- Amazon.co.jp ・本 (576ページ)
- / ISBN・EAN: 9784152092779
感想・レビュー・書評
-
ほとんど内容を覚えていないが、つまらなかった。
詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
成功とは?
-
無意識が「人となり」に関係する。
「人生の科学」「無意識」があなたの一生を決める。無意識(または潜在意識)が「人となり」に関係する。意識の世界では理性が重要。無意識の世界では直感や感情が重要。 -
両親の結婚、出産から始まる二人の主人公の一生と、その幼少期、青年期、老後そして死の各ステージで、脳にどのような変化が起き人格にどのような発達をもたらせているかを追う。
感情はどこからやってくるのか、という点を客観的に見つめることで、それに振り回されるということが、どういうことなのかを知ることができる。一方で、感情の存在が如何に高度であり、人生に色彩を加えているかという点も認識できる意欲作だと感じました。 -
NYタイムスのコラムニストによる著書。原題は"The Social Animal"。
架空の夫婦の生誕から結婚そして老後までのストーリーを通じ「一つのあるべき人生とは何か」を無意識の重要性を主軸に描く作品。フロイトにはじまる精神分析学派の思想が根底にあると思われる。
心理学という若干非科学的と思われがちな側面があるが、本著は最新の研究成果を引用しつつ、無意識という概念がどのように人間の行動に影響してくるかを伝えようとしている。
引用内容と主張の因果関係が不十分なところも多く、参考程度に読んでみるとよい。個人的には認知・判断・行動における男女の差についての記述が面白かった。 -
人生をよりよいものにすることに役立つとされる、いくつもの科学的な(感情心理学やら行動経済学が多いか?)知見を、物語風に描いている。読みやすい。でも、人生をよくするものは、単純なテクニックではない。だから、ふーん、そんなこともあるかもね程度に読めばよい。それでも、次なる時代への提案もあるから、まあまんざらでもない。
赤ペンポイント
・「男女とも、自分と民族的、社会的、宗教的な背景が似ている異性と恋に落ちる傾向がある。」
・「人は皆、自分の人生の特殊さを過大評価しているから、他人との共通点がいくつも続けて見つかると奇跡のように感じてしまう。」→実は探せばいくらでも見つかる。
・「なぜ人間は、めったに使うことのない余分な言葉を56,000語も覚えるのだろうか。それは異性を惹きつけるため」→すべての言葉は「私」の言い換えである。
・「専門家になるというのは、脳内の多数の情報を結びつけ、大きなネットワークにしていくことだと言ってもよい。学習は単なる知識の蓄積ではないのだ。情報と情報の間の関係を知ることも学習の大切な要素である。」
・「貧困とは創発システムである」
・大学が「文化資本」を与える。→そもそも、はなから同じようなハビトゥスを持ったっような連中が集まるんじゃないか、という気もするが、入学前までにハビトゥスを共有していなかったとしても、入学後に、大学がそれを共有する「空気」を提供していると言うことはできそうだ。「大学デビュー」とかあるじゃん。
・「人間は自分の頭で考えていると思い込んでいるが、実際には『文化が考えている』」→そりゃそうだ。超越できるわけがない。自分の文化に依拠しながら、どうやって主体的に、支点、力点、作用点を選択できるかってことが大事なのでは。
・「自分が優れた人間だという証拠になるものは誇張してとらえ、」→だとしたら、気をつけましょう。
・「合理主義的な思考には、いくつかの前提条件が存在する。一つは、人間が対象物を完全に客観的に見ることが可能である、という前提」→とんいかく、恣意的な前提を自覚しないことには始まらない。
・「変化の真の原動力は、認知負荷の増大」→「パートナーとしては自分と認知能力が釣り合う相手が望ましい」
・「年をとるほど気分が明るくなる。感情を良くない方向に動かす刺激にあまり注意を向けなくなる」