メソポタミヤの殺人〔新訳版〕 (ハヤカワ文庫 クリスティー文庫 12)

  • 早川書房
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本棚登録 : 496
感想 : 51
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  • Amazon.co.jp ・本 (416ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784151310126

作品紹介・あらすじ

考古学者と再婚したルイーズの元に死んだ先夫から脅迫状が。それは不可思議な殺人事件の序曲だった……過去の悪夢をポアロは暴く

感想・レビュー・書評

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  • 新訳版でないもの読む。間取り図を見て犯人とトリックを思い出してしまったが、それでも人間模様が面白く読んでしまう。犯人知ってる上で読むと人物描写の凄みを感じる。看護婦の手記という形だからか物語半ばでやっと登場するポアロの影が薄い。

    • ポプラ並木さん
      間取り図をみても犯人に全くたどりつけませんでした。修行が足りません。レザラン看護師は好きなキャラでした。
      間取り図をみても犯人に全くたどりつけませんでした。修行が足りません。レザラン看護師は好きなキャラでした。
      2021/11/14
  • 遺跡調査団の団長エリック・レイドナーの妻ルイーズが何者かに撲殺される。しかし目撃者はいない。ルイーズは以前婚姻歴があり、前夫は戦争で亡くなった。後夫のエリックは妻を愛してやまない。ルイーズは調査団の団員との関係性が噂されている。遺跡調査団の全員が怪しい。今回ポアロはレザラン看護師を相棒に犯行時刻のアリバイを聴取し、動機を全員から探る、またルイーズへの感情をも聞きだす。中盤、さらに1人が殺害される荒れた展開、また別件で逮捕者も。今回の犯人は外れたが、ルイーズよ!○○は覚えているだろう!と叫ぶ自分がいた。④

    • 111108さん
      ポプラ並木さんお返事ありがとうございます♪
      犯人当て1勝12敗、そうでしょうね。私もいつも結末に驚かされてます。特に動機からは絶対犯人当てら...
      ポプラ並木さんお返事ありがとうございます♪
      犯人当て1勝12敗、そうでしょうね。私もいつも結末に驚かされてます。特に動機からは絶対犯人当てられませんね!
      2021/11/14
    • panda12345678さん
      整形手術でも受けたんじゃないでしょうか。
      整形手術でも受けたんじゃないでしょうか。
      2022/11/16
    • ポプラ並木さん
      pandaさん、ご連絡ありがとうございました。
      整形手術、あり得ますね。
      クリスティの本は毎回奥が深いです!
      pandaさん、ご連絡ありがとうございました。
      整形手術、あり得ますね。
      クリスティの本は毎回奥が深いです!
      2022/11/17
  • 今回は(今回も?)愛憎渦巻くストーリーで、それぞれの人間関係が複雑でした。
    異国の雰囲気や情景も綺麗で、旅情をかきたてます。

    この作品では、遺跡調査団のリーダーである考古学者の妻・ルイーズの世話をするため雇われたレザランという女性が、ポアロの助手役として登場しました。

    ルイーズは人々の中心に自分がいなければ、注目を浴びていなければ気が済まないような美女で、"エッジウェア卿の死"のジェーンや、"ナイルに死す"のリネットにも通じるところがあります。
    女性の個性を捉えて、魅力的に描き切るのが本当に得意な作家だと改めて思いました。

    マーカドが麻薬を常習していることを裏付けるために、ポアロがこっそり彼の腕に針を刺す場面は、なかなか衝撃でした…。
    事実確認のために手段を選ばないポアロの過激な一面が見られて面白かったです。

    シリーズを読んできてこのパターンにも驚かなくなってきましたが、真相に辿り着くまでの展開が二転三転するのは毎回ながら流石でしたし、設定がとても好みでした。

  • イラクで遺跡を発掘している調査団長のエリック・レイドナーの妻ルイーズが精神的に不調を抱えているため、看護婦のエイミー・レザランがルイーズのサポートをするためテル・ヤリミアの現場に赴くが、ルイーズが何者かに殺されてしまう。
    外部から人が入りづらいので、遺跡調査団のメンバーの中に犯人がいるらしい。。。
    そして、調査団は昨年までは和気あいあいとしていたが、この年からはメンバーが入れ替わったせいなのか、ギクシャクとしてよそよそしい雰囲気が漂っている。
    うーん。この感じが何とも言えないサスペンスを感じさせてくれる。
    もちろん、ポワロが登場して事件を解決してさすがポワロとなるのだけど、殺されたルイーズの性格設定の重要さがよく考えられているなと思いました。(ツッコミどころは目を瞑ります。)

    でもルイーズは哀れだなぁ(美人だからなおさらか)

  • バグダッドを旅していた看護婦レザランは、イラクの遺跡発掘現場を指揮する考古学者レイドナー博士のたっての希望により、死んだ前夫からの殺害予告に怯える魅惑的な夫人ルイーズ・レイドナーの世話を引き受けます。他人行儀すぎる雰囲気と奇妙な緊張感の漂う遺跡調査隊のメンバーたち。そして調査隊メンバー以外は加害者となりえない調査団宿舎内という限定された空間において、ついに殺人事件が発生します。解決に向けて召喚されたのは、偶然付近を旅していた名探偵ポワロ。今回はミス・レザランをワトスン役に迎えて事件に挑みます。

    ところで本作は英国による間接統治下の1930年代のイラクを舞台にしているものの、政治や歴史にまつわる描写はなく、地域性もほぼ感じさせません。基本的に遺跡調査により財宝発掘が可能な場として背景に選ばれているに過ぎず、仮にアフリカやインドを舞台にしていたところで物語としては支障なく成立するでしょう。そのためタイトルから紀行文的な異国情緒も味わえるのではないかと期待したのであれば、その点が満たされる作品ではないことは挙げておきます。

    また、通読したうえでルイーズと、ある人物との関係性に無理を感じる部分もあるのですが、いずれにせよ本作が安心して楽しめるクリスティのミステリ作品のひとつであることには変わりありません。

    作品の本筋とは全く関わりがありませんが、レザランが最後まで独身であることに何か意味があるのか、少し気にかかりました。

    • panda12345678さん
      はっきり言ってレザランが独身で終わったのは意味は全くないと思いますよ。
      はっきり言ってレザランが独身で終わったのは意味は全くないと思いますよ。
      2022/11/16
  • 最初から最後まで読みやすくてスラスラと読了。手記として書かれた形式なのも客観的な視点で面白かった。ポアロの事が改めてわかりやすい。
    最後の推理の披露が長くて読み応え◎そして、わかりやすい。

  • 時折垣間見える中東の景色や発掘現場の様子などの描写は活き活きとして、目に浮かび上がってくるようでした。
    ただ、中東の描写や発掘現場の描写が盛りだくさんというわけではないのでご注意を。
    事件が起きた場所が、発掘チームだったという程度で思っていた方が楽しめそうです。
    今作、ルイーズという美人がかき乱す人間模様が描かれた作品。
    ルイーズの人となりの把握から始まり、周りの人物がルイーズにどんな感情を持っているのか?から犯人と動機をあぶりだしていきます。
    登場人物それぞれのルイーズに対する捉え方、抱いている感情の書き分けが素晴らしくゾッとする。
    アガサ・クリスティー作品の中でライトに読めて、うまみを感じられる作品じゃないかと思います。

  • エルキュール・ポアロの作品でメソポタミヤが舞台になっていました!
    考古科学者と再婚したルイーズの元に死んだはずの先夫から脅迫状が届いて、ルイーズは奇妙な人物を見たと周囲に言って、、、というハラハラドキドキのサスペンス物語です!
    ぜひ読んでみてください!

  • ポアロ作品。
    メソポタミアの発掘現場で起こる殺人事件で、何故メソポタミアなのかというと、クリスティ本人の再婚事情にあるらしい。
    当然悪くないのだが、他作品と比較しても解決はちょっとあっさりめであった印象。

  • ポアロシリーズ第12巻
    舞台は中近東であり、時系列的にはオリエント急行殺人事件の前になります!
    クリスティーの旦那が考古学者だからか、結構細かく遺跡調査の実態を書いてある
    犯人はなんとなくそうかなと思ったけども、トリックが分かりませんでした
    うーん、と唸った作品です!

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