さよなら、ブラックハウス (ハヤカワ・ミステリ文庫 メ 3-1)

  • 早川書房
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感想 : 17
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  • Amazon.co.jp ・本 (502ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784151805516

作品紹介・あらすじ

寂れた島の惨殺事件。島出身の刑事が派遣されるが、少年時代とはすべてが変わり……出版拒否から一転、刊行後大ブレイクの話題作

感想・レビュー・書評

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  • とてもせつないミステリ。最後の一言に少し救われるものの、これでハッピーエンドにはならない。青春のうずき、幸福、残酷、年を経て振り返った時の苦しい、けれど甘酸っぱい感傷が共感をよぶ。続編が待ち遠しい。

  • あのとき自分の気持ちを素直に言葉にできていたら、
    失敗したとしても、お互いの思い違いを修正するため、追いかけて、追いすがってでも時間を作っていたら
    ありえたはずの未来を、他人の家庭を見守るのではなく
    自分の世界にできたはずなのに。
    初恋の少女の思い出と面影、ありえたはずの未来。
    捨てた故郷と過去、すれ違う馴染みで親友、
    若き日に光を浴びる反逆者の挫折、
    爪はじきにされた者の真相。
    現在の殺人事件の謎解きとして読めば、
    途中に散りばめられる仄めかしと、その否定でで、
    ありがちな物語だが、本当に芯になるストーリーは
    過去の(謎解きではなく)
    彼が歩んだ大人になるために費やした時間、代償、
    青春の挫折として読むと、とても胸が苦しくなる。
    HMとあるが、ミステリーではなく、
    きわめて感傷的(で、自分の好物)な青春小説です。

    自分はストレートだと認識しているが、
    かなり早いうちにソレがらみが鍵になると嗅ぎつける
    自分の感覚が悩ましい。

  • こんな動機って、蓋然性に疑問が。描写が濃いので、そのへんは飛ばして、と。最後の一言、軽すぎでは?

  • スコットランド西部ヘブリディーズ諸島のなか北方に位置するルイス島が舞台。苦悩を抱えた主人公が訪れたくなかった故郷で殺人事件の捜査にあたる。三人称での現在と、一人称での過去の回想を交互に描くスタイルが物語に引き込む効果はお見事。暗くて切ない系の予感がプンプンするが、それだけじゃない味わい深さ!これから読む人の楽しみを奪ってはいけない!もうコメントできない!こいつぁ読まねぇなってヤツにはネタバレ全開でどのシーンでの誰の心情に胸をうたれたかを熱く語りたい!そんなお気に入りの一冊に。

  • 舞台はスコットランドの西のシェトランド諸島の北の方の島ルイス島。それだけで何だかわくわくするけど、島育ちで現在はエジンバラで刑事をしている主人公が、とある殺人事件で故郷の島に派遣され……という話。島の生活がよく描かれていて楽しかった。
    でも3部作になるというのは……うーん、どうなんだろう。これだけでお腹いっぱいな気も。
    訳は悪くはなかったのだけど、主人公の一人称を「わたし」にしたのは疑問。30代の刑事さん、特に気取ってるわけでも老成してるわけでもないので、モノローグはともかくせめて会話文では「おれ」で良かったのではと思う。
    日本語タイトルと装丁はミスリーディング。全然合ってない。

  • 重かった 表紙の絵の雰囲気からは程遠い どろどろ展開

    大学生時代のフィンの行状があまりにもひどい 自分のイケメンに胡坐をかいてるクズ男 クズ過ぎる
    女は産んだら100%我が子だけど、男はDNA検査せんとわからんもんね ざまーw でも、このクズ男フィン、転んでもただでは起きない ラストでそうきたか… 

    乱暴者アンガスが障碍者カルムにまさかのリアルエンジェル対応 それも20年間毎週? いやいや、そんなことしてたらとっくに村中の噂になってるやろ おかしいって モヤモヤ

    伝統食文化を外野が抗議する 抗議団体の方々にお聞きしたい ”おめーらは霞でも食って生きてるのか?”

    当初はイギリスでは版元が見つからず作者在中のフランスで出版されベストセラーになりヨーロッパ中で出版されてからイギリスで出版される アメリカでは「ゴーンガール」を抑えてバリー賞(長編賞)受賞 私は今作より「ゴーン~」の方がインパクト強かったけどな まぁ、次作「忘れゆく〜」も読むけどさ(たぶん)

  • CL 2016.2.28-2016.3.10

  • いい本に出逢った時の気持ちは、いい女に出逢ったのとはまた違うけど、何とも言えない気持ちになる。
    感想は他のレビューを見てもらえばいい。
    いい作品かどうかは分からないが、俺にとっては素晴らしい作品だった。
    次作が出るらしい。楽しみにしたい。

  • なかなか話に入り込めない導入部だったけど、舞台となる島の自然や人々の描写に引き込まれて読んだ。
    いろいろ甘酸っぱいが、ラストは後出しジャンケンだろ、それ。

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