思いのほか壮大になってきた。ノルルスカインとミスチフ(オムニフロラ)の攻防に太陽系も巻き込まれた、という理解で良いのか?あとザリーカのくだりは少しあっさりし過ぎたが、伏線となっているのか気になるところだ。
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被展開体という生命か…。神の新しい解釈ですな。悪い宇宙人といい宇宙人がいるという説にも反しないね。しかし、まだメニーメニーシープには結びつかないなぁ。役者はだいぶ揃ったのだけれど。
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ここまで中では割と地味な巻。小惑星における農業の話と、ノルルスカインの誕生から地球に絡んでくるまでの話が交互に書かれてます。やや説明的な感じもするものの、SF的エッセンスはたっぷり詰まってる。
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著者:小川一水(1975-、岐阜県、小説家)