天冥の標Ⅴ: 羊と猿と百掬(ひゃっきく)の銀河 (ハヤカワ文庫 JA オ 6-16)

著者 :
  • 早川書房
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本棚登録 : 785
感想 : 97
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  • Amazon.co.jp ・本 (423ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784150310509

感想・レビュー・書評

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  • 前巻に比べて、ワクワクする瞬間が多かった気がする。

    読み始める前は、中だるみ感があるのかなと思っていたけど、それは無かった。

    次にさらに期待。

  • 元海賊の農夫の話と壮大なノルルスカインの話が交互する。
    シリーズの核心がちらほら見え始めた感じ。
    しかし、小川一水の人間以外の心情や表現は秀逸だね。

  • ようやく少し全体像が見えてきた巻。1巻にどうつながるのか、楽しみ!
    いろんな宇宙の生命のバリエーションがでてきて、作者の知識と発想の豊かさに驚いたり楽しんだり、そんな体験も楽しかった!

  • 1月26日読了。図書館。シリーズを通しては酸素いらずの人たちが好きだけど、この巻ではアニーがよかった。また出てくるかな?

  • これは面白かった。
    そろそろいろいろ散らばっていてわけのわからなかったピースが、形になりつつある様な感じになってきた。ダダーとミスチフね...。
    今回の構成は、時間軸通りでないため章立てが特殊な形になっている。この作者は「時砂の王」でもこういう書き方をしているが、こういう複数の時間軸を扱う話を書くのが得意なのだろうか。こういう章立ては、自分としてはアイザック・アシモフの「神々自身」という作品で初めて見たが、面白いやり方だと思う。
    話は二つの主題があるが、タックの苦悩から希望へと変わる展開、過去に扱った武器がしっくり来なくなって、農作業に生きる人間になっていく過程がとても良かったと思う。

  • シリーズ5巻。前巻の大暴走から一転、まともなストーリー。
    1巻の謎が少しずつ解明されていってる。
    今回は謎の人物(?)ノルルスカインの正体が明らかになります。
    宇宙に忍び寄る侵略生命体と、善ではないノルルスカイン、
    何も知らず作物を育てて生きる人類たちの物語。
    読み終わったあとの、本の帯にある煽り文句にやられます。
    「どんな種も絶滅させないから。」

  • たぶん、これ一冊だけ読んだ人は(そんな人いないと思うけど)何のことかわからないと思うんだろうな、というシリーズ中盤のネタばらし編。加えて、もちろん、続きがよみたくなるような仕掛けもしてあるし、こういう大長編は勢いじゃ書けないことがよく分かります。
    思わず、以前の巻を読み返したくなるという副作用つき。4巻目でも、1巻目を読み返したくなりましたが、今回は全部。ここまで判った世界観をベースに、何か見落としてた仕掛けが有ったんじゃないか?という思いに囚われてしまいます。
    ネタバレですが、直前にプランク・ダイブなんかを読んでたのは、なにかの巡り合わせですかね?という感じ。

  • 今回はちょっと地味。

    前巻がエロエロ、ロリロリ、アーッッだったけど、今回は泥泥です。

    ノルルスカインが間抜けで可愛い。
    冥王斑の犯人らしき奴らも出てきます。

  • 10巻続くという、壮大なSF

    1章から2章に飛ぶときの衝撃が大きすぎて、
    何を軸に据えて描く話かわからなかったのだけれど、どんでん返しがないのであれば、かなり敵が見えてきた感。
    お話は宇宙開拓農民と、珊瑚虫の神様のエピソードが交互に語られ、バラバラなものと見えていたのが、だんだん意味を重ねていく非常に高度な構成。
    昔読んだ「導きの星」を思い出す。

    太陽系に出ていった地球人がどのように苦労し続けているのか、これまで謎の多かったダダーとは何か、最後に据えられる敵は一体何か。
    ここまでこんな世界を展開したことを考えれば、あと5巻でまたかなり遠くまでいけることだろう。
    まずは、楽しみだ。

  • 全 10 巻が予定されているシリーズの第 5 巻。
    1 、2 巻が面白く期待をしたが、
    3 巻のアニメ臭に閉口し、
    4 巻ではエロ一色に大きく気分が落ち込んだ。
    ところが一転、今作は素晴らしい出来栄え。
    作者小川一水氏はよくわからん人だ。
    ズズズッと今までの作品との繋がりが見えてきて、
    大きく意味を持つ巻になっている。
    交互に 2 つの話が進む章配置も、
    それぞれに面白く惹きつけられた。
    第 6 巻が待ち遠しい。

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著者プロフィール

’75年岐阜県生まれ。’96年、河出智紀名義『まずは一報ポプラパレスより』でデビュー。’04年『第六大陸』で、’14年『コロロギ岳から木星トロヤへ』で星雲賞日本長編部門、’06年「漂った男」で、’11年「アリスマ王の愛した魔物」で星雲賞日本短編部門、’20年『天冥の標』で日本SF大賞を受賞。最新作は『ツインスター・サイクロン・ランナウェイ2』。

「2022年 『ifの世界線  改変歴史SFアンソロジー』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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