五つの星が列なる時 (ハヤカワ・ノヴェルズ)

  • 早川書房
2.75
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本棚登録 : 53
感想 : 9
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  • Amazon.co.jp ・本 (359ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784152088192

作品紹介・あらすじ

イギリスのオックスフォードで若い女性が惨殺された。無惨に切り裂かれた遺体の上には一枚のコインが残されており、何かの儀式を思わせた。やがて第二の殺人事件が発生、被害者はやはり若い女性で、遺体にはまたしてもコインが置かれていた。取材でこの地を訪れていた作家のローラは、警察から犯罪現場の写真を撮る仕事を請け負っている元恋人フィリップとともに、この異常な事件を調べ始める。そして、そのコインが紀元前400年頃のエジプトで使われていたものの模造であることを突き止めた。さらに、殺人の行なわれた日が占星術に基づいて決められていることにも気づく。そして、第三の殺人が起きた。犯人はいったい何を企んでいるのか?調査を進めるローラとフィリップは、やがて1851年にも酷似した連続殺人事件が起きていたことを探り出す。そして、一連の事件に偉大な科学者ニュートンが深く関わっていることを知るが…錬金術、占星術の知識を巧みに織り込み、壮大なスケールで描くサスペンス小説。知的興奮を呼び起こす話題作。

感想・レビュー・書評

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  • マイミクさんそりとんさんが読んでいた本。錬金術がらみらしい。

  • モチーフは似てるけど、ダ・ヴィンチ・コードとは比較できない凡作だと思う。
    親しい人間が死んだり、主人公がピンチに陥っても、何故か盛り上がりに欠ける。
    殺人の理由も、初めの方で登場人物が指摘した通りでしかなく、意外性がない。
    錬金術に関する薀蓄も物足りない。
    それに、主役の女性があんまり魅力的じゃないんだよー。
    事件に首をつっこむ権利、この人にはないんじゃない? と読者に思わせたら駄目だと思う。

  • 錬金術,連続殺人,...
    ちょっと気持ち悪い.娯楽としてもイマイチ.

  • オックスフォードで起きた一つの内臓が抜かれ、替わりにコインが置かれると言う秘儀めいた要素を含んだ連続猟奇殺人。
    アメリカ人の女性作家と元夫のイギリス人で警察に雇われた写真家がその謎を解いて行く、と言う筋立て。

    占星術、黒魔術、錬金術と言ったオカルト要素てんこもりで詰め込みすぎの感がありました。
    犯人側に殺された女性作家の友人がメッセージを暗号文で残すのですが友人の死を悼むよりも暗号解読を重視している様子がどうも好きになれませんでした。元夫婦とその娘が解読して大喜びしているのは…確かに事件の核心に迫る大事なところでしょうが…うーん…友人を喪った人間としてはどうなんだろう?

    読み始めてそうかからないうちに「この人でこう言うことで犯人なのかな」と思ったのですがその通りの結末で風呂敷の大きさに比べて最後が小さく感じてしまいました。

  • 参考文献(本書の「小説の骨格をなす事実」より)
    ハインズ博士「超科学」をきる―真の科学とニセの科学をわけるもの
    http://www.amazon.co.jp/gp/product/4759802754
    ハインズ博士「超科学」をきる―臨死体験から信仰療法まで〈Part2〉
    http://www.amazon.co.jp/gp/product/4759802908

  • 作者は元トンプソンツインズのメンバーで、今はディスカバリーチャンネルの科学番組のコンサルタントなどをやっているそう。へぇー、今度チェックしてみよっと。

    イギリス・オックスフォードでの連続殺人事件。若い女性が臓器を抜き取られ、代わりに古代のコインが残される謎めいたこの事件に興味をひかれた作家のローラは、元恋人のカメラマン・フィリップと共に事件について調べてゆく。
    次第に占星術がキーワードになっていること、1851年にも似たような事件が起こっていたことを突き止め、かつての事件にはニュートンが関係していたことを知る。
    現代の<マスター>と<守護者たち>との戦いの決着は・・・!?というストーリー。

    描き方はダン・ブラウンに酷似。読みやすくていいけれど、ただもう少しひねりが欲しいというか・・・ミスリード的なものが欲しかったなぁ。
    犯人がわかりやすかったので、「これはきっとミスリードだろう!意外な他の人物が、真犯人に違いない!!」と期待していたら、そのままその人が犯人で拍子ぬけ。
    過去の事件の方も、「実は○○、イイもんの方?何かどんでんがえしがある?」と想っていたのにそのまま話が進んで2度がっかり。
    知的興奮を呼び覚ますほど、蘊蓄も語られてませんでしたよ。
    って「ダヴィンチ・コード」と比べちゃダメなのかしら??

    あ、<守護者たち>のリーダーの正体だけは意外性ありましたね。
    なので☆ひとつ増やしました~。

  • イギリスのオックスフォードで若い女性が惨殺された。無惨に切り裂かれた遺体の上には1枚のコインが残されており、何かの儀式を思わせた。やがて第2の殺人事件が発生、被害者はやはり若い女性で、遺体にはまたしてもコインが置かれていた。取材でこの地を訪れていた作家のローラは、警察から犯罪現場の写真を撮る仕事を請け負っている元恋人フィリップとともに、こ異常な事件を調べ始める。錬金術、占星術の知識を巧みに織り込み、壮大なスケール描くサスペンス小説。過去のニュートンの話も絡めて書かれてるんですが、始めの方のスピード感が続かないのが残念。ミステリー的にも、うーん…広げた大風呂敷に匹敵するものかどうかは、ご判断にお任せします。もっともっと長編にした方が良かったんじゃないかとは、思う。

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著者プロフィール

[Michael White]ジャーナリスト、講師、プロの音楽家を経て、現在作家として30冊以上の本を執筆。ベストセラー小説に『五つの星が連なる時』(早川書房)、S・ホーキング(ジョン・グリビンとの共著)、アインシュタイン、レオナルド・ダ・ビンチの伝記などがある。『Isaac Newton: The Last Sorcerer』ではアメリカでブックマン賞を受賞。シドニー在住。連絡先:michaelwhite.com.au

「2018年 『ニュートンとコーヒータイム』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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