リライト (Jコレクション)

著者 :
  • 早川書房
3.28
  • (5)
  • (43)
  • (37)
  • (16)
  • (4)
本棚登録 : 240
感想 : 50
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (271ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784152092892

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 1部分だけ残された1992年の街をモデルに書かれた小説を見た2311年の少年がその小説の完全版を探しに1992年に来ると、実はその小説は未来人の自分と作者とのストーリーだったと知り、小説が出版されるように行動するが最初に出会った少女が主人公の作者だと思っていたため違うと気付き、「出版されないとその小説を探す自分」が居なくなってしまうため作者になる人物と物語を過ごす為に何度もリープして違う相手と物語通りの行動を繰り返して未来に帰ろうとするお話。
    結末を言うと最初に「因果律から外れる事が出来ない」という説明があるのに結末は因果律から外れて起こってる。つまりこの物語は本編ではなく別の可能性の次元で起きた出来事が書かれてる、と解釈しないと物語自体が矛盾。

  • タイムパラドックスといえば、トランクス(DB)だよねー!

    1点わからない点が。

    未来人の支援者にて、最後の語り手くんだけど
    彼は、30数人分の未来人を支援したってことー?
    それともそのうちの何回かだけなのかな。

  • なんか混乱してしまって入っていけなかった…ラストの謎解きも読み返さないと解らん
    !!
    2012.11.22

  • 「時をかける少女」のネガティブバージョンという感じですが、私的にはこっちの作品の方が好きだったりします。過去を書き換えるということはどういうことなのか、タイムパラドックスは、いろいろ考えながら楽しく読ませて頂きました。あの人だけにはハッピーエンドだったのねということで、誰にとってということを推理しながら、読み進めてもらいたいですね。お薦めです。

  • 新聞の書評を見て読んだのですが、頭が混乱してしまって、楽しめなかった。謎解きを一人の子に任せてしまっているので、説明もなんだか長ったらしくて。何回か読むのがいいかもれません。パラドックスや、タイムりーぷなど、苦手な分野でした。

  • 時間のパラドックスを取りあげた小説でした。いわゆるタイムリープという時間を遡る能力、ここまで書くと筒井康隆の「時をかける少女」を思い出すのですが、それとほぼ同じ題名の「時を翔る少女」という小説を主人公が書くことがこの小説のプロットになっています。
    舞台も学園もの、表紙のイラストもそれを連想させます。
    時間のパラドックスの問題は、過去に遡って自分の父親を殺すと自分は存在しなくなるから、この殺人も成立しなくなる…というように考えていくと何やら頭が痛くなってしまう矛盾をはらんでいます。そのため、過去と現在が交互に登場、しかも人物も複数の動きが書かれるので、理解するのに苦労しました。私が論理についていけないのもあると思われますが、作者の表現力もイマイチなせいもあるかもしれません。終章に向かうにつれ不気味さが増していく雰囲気は読ませるものがありましたが。

  • 1992年の夏、中学2年生の美幸は未来人と出会う。旧校舎崩壊事故に巻き込まれた彼を救うため10年後へ飛んで携帯を持ち帰った。そして10年後あのタイムリープ当日になっても10年前の自分は現れない。不審に思い調べていくと同級生たちの連続死など記憶にない事実が起きていることに気づく。過去と現在の矛盾が生み出した残酷な夏の結末とは。
    視点(私)がころころ変わりますが最初はどれが誰だとか気にせず読むのが吉。
    結末が少々無理やりだったので★3つ。

  • 「時をかける少女」を元にしたミステリー・ホラー

  • タイムパラドックスもの。
    美雪は転校生の園田保彦が300年後の未来から来た事を知ってしまう。目的は本探し。しかし、旧校舎が崩れ保彦が下敷きになってしまう。彼を救うために10年後の未来から携帯電話を持ち出し助け出す。そして10年後、携帯電話を準備して置いたのに過去の自分が取りに来ない。他にも歴史が変わっている事に気が付いた美雪は調べ始める。
    面白かった。タイムパラドックスものなので読了後もモヤモヤ感が残るが、テンポ良く読むことが出来た。オチは破滅的でタイムパラドックスものらしい。

  • ミステリーというかホラーというか、境界の曖昧さは『バイロケーション』と同じ。
    1992年と2002年を行ったり来たりしながら、物語が進む。話し手の視点が、石田美雪(旧姓大槻)、①桜井唯、②長谷川敦子、③増田亜由美、④林鈴子、⑤雨宮友恵と変わっていっていることを理解していると読み易いが、途中の誰が何を話しているのやらというわけの分からなさ感は減殺され、半ばネタばれになってしまう。
    話し手がいつの間にか変わるので、ちょっと読みにくさがあるので、★三つだが、ストーリーとしては面白かった。

全50件中 21 - 30件を表示

著者プロフィール

1982年、静岡県生まれ。『バイロケーション』で第17回日本ホラー小説大賞長編賞受賞。

「2010年 『バイロケーション』 で使われていた紹介文から引用しています。」

法条遥の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×