ミレニアム5 復讐の炎を吐く女 下

  • 早川書房
3.70
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本棚登録 : 406
感想 : 64
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  • Amazon.co.jp ・本 (298ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784152097354

作品紹介・あらすじ

ミカエルの協力を得て、自らの過去の秘密を解き明かそうするリスベット。イスラム原理主義者、犯罪組織のボス、そして双子の妹カミラの妨害を受けながらも、彼女は誰もが隠蔽したがる謎の実験「レジストリ」の真実に近づいていくが……。2018年映画化続篇決定

感想・レビュー・書評

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  • 上巻からそう繋がるのか!となった印象。
    リスベットさんの伏線が回収されていくのが終わりが近づいているなあと思わせてくる。

  • 書き手が変わってのシリーズ第5弾。原題は『自分の影を探した男』。

    刑務所に収容されているリスベットが、ある女囚のため際どく立ち回るという序盤だが、なぜそこまで彼女のために動くのかという理由がイマイチわからない。その後の展開もこれと似たり寄ったりで、よーいどん! で物語の歯車が動き出すのでとにかく気忙しい。そこに至る人間ドラマは浅いので深みや奥行きが乏しい。スピード感があるけれど、緊迫感に欠ける展開。

    遺伝子研究やイスラム原理主義、サイバーテロなど、ジャーナリストらしい目線と切り口でストーリーを拡げていくが、逆に盛り込みすぎで軸がぶれぶれ。リスベットの生い立ちにまつわるテーマかと思いきや、途中から登場するある人物にスポットが当てられ、結果的にリスベットもミカエルも主役ではなくなってしまった。全員が脇役で主役がいないという違和感。

    もはや、スティーグ・ラーソンの『ミレニアム』ではない。ラーゲルクランツのオリジナル作品としてなら面白く読めると思う。

  • 4よりもミレニアムっぽくない印象。
    かと言って面白くないわけでもなくこれはこれで面白いのだけど。
    再びリスベットの過去と関係する話。

  • 間違ってKindle版を登録してしまた。。。ので、こちらに転記。 一気読み。面白かったよぉ!俺的にラストのリスベットは「なんか思てたんと違う・・・」(笑)

  • 下巻の中盤でやっと動きが。
    そこからはすらすらと読みました。

    でもやっぱり、3作目までとは全然違うよね。
    空気も登場人物も、みんな良い人になってしまった。

    1作目を読み返したくなりました。

  • まぁ面白かったけど、何か物足りなかった。

  • ミレニアムシリーズもついに5作目。
    オリジナル前半3部作の作者ラーソンが亡くなって、今のラーゲルクラウツ(覚えられない…)に変わってから、どうなることやらと思っていたが、本作も面白いミステリーであって何より。

    過激派イスラムの問題、ロマ族の問題、医療政治の世界、そして主人公リスベットの抱える云々、と少々詰め込み過ぎたきらいもあるが、これはこれでいい傾向かなと思う。いつまでもリスベットの人生についてだけをテーマにしてると硬直してしまうのでは…とも思えるし。ただ、サブテーマはもう少し絞った方が良かったかも、いっそ双子問題だけにして、リスベット&ミカエルは探偵役に徹し、主人公から外すという荒業でもオモロいかも(ファンは激怒もんだろうけど)

    オリジナルが絶対正しいという、オリジナルファンというか原理主義者には、ラーゲルクラウツ臭がキツくなってきた本作を否定する向きもあるようだが、ラーソンにそこまで思い入れのない俺には、この作品も大いにありだと思うが?むしろオリジナルの設定を守り育てて良くここまで頑張ってるなぁ、と称賛したいとこだが?

    ガンダム、ヤマト、スターウォーズもそうだが、オリジナル至上だけでは発展もないし、楽しみの範疇も減ると思う。後継作品・派生作品も楽しめる余裕があって良かったと思える。

  • 後半になっても謎は続くが、終盤に向けてしっかりと回収されて行く。前半の小さな伏線も全て謎解きがなされるので、作者の構成力の高さは良くわかる。

    しかし、やはり物足りない。
    どうしても過去(ラーソンの世界)からの話しであって、未来には全く何もつながらない。確かに作者が変わっても世界観も話もうまくつながっているが、もっとこの作者としての新しい世界、新しいリズベット&ミカエルの活躍が見たい。

    ちょうど一区切りついた感はあるので、次作に期待かな。
    (あ、まだ妹がいるか…)

  • ミレニアムに名を借りた別物と言っていいのかも。
    リズペットもミカエルもハッカー共和国も確かに存在するのだけれど、微妙にキャラクターが変わってきているような。
    設定も面白いし、各人物の相関関係もちゃんと連続しているのだけれど。
    リズペットは葬儀で故人を悼むスピーチは間違ってもしないよね?
    本作は此れに尽きる。なんか皆良い人になってしまってる。
    スティーグラーソン時代はリズペットと其の周辺は反体制派だった。言い方を変えればアウトローだった。
    面白くないわけではないよ。でもなんとなく違和感。
    「ドラゴンタトゥーの女」読み返したくなります。

  • 面白いんだけど…今回も面白いんだけど…
    前回ほどの大満足感はない。
    リスベットが普通の人っぽくなっちゃって、何だかな〜と。前作までは成長だと微笑ましく思えてたんだけど。
    でも何だかんだ言っても新作が出たら読みたくなるし確実に買っちゃうな。次で終わるみたいだから期待してる。

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著者プロフィール

スウェーデンのジャーナリスト、作家。事件記者として新聞社に勤務後、スウェーデンの冒険家、ヨーラン・クロップにを描いたNFでデビュー。2009年、英国の数学者アラン・チューリングに関する歴史小説を執筆。2011年、国際的なサッカースターのズラタン・イブラヒモビッチとの共著で、『I AM ZLATAN ズラタン・イブラヒモビッチ自伝』を出版、2か月足らずで50万部を突破、スウェーデンで大ベストセラーとなった。『ミレニアム』を執筆したスティーグ・ラーソンが急逝した後、4‐6を書き継いだ。

「2023年 『闇の牢獄』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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