- Amazon.co.jp ・本 (350ページ)
- / ISBN・EAN: 9784150763527
感想・レビュー・書評
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「わたしの調査は、いつもたいがいこんな調子だ。メモをとり続け、情報の確認、そしてまた再確認。手がかりは追い求めても、徒労に終わることが再三だ。それでも、わたしのやり方は、いつもこつこつとひとつひとつ事実をひろい、偏見を持たずに捜査を進めていく。すべては小さな事実の積み重ねだ──事実の集積こそが真実を解き明かしてくれる。」
前作に引き続き、元警官らしい地に足のついた調査方法。
それがなぜかたまらなく魅力的で、我知らず引き込まれていく。
ルポルタージュを読んでいるようだ。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
カリフォルニアの私立探偵ということで、ちょっとマーロウの雰囲気がある。でもマーロウの方は長い修飾語を味わうっていう感じがあるが、こちらは文体を味わう雰囲気は無い。ただ、女性の外見の表現はおもしろい。捜査を頼みにきたビバリーの表現は「なにげないしぐさにも品の良さがにじむ、老舗のデパートの贈答用の包み紙のようにあかぬけていた。」
短編「パーカー・ショットガン」に次ぎ読むのは2冊目。文章からわかるキンジー・ミルホーンの生い立ち。これからも頑張って仕事してね。
・6才までに両親を亡くし、以後ずっと独身だった叔母に育てられる(これが叔母と伯母の表現が同ページにあり)
6才 おばから編み物とかぎ針編を習う
8才 おばから射撃を習う
20才 警察学校を卒業。サンタ・テレサ警察に配属
22才 育ての叔母が亡くなる
23才 警察を辞める
あらゆる職業を転職。保険会社にも勤めた。
25才 小さな私立探偵事務所に入り探偵の仕事を学ぶ
27才 独立。以前勤めたことのあるカリフォルニア信用保険会社のサンタ・テレサにある本社の一角に事務所を構えている。オフィスの賃貸料の代わりに、毎月ある程度の調査を請け負っている。自宅アパートはガレージを改良したもので家主は81歳のヘンリー・ピッツ。家賃200ドル。
2週間前、ごみバケツに入って捜査中、蓋を取った人をめがけ発砲し、殺してしまう。
現在32歳 過去に2回結婚し、2回離婚 現在独身
1985発表
1987.6.30発行 2003.8.15第20刷 図書館 -
なんとも奇妙な展開の事件だった。遺産相続のため、居場所のわからぬ姉を探してもらいたいとの依頼。その女性はサンタ・テレサとフロリダにコンドミニアムがあったが、行方は杳として知れなかった。だが、聞き込みの調査を進めるうちに、一方の管理人室に強盗が押し入るという不穏な事態が発生し、また近所でも数カ月前、無残な強盗放火事件が起こっていたことが判明した。さほど複雑とも思わなかった事件は意外な様相を呈してきた。アメリカ私立探偵作家クラブ賞、アンソニー賞両賞受賞作。注目の女流のキンジー・ミルホーン・シリーズ第2弾。
原題:“B"is for burglar
(1985年) -
探偵キンジー2作目。
姉の行方を探すよう依頼されるキンジー。
フロリダとカリフォルニアにコンドミニアムをもち、
季節によって住み分けている裕福な女性。
ただの人探しのはずが、
そのコンドミニアムの管理人室に強盗が入ったり、
放火事件が起こっていたりとだんだんきな臭くなる。
探偵ものにはよくあることだが、
平凡な日常に訪れた探偵に興味津々の老女が
調査の続きを依頼してくるのが面白かった。
それと、タイプライターの時代から、
カリフォルニアは健康志向だったのかと。 -
2冊目の読書ノート 1993/9/5~2005/4/30に記載。
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再読ですが、内容はまったく忘れてましたf^_^;) 事件としては、行方不明の姉を探す依頼を受けたキンジーが、とにかくいろんなところに動きまわり、いろんな人と出会います。ちょっとした恋愛チックなこととか、可愛らしい老女とか、脇キャラがとにかく面白いので、事件がホントのホントに、終盤まで動かないのに中だるみがありません。 しかし今回の犯人ほど、捕まえたれ‼と思うのはなかった!汚部屋やりすぎ(笑) でもやっぱりキンジーが好きです☆おもしろかった☆
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好きだわよ、好き。飲酒運転が今は本当にダメだから役目を終えた感はあるけれど、キンジーのようになりたかった20代を久しぶりに復習してる。
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女私立探偵・キンジーミルホーン。2作目。
高校時代に読んだ小説読み直しです。(しばらくぶりで、シリーズのどこまで読んだかわからなくなったので、最初から読み直すことにした。) -
女性ハードボイルドもの。
今回は遺産にまつわる女性の捜索。
はじめは簡単に解決できると思ったら
どうやらそれは間違いだということになってきて…
ハードボイルドものなので犯行は
詳細には明かされません。
もちろんこの手法のため、最後には
お待ちかね、犯人との対決です。
あんな凶悪なやつらの前でも
屈せず挑んで行ったキンジー。
最後はボロボロになりましたが
彼女の最後のセリフがかっこよかったです。