- Amazon.co.jp ・本 (271ページ)
- / ISBN・EAN: 9784152092892
感想・レビュー・書評
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なんか混乱してしまって入っていけなかった…ラストの謎解きも読み返さないと解らん
!!
2012.11.22 -
「時をかける少女」のネガティブバージョンという感じですが、私的にはこっちの作品の方が好きだったりします。過去を書き換えるということはどういうことなのか、タイムパラドックスは、いろいろ考えながら楽しく読ませて頂きました。あの人だけにはハッピーエンドだったのねということで、誰にとってということを推理しながら、読み進めてもらいたいですね。お薦めです。
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時間のパラドックスを取りあげた小説でした。いわゆるタイムリープという時間を遡る能力、ここまで書くと筒井康隆の「時をかける少女」を思い出すのですが、それとほぼ同じ題名の「時を翔る少女」という小説を主人公が書くことがこの小説のプロットになっています。
舞台も学園もの、表紙のイラストもそれを連想させます。
時間のパラドックスの問題は、過去に遡って自分の父親を殺すと自分は存在しなくなるから、この殺人も成立しなくなる…というように考えていくと何やら頭が痛くなってしまう矛盾をはらんでいます。そのため、過去と現在が交互に登場、しかも人物も複数の動きが書かれるので、理解するのに苦労しました。私が論理についていけないのもあると思われますが、作者の表現力もイマイチなせいもあるかもしれません。終章に向かうにつれ不気味さが増していく雰囲気は読ませるものがありましたが。 -
1992年の夏、中学2年生の美幸は未来人と出会う。旧校舎崩壊事故に巻き込まれた彼を救うため10年後へ飛んで携帯を持ち帰った。そして10年後あのタイムリープ当日になっても10年前の自分は現れない。不審に思い調べていくと同級生たちの連続死など記憶にない事実が起きていることに気づく。過去と現在の矛盾が生み出した残酷な夏の結末とは。
視点(私)がころころ変わりますが最初はどれが誰だとか気にせず読むのが吉。
結末が少々無理やりだったので★3つ。 -
「時をかける少女」を元にしたミステリー・ホラー
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タイムパラドックスもの。
美雪は転校生の園田保彦が300年後の未来から来た事を知ってしまう。目的は本探し。しかし、旧校舎が崩れ保彦が下敷きになってしまう。彼を救うために10年後の未来から携帯電話を持ち出し助け出す。そして10年後、携帯電話を準備して置いたのに過去の自分が取りに来ない。他にも歴史が変わっている事に気が付いた美雪は調べ始める。
面白かった。タイムパラドックスものなので読了後もモヤモヤ感が残るが、テンポ良く読むことが出来た。オチは破滅的でタイムパラドックスものらしい。