リトル・シスター (ハヤカワ・ミステリ文庫 チ 1-13)

  • 早川書房
3.57
  • (18)
  • (57)
  • (55)
  • (12)
  • (0)
本棚登録 : 624
感想 : 54
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (454ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784150704636

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 2014.11.07

  • 映画はイマイチのと村上氏のコメントをみたので、逆にどんなものか観てみたい。初めて読んだチャンドラーがこれでよかったのか、と今になって思う。

  • いかにもなハードボイルド小説。
    雰囲気、文体を楽しむ。表現が回りくどいなんて言うだけ野暮だ。

    ---

    memo:

    p58
    電話に出た彼の声はいささかいらだっていた。とても忙しく、今は診察の途中なのだと彼は言った。忙しく診察中でない医師に、私はいまだ出会ったことがない。

    p139
    カリフォルニア、百貨店のような州だ。大抵のものは揃っているが、最良のものはない。

    p315
    セックスの問題を忘れようじゃないか。

    p319
    ハリウッド抜きにすれば、ロサンジェルスなんてただの通信販売みたいな都市じゃないか。

  • 依頼人がくるくだりから胡散臭く、やっぱりねってかんじのオチ。女優2人組がでてくるのが唐突すぎてあせった。

  • チャンドラー「リトルシスター」読了。これは、読み終えてからどうして翻訳したんだろうと思ったので、唯一解説を読んだ。ほかのやつは長くなりそうだったのでまだ読んでないという・・・。なるほど確かに彼女にあれほど形ある書き方をしなければもっとバランスが悪くなってたと思う。その特異性か。

  • 何も悪くないのに巻き込まれる系男子、フィリップ・マーロウさん三十代後半。
    初チャンドラーです。読みづらいと思ったのは気のせいではなかった。複雑との評が多いですね。
    でも、結末を知りながら何度も楽しむのには向いていそうなので、これはこれでおもしろいと。
    終盤ちらりと登場した無名の警察官が印象的。

  • 話が込み入りすぎて、中盤から一気に分かりにくくなった

  • チャンドラー作品3作目。入り組んだ人間関係で少し混乱したが、面白かった。チャンドラーは人物描写がすごくしっかりしていて登場人物一人一人が個性豊かだ。そして魅力的だ。こんな風に物語ることができたらな。

  • 村上春樹のチャンドラー物、三作目。
    解説にもあるとおり、話の辻褄が合わなかったり、読んでいて分かりづらくなるという欠点はあるものの、やっぱり文章がおしゃれ。女性が多く登場するが、だれが一番の食わせ物か、最後まで分からない。ラストに向けてドライブがかかりすぎて空回り感があるのが残念。
    (2012.9)

  • 村上春樹訳のマーロウシリーズ
    訳者もあとがきで書いていますが(「結局誰が誰を殺したのかと訊かれると、急には答えられない」)、とにかく話の筋が分からない。難解。つじつまが合わない。その支離滅裂さ(それでも芯は押さえられている)は病的なものを感じます。
     それでも引き込まれる。後半の主人公が適地に乗り込むシーンあたりの描写には、そこから姿勢を正して読んでいただけると感動します。そこだけを読んでも良い。
     何が何だか分からない状態のまま読み進めるのは苦痛ですが(そして最後まで分からない)シーンごとの描写は秀逸ですので、良い文章を読みたい方には、他には無い悦楽を味わっていただけるのではないかと思います。

     それぐらい、個人的には一番のヒット。

全54件中 31 - 40件を表示

著者プロフィール

Raymond Chandler
1888年シカゴ生まれの小説家・脚本家。
12歳で英国に渡り帰化。24歳で米国に戻る。作品は多彩なスラングが特徴の一つであるが、彼自身はアメリカン・イングリッシュを外国語のように学んだ、スラングなどを作品に使う場合慎重に吟味なければならなかった、と語っている。なお、米国籍に戻ったのは本作『ザ・ロング・グッドバイ』を発表した後のこと。
1933年にパルプ・マガジン『ブラック・マスク』に「脅迫者は撃たない」を寄稿して作家デビュー。1939年には長編『大いなる眠り』を発表し、私立探偵フィリップ・マーロウを生み出す。翌年には『さらば愛しき女よ』、1942年に『高い窓』、1943年に『湖中の女』、1949年に『かわいい女』、そして、1953年に『ザ・ロング・グッドバイ』を発表する。1958 年刊行の『プレイバック』を含め、長編は全て日本で翻訳されている。1959年、死去。

「2024年 『プレイバック』 で使われていた紹介文から引用しています。」

レイモンド・チャンドラーの作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×