てのひらのメモ

著者 :
  • 文藝春秋
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本棚登録 : 97
感想 : 21
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  • Amazon.co.jp ・本 (319ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163280509

感想・レビュー・書評

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  • 久しぶりに違う人の本読みました
    勉強になりました

  • 裁判員制度がテーマ。内容の知識なく読み始めたが、ぐんぐん引き込まれてしまった。最後にどんでん返しが来るのかと思ったが、意外とあっさりだった。田中好子主演でテレビ化されたドラマも見てみたい。

  • 裁判員制度の法廷もの。
    喘息をおこしかかっている6歳の息子を
    ひとり放置したまま仕事や愛人の元へ行った女性。
    息子はその間に酷い発作を起こし、窒息して死亡する。
    母親は有罪か無罪か。

    裁判員に選ばれてしまった女性の視点で描いた作品
    かなり綿密な取材がされているようで、「裁判ってこんなふうに進んでいくのか」とよくわかりました。
    自分もいつ選ばれるかわらかないんだし、興味深く読めたな。
    罪を犯す人も、その環境も、本当にすぐ身近にもありそうだったし。

  • 子供を置き去りにした結果、死なせてしまったキャリアウーマン。有罪?無罪?

  • 20年ぶりに夏樹静子を手にとりました。
    しっとりとした文章は読みやすく、昔に比べるとなんとなく角が取れたやわらかな印象でした。

    普通の主婦が裁判員になってどう判決を下すのか、心の動きを裁判の流れの中でとてもわかりやすく書かれていました。自分ももしかしたら裁判員に選ばれる可能性もあるわけで、読んでいると「ああ、こういう風に裁判って行われて行くんだな」と、とても勉強になりました。

    派手などんでん返しもなく、登場人物も普通のどこにでもいる人たちばかりだし、ただ淡々と裁判が行われていくのでミステリーと言われたらちょっと違うかもしれませんが、事件の題材がとても身近でいつ起こってもおかしくないものだったせいか、私はとても面白く読み終えました。

著者プロフィール

一九三八(昭和一三)年東京都生まれ。慶応大学在学中に長編『すれ違った死』が江戸川乱歩賞候補に選ばれる。七〇年『天使が消えていく』が再び同賞の候補になり、単行本化され作家デビューを果たす。七三年『蒸発』で日本推理作家協会賞、八九年に仏訳『第三の女』でフランス犯罪小説大賞、二〇〇七年日本ミステリー文学大賞を受賞。主な著書に『Wの悲劇』『』や「検事 霞夕子」シリーズなどがある。二〇一六年没。

「2018年 『77便に何が起きたか』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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