- Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
- / ISBN・EAN: 9784150710514
感想・レビュー・書評
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再読。残念ながら初読時の興奮は甦らなかった。とある人物をフランスからリヒテンシュタインまで送り届ける道中、元レジスタンス闘士達が敵味方に分かれてドンパチを繰り広げる展開。登場するプロ達の道具や生き方への拘りと、気のきいたけ警句が見せ所。昨今は低調な冒険小説ではあるが、この作品がひとつの大きなジャンルを象徴していたのは紛れもない事実。これこそが「ハードボイルドだど!」(ノ_-。) 同著者の「もっとも危険なゲーム」、J・ヒギンズの「死にゆく者への祈り」もお勧め。異論もあると思うが2011年感傷的Myベスト1。
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あまり手に取らない分野で、ときどき「?」となりつつ、頑張って読む。
残り3分の1くらいでにわかに盛り上がってきて無事読了。
好きなジャンルではないが、非常にシャレた会話にうならされる。イギリス人の皮肉たっぷりでドライなユーモアは、なかなか真似できないセンス。
ピンチを瀬戸際で切り抜けていくカントン、カッコよすぎ。 -
ヨーロッパ地理に明るくないのでよく分からんとこが多かったり。おもしろいんだけど、先にレビューとか見たら傑作!とか言われすぎてたので、期待しすぎた間はある。
フランスからリヒテンシュタインにコソコソいくお話。イロイロありながら。 -
会話のやりとりが日本のハードボイルドと違い、ニヤリとさせる場面が多く歴史(?)の違いを感じました。出てくる固有名詞も古い割に、あまり気にせず読ませるところは流石です。
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ハードボイルドの名作。このジャンルを最初にとりあげるにあたって、チャンドラーではなく、あえてギャビン・ライアルとした。
いまさら私が語るまでもない。 -
面白かった!若干テンポは遅いが手に汗握る展開にドキドキしながら読んだ。ヨーロッパの情景描写も素晴らしく自分も旅をしてみたくなった。主人公ケインの頭のキレの良さも気持ちいい!というか敵にも味方にもケインほど頭のいい人物がいない(笑)敵は数で攻めてきたり、せこい騙しうちばかりで、もうちょっといい感じのライバルがいても良かったんじゃないかと思った。
文章はちょっと主語が曖昧になりがちでたまに混乱することがあった。読むときは主語を意識して読んだほうがいいでしょう。 -
少々、登場人物の動作の描写が難解ながらも、めくるページには緊張と期待が入り混じる。極限状態での皮肉たっぷりのやり取りにも。-友情、愛情、非情。
スリリングな逃亡劇、フランスからリヒテンシュタインまでの激走の先に何があるのか!? そして、プラス1とは?
鷲は舞い降りた、に続く、
「かっちょいいっす!」 -
面白かった。ハードボイルドの代名詞にもなっている、「深夜プラス1」。
舞台になったヨーロッパの景色は美しく、ストーリー展開もスピード感溢れ、退屈させられない。一気に読める。
しかし……。翻訳はこのままでいいのだろうか、と思う。
主語が誰かわからない。せっかくのスピード感あふれる転換が、そこで止まって「この主語は誰なんだろう」と確認しなければならない。
また、主人公を動かすものは一体なんなのか。結局、私は、これがわからなかった。
これがわからないって、ハードボイルドと言えるのか?
故に星は4つ。話は圧倒的に面白い。 -
第二次世界大戦後のヨーロッパを舞台にした冒険小説。
評判がよかったので買ってみたが、やはり直訳っぽい訳文に感情移入できないまま読了。