- Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
- / ISBN・EAN: 9784152092847
感想・レビュー・書評
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ゼミで輪読しました。
身近にある様々な市場。それはお金で取引されるべきなのかを道徳的観念や市場の腐敗などを盛り込みながら考えていくという本。
実際にアメリカや中国で行われているような市場取引などが取り上げられている。
例がいくつも挙げられているため理解しやすかった。勉強になる一冊。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
サンデル先生の考えを知ることができるというより、事実のの紹介の感じが否めなかった。
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白熱教室で提示された問題事例が、いろいろ。
お金を払って利便性を買うのか、金がある人だけが優遇されるのか・・など、考えさせられる。 -
現在のアメリカの自由市場主義の結果どんなことになっているのかという事例。
広告に関する是非とか、腎臓の売買についてとか、子供の売買についてとか。 -
行き過ぎた商業主義という視点はいいのだけど、結局事例紹介にとどまっているのではないか。
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2014/11/24読了。
市場主義の限界というテーマは、非常に奥深い。紹介されている例は議論に適した極端な例、いわば限界の境界に位置すると考えられるものであるが、議論となっている「市場が不平等と腐敗をうむ」というテーマは、全ての商品や経済に通じるものであると感じた。 -
市場原理主義に対して、具体的な事例を挙げながら、倫理的な面からの考察をしている。
事例が秀逸で、非常にわかりやすい。
倫理的に許される範囲なのかどうかの線引きは明確にはしていないが、そこはコミュニタリアニズムのサンデルらしい落としどころ。
良著。 -
バイアティカルの醜悪さと、生命保険との意外な近さ。それでも厳然としてある違い。等々、お金で評価することそれ自体が価値を壊してしまうお話。
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大学時代からなんとなく気になっていたのに今まで読まずにいた一冊。最近の俺の情緒不安定さを沈静化させるためにいざ読もうとやっと決心。
予想通りなかなか面白く示唆にも富んでいた。ただ、いつも思うんだがこの人って新自由主義・市場主義vs倫理・道徳主義の両観点について言及するけどあんまし自分の考えを明言はしないのが残念。うっすら倫理・道徳主義とは言っているが俺はこいつは結構腹黒いのではないかと勝手に思っている。まあ話が面白いから堂でもいいのだが。
なんてことで、久しぶり(?)の星4つ。次回作にも期待。 -
消費者の立場に立つと、我々の生活が徐々に市場主義に冒されてきたことを思い知らされる一冊です。
その一方で、企業の立場に立つと、市場主義の蔓延の片棒を担いできたことも、思い知らされました。
なお、この本のキーワードは「善」「公平性」「腐敗」。
すべての説明において、これらがしっくりきたわけではないですが、少なくとも、そういう視点から見えてきた市場経済の姿は、今後、消費者の立場としても、企業の立場としても、参考になりそうです。