課外授業ようこそ先輩 12歳の大人計画

著者 :
  • 文藝春秋
3.44
  • (7)
  • (19)
  • (36)
  • (4)
  • (0)
本棚登録 : 139
感想 : 28
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (132ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163687308

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 子供が苦手な劇団『大人計画』主催の松尾スズキ氏。
    彼が卒業した小学校に舞い戻り、小学六年生に課外授業をする。お題は「大人って何だろう?」

    そもそも子供慣れしてないのと、当初予想していたのと子供たちの反応が違ったのとで戸惑いを隠せない“大人”松尾氏と子供たちとのずれ具合が面白かった。
    子供たちが周囲の大人に「大人の大人なところってどういうところ?」と聞いてくる宿題で大半の大人の答えが“我慢ができること”と答えていたのがなるほどと思った。
    そういう意味では自分まだまだ大人になりきれてないな、と猛省。

    この本は2006年出版。
    この授業を受けた子供たちはどんな“大人”になっているのかな。

  • 小学校6年生の生徒と
    大人計画の松尾スズキが
    “大人”について考える2日がかりの授業。

    コドモってめんどくさい~うるさい~

    今時のコドモは背伸びしてて
    嫌な奴等かと思ってたけど→すごい偏見

    意外と、コドモって「コドモ」なんだなぁ~
    意外と、昔も今も変わらないんだなぁ~

    思ってたより、コドモっていいかもしれない!

    “コドモが苦手”な松尾スズキと、
    生徒たちのやり取りがおもしろい。

    奥が深い一冊。

    所々に出てくる
    松尾スズキのひとりごと(ひとりツッコミ?)
    のような文章も好き。

  • いまの小学生は大人になりたいと思ってない。
    それは、いまの日本が子供中心の国作りになってしまっているから。
    大人の為の国作りでいいと思う。

    おとなってなんだろうね?
    子供ってなんだろうね?
    大人のいいところってなんだろう?
    大人の子供っぽいところってなんだろう?
    近くの大人にインタビューしてみよう。
    みたいな感じだった。

    文字も少なくて、すぐに読み終わっちゃう。楽に読めます。
    でもね、とても大切なことが書いてあったと思う。
    小学生によんでほしいけど、読むかなあ?
    この本を読んだ大人が、子供と一緒に話したり考えたりするのが、いいんじゃないかなあ。

    大人って、我慢して責任をとって、働きたくなくても働いて子供を育てて、自分のことばかり考えずに人のことも考える人。優しさは大人。わがまま、は子供なんだなあっておもいました。自分はなりたかった大人になれたのだろうか。子供との関係を考え直しました。

  • 松尾スズキが母校で小学生を相手に「大人」を考える。授業を作るのって大変なんだよなぁ。これ面白いなぁ。

  • NHKの企画番組の文字起こし。番組は観てなかったけど、この本でも楽しかったので、映像残ってたら観たいなぁ。子ども苦手を公言しながらの授業。子どもの頃、大人ってもっと大人だと思ってたな。思い描いた理想の大人ではないけれど、好きなものを我慢しなくていいのは大人になって良かったことだ。我慢しなかった結果も勿論引き受けなければいけないが。

  • 「課外授業 ようこそ先輩 松尾スズキ編」の様子をまとめた一冊。
    子供が苦手な松尾さんが、大人とは何かを子供たちと一緒に考えていき、子供のことを知っていく内容だった。
    小6の子供たちに「大人図」を書かせて身近な大人にインタビューさせたり、『銀座の恋の物語』を歌わせたり・・・

    子供ってこんなこと考えてんだなーと思いつつ読み進めると・・・
    子供たちが、身近な大人の「子供なところ」は"朝早く起きられないところ"だと考えているくだりで冷や汗が出る。
    あと、大人というものは
    ・周りの事を考えられる
    ・責任を負う必要がある
    ・我慢する
    ということを知り驚いてたのが新鮮。
    単に知識があるとか、技術的に何かができるから大人じゃないんだ、ってことを学んだところが面白かった。

  • 大人になりたくないという子どもが多くなっている時代背景は異常かもしれない。こういう授業って小学生に絶対必要。

  • 課外授業ようこそ先輩を書籍化~NHKで放映された『課外授業 ようこそ先輩』で大人ってなんだろうを考える二日間の授業~『大人計画』って彼の劇団名だ。半年,課外授業の展開をスタッフで考え続け,小学6年生ならば早く大人になりたいと考えているのに違いないと確信して授業に臨むと,意外に子どものままでいたいと思っている子が多くて,いずれ大人になるのだから前向きに考えさせた方が良いと軌道修正。身近な大人の子どもっぽいところ,大人っぽいところを列挙し,それを直接本人に直撃取材。そのギャップから大人とは何かを考えさせる

  • 「大人とは何か?」を、子供に考えさせる、大人の授業。
    音楽の授業では、"銀恋"の詞を子供に読み解かせ、複雑なシチュエーションを連想させた後、 スロウなステップを刻みながら子供たちに歌わせる。
    今の自分って、子供の時になりたかった大人と全く違うなぁ。

  • 2010/04/07読了。

全28件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

作家・演出家・俳優

「2023年 『ベスト・エッセイ2023』 で使われていた紹介文から引用しています。」

松尾スズキの作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×