街の灯 (HONKAKU mystery masters)

著者 :
  • 文藝春秋
3.68
  • (50)
  • (98)
  • (132)
  • (5)
  • (0)
本棚登録 : 478
感想 : 88
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (303ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163215709

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • ベッキーさんシリーズ第1弾。

    めずらしいおもちゃを与えられたような気分を、自然に持っている英子お嬢様がとても興味深い。
    そしてそれを嫌味にせず伝えてくる文才がすごすぎるよ北村先生。

    物語も自然で面白く、その上、昭和初期の上流文化の空気感の描写が素敵だ。
    巻末の参考文献の豊富さにも納得。
    よく調べて素地を作り込まれているからこそ、すっと人を引き込む物語になっているんだな、と感じた。

  • ベッキーさんの第1作目

  • 物語云々もさることながら、お嬢様やベッキーさんという登場人物たち、昭和初期という時代や雰囲気を楽しめる短編集です。

  • 2011年12月23日再読。

  • 連作集、短編集などは読後、すぐに忘れてしまうことが多かったりしますが、この方の作品は別。
    勿論細かい部分までは覚えていられませんが、雰囲気や面白かったなぁという印象がちゃんと残ります。なかでもこれはお気に入り。

    昭和初期、女学生のお嬢様とそのお抱えの女性運転手。この設定ならではのストーリーも見事ですが、全編通しての時代がかった雰囲気がたまらない。オススメです。

  • ベッキーさんシリーズの第1作目。ベッキーさんの素性は全然出てこないんだなぁ。やっぱりこれから順々に読めば良かった。といっても、知らなかったからしょうがないけど。あぁこのエピソードのことだったのか、という感じで読めるけど。まだ英子も幼い感じ。ベッキーさんに誘導されているのだ、というのが分かってない感じで。また今度通して読んでみよう。

  • 優雅な気分に浸れる本。
    ミステリの要素はそんなに強くないけれど
    美しい文章をゆったりと楽しめる。
    それにしてもベッキーさんは何者…

  • 直木賞をとった「鷺と雪」の前日譚 ベッキーさん登場の物語から始まる。ほとんど予備知識なしだったので、探偵役がベッキーさんでなくお嬢様のほうだったのでびっくり。殺人などない北村作品らしい話、謎のほうはベッキーさん自身に関してのほうが大きいと感じた。そのあたりは「鷺と雪」であきらかになるのかな、楽しみ。

  • 2003年4月27日読了。

  • 昭和初期のお嬢様、英子とお抱え運転手、ベッキーさんの謎解きミステリ。

    虚栄の市・銀座八丁・街の灯の3編。
    銀座八丁がトリッキーでおもしろかったかな。
    街の灯も、北村さんらしい、心の機敏が描かれていて好ましかった。

    しかしベッキーさんが何者なのかが気になります。
    いつかわかるのかしら??

全88件中 21 - 30件を表示

著者プロフィール

1949年埼玉県生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。大学時代はミステリ・クラブに所属。母校埼玉県立春日部高校で国語を教えるかたわら、89年、「覆面作家」として『空飛ぶ馬』でデビュー。91年『夜の蝉』で日本推理作家協会賞を受賞。著作に『ニッポン硬貨の謎』(本格ミステリ大賞評論・研究部門受賞)『鷺と雪』(直木三十五賞受賞)などがある。読書家として知られ、評論やエッセイ、アンソロジーなど幅広い分野で活躍を続けている。2016年日本ミステリー文学大賞受賞。

「2021年 『盤上の敵 新装版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

北村薫の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×