帽子屋の休暇 (ハヤカワ・ミステリ文庫 ラ 3-12)

  • 早川書房
3.19
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感想 : 6
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  • Amazon.co.jp ・本 (300ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784150747121

作品紹介・あらすじ

英国最大の避暑地ブライトン。光学器械店を営むモスクロップは、海岸でゼナという女性に一目惚れし、やがて彼女と近づきになる。ある朝、水族館で女性の片手が発見された。地元警察はスコットランド・ヤードに応援を求め、クリッブ部長刑事とサッカレイ巡査が駆けつけ捜査を開始する。一方、ゼナを見かけなくなったモスクロップは、彼女が殺されたのだと思い警察に赴くが…英国ミステリ界を代表する著者の初期の話題作。

感想・レビュー・書評

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  • 時代を感じる。

  • うーん。ピーター・ラウゼイは、凄く入り込めるのと、叙情的で入り込めないのとの差を感じる私。

  • クリッブ刑事&サッカレイ巡査ものの4作目?らしい。
    1882年、ある平凡な男が避暑地ブライトンでの休暇中、趣味の双眼鏡で捉えた美女に心惹かれたのが始まりで、中盤までひたすら彼女ご一行を追いかけ回す描写。当時流行りの避暑地の風景を知るには面白いが、少々まどろっこしい。
    帽子屋は出てこなかった。タイトルは、マッドハッター=イカレた奴、の意味だったのか。

  • クリッブ部長刑事もの。ブライトンの海岸で妖艶な美女を見つけた。モスクロップは彼女を追いかけ、いろんな策を講じて彼女と近づきになる。彼女――ゼナは夫を持つ人妻であったが、夫は別の女性と会っており、モスクロップはそれに我慢出来ず、夫をつけ回す。やがて、ブライトンの水族館で人の右手が発見される――。

     前回読んだラヴゼイの作品が面白かったので本作品も読んでみたのですが、今回の作品は少々いまいちだったかな、と。というのも、前半140ページが、モスクロップとプロセロ家の出会いのシーンで、ブライトンの世界観を表現するの必要だったとはいえ、何も起こらなくて退屈でした。まあ、これが必要な情報にはなるんですが……。最初、倒叙ものなのかと思ってしまいました。
     中盤以降のクリッブが出てきた以降からとても楽しい作品になって来ました。死体は誰の死体なのか、犯人は誰なのかという点が明確になったことだからですが、その解決方法は材料の提示がなかったので、そうかーという感じでした。なんだろう、ページ数が少ないことからも、少々内容が簡潔すぎた気がします。
     といっても、クリッブがどういう人間なのかがわかったので、今後シリーズを読み進める上で、より楽しめそうです。

  • 初期もの。風俗描写過多で退屈。翻訳が今の今までされなかったのも頷ける凡作。この人は「偽デュー」で化けたというのが定説。

  • 英国の良き時代。避暑地の海水浴場を舞台に起きた2つの殺人事件に、スコットランド・ヤードのグリップ部長刑事が挑む。最後の証拠は無い中での、ラストシーンが印象的。

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