ミレニアム3 眠れる女と狂卓の騎士 上

  • 早川書房
4.36
  • (218)
  • (156)
  • (44)
  • (8)
  • (1)
本棚登録 : 978
感想 : 116
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (494ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784152090485

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • ミレニアム3が一番スピード感を持って読むことができたかも。

  • 一体どうやって着地させるんだろう? と心配してしまうほど、前作、前々作以上に込み入ってくるストーリー。
    娯楽大作である以上、ご都合主義っぽいところが見受けられるのは仕方ないが、それにしてもいろんなラインが絡み合っている一大スペクタクルを見事に纏め上げているもんだ。

    ジャーナリスティックな視点が織り込まれていることは分かるが、大きなテーマの1つであるはずの、“女性に対する性的暴力”に著者が過剰な意識を置いているのかどうか、登場人物である複数の女性があまりに放縦な性衝動を露わにしている点は、「妄想?」などと、引っ掛かる。
    あるいはお国柄なのか。

  • 宿敵で実の父、ソ連の元スパイでギャングのザランチェコとの死闘の末、瀕死の重傷を負ったリズベット・サランデル。病院に運ばれ一命は取り留めたものの、事件の関係者(容疑者)として身柄は拘束されていた。一方、ザラチェンコ亡命から数々のトラブルを秘密裏に処理してきた、公安警察内極秘の部署・特別分析班(ザラチェンコ・グループ)は、今回の事件がきっかけで過去の後ろ暗い画策が明るみに出ることを懸念。一連の秘密を守るため、証拠隠滅、関係者の口封じなどの工作活動を始めた。リズベットは危機を乗り切れるのか…。「ミレニアム」シリーズ第3弾。「2」ではダグ&ミア殺人事件に端を発したクライムものという感じだった。事件の流れはそのまま続いているが、この作品はさらに、リズベットが少女時代に受けた人権侵害的措置に、国家的秘密組織の関与が浮き彫りになり、政治的な色彩が濃くなっている。過去の裏工作守秘のために動く公安警察の特別分析班。狡猾なザラの説得にあたり、特別分析班の元班長グルベリのとった驚くべき行動に衝撃を受けた。彼らの側につくのは、上昇志向を上手く利用されたストックフォルムのエクストレム検事、リズベット(女性)蔑視のファステ刑事、インチキ精神科医テレボリアンら。対して、リズベット救済のために『ミレニアム』の(名探偵カッレくんこと)ミカエル・ブルムクヴィストは信頼できるメンバー(狂卓の騎士)を集め、公安による真相隠蔽を阻止するための対抗策を練る。リズベットの理解者で後見人のパルムグレン、ミルトンセキュリティーのアルマンスキ―、リズベットの弁護人につけた妹アニカ。そして、リズベットの治療に当たったヨナソン医師や、『ミレニアム』から転職した元編集長のエリカらの協力、遠方支援、さらに公安内部や警察内の良識的人物らの働きかけを得て、リズベット保護網が次第に整っていく(かに思える)。事件は国家機関レベルに発展していく様相を見せ、どちらの陣営が勝っても負けても大スキャンダルは免れない状況になっていくため、目が離せない波乱の展開だ。病床で回復中のリズベットも一番の武器を手に入れ、いよいよ本領発揮!というところで上巻は終了。

  • シリーズ3作目。
    テンションが落ちないのに感心。
    これまでの設定と人物を生かしつつ、さらなる展開へ。
    頭部を撃たれて重傷のリスベット。
    入院中の彼女にも危機が迫る。
    事件もみ消しをはかる動きが…
    ミカエルは手を尽くして、見えない敵と攻防を繰り広げることに。

  • 屑男続々登場

  • どんどん読める、このスピード感。はらはら。

  • ■2010年1月読了
    ■解説
    宿敵ザラチェンコと対決したリスベットは、相手に重傷を負わせたものの、自らも傷つき、瀕死の状態に陥ってしまった。現場に駆けつけたミカエルの手配で、リスベットとザラチェンコは病院に送られ、一命を取りとめる。だが、彼女を拉致した金髪の巨人は逃走してしまう。この事件は、公安警察の特別分析班の元班長グルベリに衝撃を与えた。特別分析班は、政府でも知る人の少ない秘密の組織で、ソ連のスパイだったザラチェンコの亡命を極秘裡に受け入れ、彼を匿ってきた。今回の事件がきっかけでそれが明るみに出れば、特別分析班は糾弾されることになるからだ。グルベリは班のメンバーを集め、秘密を守るための計画を立案する。その中には、リスベットの口を封じる卑劣な方策も含まれていた……。
    秘密組織・特別分析班の出現で一気に高まる緊迫感。波瀾の展開が待ち受ける、三部作の最終篇!
    ■感想
    3が一番かも知れない。

  • (下巻にまとめてUP)

  • ともかく かわいそうだなぁ と読んでも読んでも思う下に続く

  • 11月19日読了。

全116件中 91 - 100件を表示

スティーグ・ラーソンの作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×