- Amazon.co.jp ・本 (381ページ)
- / ISBN・EAN: 9784151300097
感想・レビュー・書評
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ポアロもの長編。犯人よりその動機に唖然。素人探偵達の行動で集まった材料をポアロが最後一気に解明する心地よさ。クィン氏に出てくるサタースウェイトの存在がほっこりしたが、今考えるとミスリード誘発作戦なのか。クリスティーにやられた。
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名前の通り三幕(三章)でそれぞれ殺人が起こるわけだけども、なんともその動機が驚く。
特に最初の殺人について動機もトリックも謎が多いと読み進めていたところ、最後に明かされた理由を見てえっ?!と思った。
ポアロの名前は最初から登場したけど、この物語を進めていくのは元俳優を中心とした三人。
人物紹介とは別に、はじめのページに劇の出演者紹介のように<演出>や<演出助手>にキャラクター名が載っていて、<照明>にポアロの名前が挙がっているのがまた面白く感じた。
うまいこと表しているなぁ。 -
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ジョークだからね、自分も楽しんでいるし、ゆうママさんからのメッセージ嬉しいから大丈夫だよ。さっき白鳥とコウモリの感想を読んだよ!熱いレビュー...ジョークだからね、自分も楽しんでいるし、ゆうママさんからのメッセージ嬉しいから大丈夫だよ。さっき白鳥とコウモリの感想を読んだよ!熱いレビューでした。2021/08/19
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うんうん♪
しょげるような私じゃあないョ
ありがとう
だからポプラさん好きョ(笑(*^o^*))うんうん♪
しょげるような私じゃあないョ
ありがとう
だからポプラさん好きョ(笑(*^o^*))2021/08/19 -
2021/08/19
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俳優を引退したチャールズの別荘で開かれたたパーティで、地元の牧師が突然死を迎える。さらにその後、チャールズの友人の医師が、自ら催したパーティで牧師と同じ状況で死亡した。チャールズと友人のサタースウェイト、チャールズに恋するエッグは、ポアロの助けを借りて真相を突き止めるべく調査を始める。
俳優のチャールズが何をするにも芝居がかかっており、読んでいて少々鼻につく。さらにチャールズとエッグ、サタースウェイトは牧師の死を解明すべく動き出すが、恋する二人がイチャイチャしたいだけのようにもみえ、いったい何を読ませられているのだ、と感じてしまう。
殺人の謎もさっぱり解明される気配がない。なんといっても亡くなった牧師を恨む人や、殺して利益を得る人がいるとは思えないのだ。
ところが、最後のどんでん返しでこれまでの牧歌的な雰囲気が一変するのである。クリスティにやられた、という感じである。
ただし、このどんでん返しをもってしても再読には耐えられないと私は思う。そこは再読して改めて面白さを再認識した「アクロイド殺し」とは異なる点である。その理由は、やはり最初の茶番がちょっとうざったい、というのにつきる。これは好みの問題で、再読でも面白い人はいると思うので、好きな人は何度でも読んでもらいたい。 -
名探偵ポアロシリーズ。
事件の真相も動機も、こんなことって!
私の想像しうる斜め上を行っていて、でも、なるほど。 -
ポアロもの。(出番少な目ですが)
引退した俳優・チャールズが主催するパーティーで、老牧師が急死してしまいます。さらに数か月後、件のパーティーに出席していた、チャールズの友人の医師が同じ死に方で亡くなってしまいます。
この二つの死に関連性を感じたチャールズは、彼が恋する若い娘・エッグと、『謎のクィン氏』にも登場した、演劇パトロン・サタースウェイト氏の3人で真相解明に乗り出します。
タイトル通り、演劇風に三幕に分かれての構成となっている本書。中年のチャールズと直情型の娘・エッグとの、“年の差恋愛”の行方も絡めて展開するのですが、完全に“お邪魔虫”なのに、愛すべきミーハー精神でしれっと謎解きグループに参加しているサタースウェイトさんが個人的に好きでした。
そして今回のポアロは“脇役”という事なのですが、冒頭ページに
<照明>エルキュール・ポアロ
となっている通り、終盤に彼がスポットライトを当てるがごとく、浮かび上がらせる真相に唸らされました。とりわけ第一の殺人の動機(動機といえるのか・・?)がサイコすぎて、ホントに理解不能です。
これには温厚なサタースウェイトさんも激オコだったわけですが、それに乗っかってのポアロのラストの一言が、“これぞ、ポアロ”的な台詞で、いいオチになっていました。 -
ポアロ
ヘイスティングズがいなくて寂しい。それどころかポアロも登場機会が少なくてビックリ。ロマンス関係のシーンが多いけれど、主要人物の母であるレディ メアリーの述懐が印象に残った。
メモp.200「わたくしはほんとに愚かな娘でしたの 略
親は警告しますけれど、それも無駄ですわー若い娘は信じませんから。まったくこう申し上げるのもなんですが、あの人は悪い人だなどといわれると、より魅力を感じてしまうものなのですよ。自分の愛をもってすれば男性を改心させられるなんて思ってしまいましてね」
1935年でも2022年でも人間の心理は変わらないものだなあ。 -
引退した俳優が主催するパーティで、老牧師が不可解な死を遂げた。数カ月後、あるパーティの席上、俳優の友人の医師が同じ状況下で死亡した。俳優、美貌の娘、演劇パトロンの男らが事件に挑み、名探偵ポアロが彼らを真相へと導く。ポアロが心憎いまでの「助演ぶり」をみせる、三幕仕立ての推理劇場。
読み終えてから、タイトルの上手さに舌を巻いた。最初から最後まで読者は演劇を見ている観客だったんだなあ。語り手や主人公が犯人というのはいまやそこまで珍しくないけれど当時はどうだったんだろう。てっきり証拠隠しに走ろうとしたメイドが怪しいと思ったものの動機が分からず悶々としていた私です。クリスティの登場人物って俳優とか女優がとてもよく出てくるけれど、演技ができるって犯罪には本当に便利な才能だなあ。何度騙されたことか。トリックも動機も好みの作品でした。色恋沙汰が混じるのがいかにもクリスティーっぽい。 -
ポアロがなかなか出て来ず、少しハラハラした。
照明ポアロという設定がぴったりだ。
最後の推理は、いつも通りのポアロだった。
いつもと違ったポアロの作品だなと思った。
けど、凄く面白かった。