虹をつかむ男 (異色作家短篇集 14)

  • 早川書房
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本棚登録 : 115
感想 : 12
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  • Amazon.co.jp ・本 (301ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784152087591

感想・レビュー・書評

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  • CSで映画「LIFE」(原題:The Secret Life of Walter Mitty)を観る。
    ベン・スティラーって好きなんだけど、これはちょっと・・・。うーん。
    え?原作ってサーバーなの? と本棚を探す。

    20世紀前半、ニューヨークで書かれたこじゃれたユーモアのある短編小説、
    登場するのは、厄介な妻、妄想癖の夫、テクノフォビアな男(対象は自動車だけど)、愛犬家など・・・。当時、先端だった(?)精神分析医なんていうのも出てくる。扉にはサーバー自身の挿絵入り。
    まあ、ひねりは効いているものの「奇妙さ」は薄めかな。
    このへんってサトウサンペイにも通じる「新聞」的なユーモアなのかも。

    落語「壺算」な「ウィルマ叔母さんの損得勘定」、
    滞在したホテルの「お忘れ物しませんでしたか?」のハガキの返信という「クイズあそび」
    大衆の求める英雄像を皮肉った「世界最大の英雄」

    が印象深い。

    ちなみに、ベン・スティラーの「LIFE」は、ダニー・ケイ主演で映画化した作品のリメイクとのこと。
    そっちを観てみたいな。

  • 異色の中でも異色。
    前書きがあるし(ちゃんと前から読めますという注意書。なんて前書き!)、各話扉絵が挿入されていて、今から始まる話はこんな内容ですよ~と親切に告知している(本人筆?)。
    ここまでしないと話が分からないという配慮なんだろうか

    そういう意味で、毎話ハラハラする。この話はちゃんと着地するのかが最後まで分からない

    内容は意外と普通?

  • 図書館で。

    序文からして結構人を食った感じの作家さんだなあと思いながら読みました。妄想癖すごい主人公のお話とか品性下劣な英雄の話とか思わず笑ってしまいました。発想が良いのとネタの使い方が上手なんでしょうね。
    ただ短編集なので立て続けに読むとちょっと疲れます。時間のある時に一日ひとつとかふたつ、ゆっくり読むと良いなあと思いました。あ、ハムレットミステリーも面白かったな。

  • 異色作家短編集14巻。はじめのうちは微妙だったけど、読めば読むほど楽しくてしょうがなくなってくる。変な妄想とかおかしな事件がたくさん。…ちょっと人の名前が覚えづらいけど。

  • 「虹をつかむ男、The Secret Life of Walter Mitty」は、映画"LIFE"の原作であるが、映画の方はプロットをこれでもかと言うくらい膨らませた、原作とは全然違うストーリーになっているので、ご注意ください。唯一原作の雰囲気に近いところは、普段平凡な中年男が妄想の中に入り込むという点のみ。ちなみに、映画のLIFEは60年前に作られたダニー・ケイが主役の映画のリメイクらしい。

  • 短編集なので細切れの空き時間にさくさく読めます。
    内容は。。。玉石混合。
    おもしろいと思うタイトルもあれば、読み飛ばしたくなるタイトルもありました。

  • 脇町などを舞台とした作品です。

  • 異色作家短篇集の14巻です。
    いろんなジャンルの短篇が読めます。
    「ウィルマおばさんの勘定」はユーモアがあって面白く読めました。
    実際、ウィルマおばさんみたいな人っていそうです。
    その他の話にもユーモアがある話が多いです。
    「本箱の上の女性」は絵がありますが、これにもユーモアがあって見ていて楽しかったです。

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