- Amazon.co.jp ・本 (472ページ)
- / ISBN・EAN: 9784151300288
感想・レビュー・書評
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スリリングな展開で面白い。
最後、ポアロの謎解き劇場で人が殺されてしまうのはポアロらしくない!って感じ...そこだけスッキリしない...詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
エルキュール・ポアロシリーズ#31。
名門女子校を舞台に繰り広げられるスパイ小説。鳩の中に猫を放った・・・というアナロジーである。 -
名門女子校で起こった教師3人の殺人事件と生徒の誘拐事件。
中東の国王の自家用機墜落事故に伴って紛失した宝石の行方を動機に絡めて、面白い展開を見せ、ミステリーの物語としての膨らませ方はすばらしい。特に面白いと感じたのは、アラジンの「古いランプと新しいランプの交換」になぞらえたラケットの交換。ジュリアの母親が学期はじめに見かけた意外な人物「鳩のなかの猫」の正体を、母親がトルコにバス旅行に行っていることにして、不明のままストーリーを進めていくところも巧い。
一方、真相はやや拍子抜け。誘拐事件の真相にひねりがあるものの、殺人事件の真相には意外性に欠け、禁じ手ではないが、それに近いもの。現実的には起こりえることだし、それによって犯人が隠蔽されてはいるが、物足りなさを感じた。 -
あとがきにも書いてあったけど、推理小説というよりはサスペンス小説。普通なら簡単に登場人物の紹介が終わった後ですぐに事件が起きるのだけど、殺人事件が起きるのはかなり後の方だし、ポアロは終盤にならないと出てこない。謎解き要素もいまいちだし。まあサスペンス小説として読めば悪くはないけど。
あと、私はポアロ物というと1920-30年代というイメージがあるのだけど、これの舞台は1950年代後半。「ゲシュタポ」とかいう単語が出てきてちょっととまどったり。 -
解説によると「推理小説というよりもサスペンス小説。名探偵ポアロは友情出演の感が強い」とのこと。まさにそのとおりという感じである。謎解きよりもドキドキするもの。私は謎解きができないのでこの話はすごくあっているかも。
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どのようにポワロと関わりがあるのかな、と思いながら読んでいたが、ポワロの出番は後半からだった。
こんな結末かぁ、、 -
図書館で。
まさかあの人だったとは…!という犯人でした。一番関係なさそうな立場に居たので。彼女は些細な事で人を殺しすぎ。これでは学校も大変だろうなあ…。でも学校側は本当に単なるとばっちりなのでさらに可哀想。ま、あの校長先生なら何とかしそうな気もしますが。
という訳で宝石がどこにあるのか、とかそういう事よりも学校経営とか女性同士の人間関係とかそういう所を面白く読みました。最後に出てくる奥さんも中々大した女性です。校長先生とかこういう奥さんを女性が描けるってもの嬉しいな、と思いました。 -
中東で殺害された皇子と専属パイロット、行方不明になった皇子の宝石。
イギリスのとある女学校で起こった3つの殺人事件。
女学校を抜け出してきた少女に事件の解決を依頼され、エルキュール・ポアロが動き出す。
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中々ポアロが出て来なかったけど、面白かった。
宝石の在り処は途中で直ぐに分かったけど、犯人はちょっと意外だったかな。
途中まで違う人が犯人だと思ってた笑
ビックリとか凄くて興奮、と言うほどでもないけど、面白い作品だと思う。