- Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
- / ISBN・EAN: 9784163749303
感想・レビュー・書評
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5歳の娘を残して逝った33歳の妻の最期を夫がまとめた家族の物語。冒頭のはなちゃんの作文にはホロリとさせられるのですが、マクロビオティックやらホールフードといった代替医療が俺にはなんともうさんくさくて素直に読めませんでした。
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子どもは、体が小さいだけでちゃんと「人」なんだ。迷うことがあったら子どもに相談してみるといい。はなちゃんを見ていてそう思った。
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幼いはなちゃんがみそ汁をつくること
お母さんの思い、娘の思い
一人でも生きていけるように…
しんどくても生きたい、生きねばと強く願うのは大切な存在があるから
千恵さんがこの地を離れても思いはずっと残っているんですね -
人の悪口を言わない。
笑顔を忘れない。
生きることは 食べること。
道に迷ったら 情熱の傾く方向に進む。
生きてく上で大切なことは
本当は とってもシンプルなんだよね。
反省しきり…。 -
生きることは食べること。
シンプルな、当たり前のこと、だけど、とても大切なこと。
私も千恵さんのように子供達に何か残したいと思った。
娘をもつ身としては涙が止まらなかったです。 -
千恵さん、はなちゃんに感動するとともに、ガンの恐ろしさを感じた。
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がんの闘病記を家族視点で書いたもの。
ブラックジャックやマクロビなどが出てきてがん患者のすがる気持ち、というのが伝わってきた。本人視点もだが家族視点の闘病記というのも良かった。
はなちゃんがどんどん大人になっていく、ならざるを得ない状況、家族のこともあると思うが、子どもらしい甘えた部分がなかなか出せないのは少し切なかった。 -
916-ハナ 300253218
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2008年にがんで亡くなった安武千恵さんが残したブログと、旦那さんの回想からなる闘病記。
とにかくはなちゃんの素直さ、聡明さが印象的です。6歳やそこらの女の子が、しっかりと母親の死を受け止めていることに驚きました。
小学校低学年くらいの子どもだと、かなりの割合で「死」の概念を理解できておらず、死んだ人は生き返ると思っている子が少なくないと聞いたことがあります。でも、 はなちゃんはお母さんが戻ってこないことを分かっている。だからこそ寂しさや不安に襲われることもあったようですが、お父さんの喫煙を諫めたり、お母さんの教えどおりみそ汁を作って、前に進もうとしているのがすごいと思いました。
ただ、お父さんの帰りが遅くなったときの取り乱しようは胸が痛くなりました。お母さんが亡くなった今、お父さんまでいなくなったら。そんな不安が、常に心のどこかにあるのかもしれません。
正直マクロビオティックなどの食事療法の記述については過信しすぎなのでは・・・と違和感がありましたが、「食べることは生きること」との言葉には共感します。
千恵さんの病状が悪化したときの様子は読んでいて辛いくらいでしたが、記憶に残る一冊になりました。