正解するマド (ハヤカワ文庫JA)

著者 :
制作 : 東映アニメーション  野﨑まど 
  • 早川書房
3.72
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本棚登録 : 166
感想 : 13
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  • Amazon.co.jp ・本 (250ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784150312848

作品紹介・あらすじ

『正解するカド』のノベライズを任された作家は内容に悩むあまり精神を病みつつあった。次第にザシュニナの幻覚まで見えはじめ……

感想・レビュー・書評

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  • 賛否両論のレビューが溢れたアニメ『正解するカド』、のノベライズではない、公式二次創作のような不思議な作品。
    途中に狂ったギミックが仕込んであり、そこだけでも☆5をつけるに値しますがが、あの『正解するカド』を落とし込んだ小説としてこれ以上のものがない、という意味で最高の作品だったと思います。

  • 初めは、
    誰この作者?
    野﨑まどの変名?
    など失礼なことを考えながら読んだが、
    とんでもない小説だった。

    簡単に言うと、仕掛けがたくさんあるのだが、
    まさに「正解するカド」のスピンアウト作品にふさわしい内容。
    野﨑まどファンで、「正解するカド」を視聴済みという前提のハードルは高いのだが、おすすめだ。

  • 正解するカドを観てないと楽しめない作品です。

    フィクションと分かっていながらも「あれ?これはノンフィクション?いや、フィクションだ」と頭が混乱してきました。これは構成力ですかね?

    本の仕掛けも、言葉の仕掛けも面白くて楽しめます。
    破るようにもう一冊買おうかな♪

  • 原作もののノベライズ、というかスピンオフというか。方針としては正しいのかもしれないけれど、原作を見ていないと何が何だか分からない、というのは1つの作品として良いものなのか。自分は、原作アニメは見ていたのだけれど、リアルタイムだったので7年前か。さすがに記憶が薄れて、何だか良く思い出せない。
    この作者なら、オリジナルの作品を読みたいなと思ってしまった。

  • この物語は、アニメのノベライズとして読みたい物だろうか?いや、ない。

    「正解するカド・アンソロジー」なんてのがあれば、載るかもてきな?

    そう思って、よくよく見れば「『スピンアウト』ノベライズ」ってある。

    自分の観察力が無いというだけのことだ。

  • 序盤や作中ところどころ、メタ小説のノリで野崎まどと本作の著者について触れられたりするのだが、内輪ウケのような感じがしてうーん、という感じだった(わたしは読んだことがなくまったく知らない)。物語の仕掛けにも途中で気づいてしまった。発想と労力には拍手を送る。
    読んでいて楽しいか、読後感が良いか、というと、やはり、うーん。

  • 正直言ってあまり出来が良いとは思えなかった。ネット上にある二次創作みたいな。
    自分が野崎まど作品を(『カド』以外)全く読んだことがないというのもおそらくその原因ではあるのだけれど(多分にオマージュが仕込んであるものと思われる)。

  • 終盤の畳みかけがスピード感と野崎まど作品へのリスペクトに満ちていて気持ちが良い。それだけに、序盤から中盤のもたつきはここで脱落する人多いんじゃないかと思うほどで、惜しい。
    小っちゃい泡坂妻夫のアレ的な仕掛けも。

  • アニメも見たこと無いし、野崎まどもあまり馴染みの無い作家なのに「誤解するカド-ファーストコンタクトSF傑作選」を読んでみた勢いでこれも買っちゃいました。

  • TVアニメ「正解するカド」の答え合わせのようなノベライズだった。アニメの結末で生じた心の傷は無かったことには出来ないが、それならそれでアニメもファーストコンタクトものに見せかけたメタフィクションだという結末に落としてほしかった。このノベライズはアニメの結末とも繋がるし、縦読み的なものも含まれていて、ページを破ろうかと本気で悩んでしまった。アニメありきのノベライズだし親殺しがなあなあになってまどさんと乾杯しているし万人に受け入れられない小説ではある。

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著者プロフィール

1981年大分県生まれ。2012年、第18回電撃小説大賞選考委員奨励賞を受賞した『ミニッツ ~一分間の絶対時間~』(電撃文庫)でデビュー。初の一般文芸作品『僕が愛したすべての君へ』『君を愛したひとりの僕へ』(ともにハヤカワ文庫JA)を同時刊行して、大きなヒット作となる。ほかに『ラテラル ~水平思考推理の天使~』(電撃文庫)、『正解するマド』(ハヤカワ文庫JA)など、トリッキーなアイデアを武器とした作品を得意とする。

「2021年 『アイの歌声を聴かせて』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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