- Amazon.co.jp ・本 (405ページ)
- / ISBN・EAN: 9784150753528
感想・レビュー・書評
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2冊目の読書ノート 1993/9/5~2005/4/30に記載。
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読書日:2018年2月5日-2月14日.
Original title:Deadlock.
Author:Sara Paretsky.
冒頭から暫くはV.I.Warshawskiは独白が続きます。
突然亡くなった従兄との回想に触れ、一人称が私であったので
仲の良い従兄弟達である…。
「パーティに出るの?あなたの車に乗せてくれない?
わたしの姿が消えたって、みんな気づきもしないわ」
とこの台詞がVickeyの口から出るまで、ずっと男性の独白だと思い込んでいました。
きっと理路整然とした独白なので男性であると思い込んでしまった様です…。
仲が特別良かっただけではなく、彼の体格と性格から自殺とは思えない。
この強い思いから彼の死の真相の解明に彼女が果敢に取り掛かります。
この調査の途中で路上で自身が運転する車に細工を仕掛けられて
命を失いそうになる出来事も起きました。
それから緻密に様々な人が交錯し
事件の真相が除々に露わになる様がこの物語の面白い点です。
様々な犯人を思い浮かべましたが
真相が解明されるまで私自身では解らなかったので、
この犯人探しを相当行う事もこの小説の面白さを倍加させます。 -
ウォーショースキーもの第2弾。うってかわってこんどは五大湖の湖運業界が舞台。まずは湖といっても世界最大級の湖水群だけにスケールが大きい。あらためて地図をじっくり見なおしてスペリオル湖とヒューロン湖の落差をつなぐ閘門運河などなど知らなかったことばかりに驚かされる。それはともかく、いとこのアイスホッケー選手ブームの不審な事故死に疑問を抱いたウォーショースキーが、海運会社にはいりこんで真相を追うというストーリー。大型貨物船の衝突や爆破事故が相次ぎ、背景には大きな陰謀がからんでいる。その黒幕はというところで、どう考えてもこいつが怪しいだろうと思える妥当なところに落ち着く。個々の事件が一本につながってからはありきたりの結末ではあるが、そこまでのウォーショースキーの活躍が読みどころだ。初作よりは健闘していると思う。しかしまだ2作だが、プロットになっている経済がらみの犯罪がなかなかややこしいところが軽いミルホーンものと大違い。好みがわかれるところかな。
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30年前の作品なんですよね。
よく考えると、携帯ではなく、電話応答サービスを使っていたりと、時代を感じさせるところはありますが、中身にふるさは感じさせません、むしろ、新鮮? -
穀物会社、二つの海運会社の人間が入り乱れ、かなり煩雑。車の事故も船の沈没も乗り越えて調査を進める主人公のタフネスは特筆もの。怪しいヤツが最後はやっぱり怪しかったという感じは否めないが。
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V.I.ウォーショースキーが活躍するシリーズの第2弾です。
今回は海運業界を舞台とした事件に、ヴィクが巻き込まれました。個性的な登場人物が多くて楽しかったですが、人物が多すぎて誰が誰だったか時々わからなくなって困りました。 -
2011年12月30日読了。