ワンダフル・ライフ: バージェス頁岩と生物進化の物語

  • 早川書房
3.77
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本棚登録 : 147
感想 : 16
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  • Amazon.co.jp ・本 (524ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784152035561

作品紹介・あらすじ

奇妙きてれつ、妙ちくりんな化石動物と、その謎に取り組んだ研究者たち。進化生物学の旗手が進化の偶然と生命の驚異にせまる気宇壮大な物語。

感想・レビュー・書評

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  • 取っ付き難い様に見えるがかなり面白く長さネック

  • 【展示用コメント】
    発見から100年超、ますます面白いカンブリア紀の海の記録

    【北海道大学蔵書目録へのリンク先】
    https://opac.lib.hokudai.ac.jp/opac/opac_link/bibid/2000498527

  • 生物進化を偶発性という観点から述べているらしい。
    一般向けというには、大著である。
    それにしても、カンブリア紀の生物発生の大爆発はなぜ起こったのだろう?

  • バージェス頁岩から出た古生物の化石をめぐる、その古生物の解明と、その解明に奮闘した学者の方々の様子や生命進化についてのお話。この本は一般向けに書かれていて、古生物の解説というよりは、古生物学の歴史や生物進化の考え方と、このテーマに取り組んだ学者の方々の伝記といった感じの読み物です。
    進化やカンブリア爆発の考え方については、著者の持論がかなり強行に打ち出されています。偶発性云々って言う考え方は、割と今の私の中にある考え方にかなり近いので、それ自体は抵抗なく受け入れられるものだったのだけど、その説明においてとてもくどく感じる所がありました。
    とはいえ、一連の解明の流れをドラマティックにわかりやすく描かれていて、読み物として面白かったです。

  • ガッコーじゃ、地質時代は「先カンブリア時代・古生代・中生代・新生代」の4つに分けられるって習ったけど、先カンブリア時代は、更に原生代・始生代・冥王代に分けられるのね〜

    カナダのブリティッシュ・コロンビア州にあるバージェス頁岩をめぐる新解釈。
    一般人には、ウィッティントン以下3人組の頑張りを詳細に語る3章より、ウォルコットがバージェスの靴べら(既知の分類群への押し込め)に拘った理由を考察する、4章こそがワンダフルライフのキモでしょう!決して行政の仕事に忙殺されて研究に時間が割けなかっただけじゃない。進化が必然性でなく偶発性によるなんて、受け入れ難かった。神はサイコロを振らない!…石頭と言われればそれまでだが。

    偶発性の理解を助ける例として、レンデルの「運命の倒置法」、キングの「トミーノッカーズ」、ヴォネガットの「ガラパゴスの箱舟」が挙げられている。

  • 1993年刊行。著者はハーバード大学アリクサンダー・アガシ記念教授。◆地球の生命進化において特異な位置を占めるカンブリア大爆発。その重要性を世に知らしめたのがカナダ・ロッキー山脈中にあるパーチェス頁岩から発掘された化石群。アノマロカリスといった不可思議な動物群を解説しつつ、進化の有り様について独自の見解を提示する。なにはともあれ、パーチェス頁岩の意義を感得するには適した一書である。

  • バージェス頁岩。化石。

    おすすめ本から手にとったものの、初見、いったいなんのことやらという。
    C1045

  • 難しくて理解できなかった。ハリー教授がバージェス頁岩動物群を受け入れていく心境の変化が面白い。

  • バージェス頁岩と生物進化の物語
    Wonderful Life
    The Burgess Shale and the Nature of History
    http://www.hayakawa-online.co.jp/product/books/90236.html

  • 自らも生物学者でもある著者が、「バージェス頁岩の再発見」という事件(?仕事?)を通して、科学の有り様や、生物の進化をどう捉えているかについて語った一冊。

    なぜ、ヒトが存在するのか、ヒトが生物の最終段階なのか、
    根底に流れるテーマは非常に興味深い内容だし、古生物学者たちの仕事ぶりも、福岡伸一さんの本をもっとアメリカ人的に書いたらこんな感じ?みたいな感じで面白く書かれていた。

    でも、、ちょっとしつこくて、、
    いやいや、そんな風に捉えてないし、
    っていう「従来の固定概念vs新発見による解釈 」の図式の繰り返しで少々疲れた。
    といっても、20年前に初版だから、その当時だと、そのくらい言っても言いすぎではなかったのかもしれない。

    小学校4年の時にすごく真剣に人類の目的ってなんなのかを考えてわからなくてねられないし、だれか大人に質問しようにも話のとっかかりが無い、みたいな時があったけど、もうすぐこの本が出るから、ちょっと難しいけど読んでみなさいって言ってあげたい。

    現世生物でない奇抜なデザインのゆーてみたら、「ムシ」のイラストがたっぷりで少々ゾワゾワしながら読んだけど、化石からこの絵を書けるって相当知的だな、こんな風に一途に興味深いことに自分も知力を使っていきたいな、って思った。

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